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2019.05.07
空手道

[空手道]幸保、坪井が全日本出場決定!団体戦への期待高まる

第47回関東学生空手道選手権大会

5月5日(日)日本武道館


ベスト32(全日本大会出場決定)

幸保 凛(法3=横浜創学館)

坪井晃太郎(法2=埼玉栄)

*6/30に行われる全日本空手道選手権に出場する

ポーカーフェイスで臨んだ幸保

幸保は相手の隙を見逃さなかった

坪井は気迫のこもった試合で勝利をつかんだ

今年度初の個人戦が行われ、組手の部には男子10名、女子6名が出場。幸保(法3=横浜創学館)と坪井(法2=埼玉栄)がベスト32に輝き、6月30日に開催される全日本学生空手道選手権大会(以下、全日本)の出場権を獲得した。


 「落ち着いた組手をするのをテーマとした」と語るように、1回戦と2回戦を冷静な試合展開で着実に勝ち進んだ幸保。そして迎えた3回戦、全日本への出場が懸かる大一番だ。序盤から相手に攻められ2ポイントを奪われる苦しい展開となったこの試合。しかし、ポーカーフェイスで冷静に相手の出方をうかがい、立て続けに3ポイントを奪う。そして1ポイントのリードを守り続け全日本の権利をつかみ取った。幸保はこの試合を「落ち着いて、何を考えているかわからないような組み手ができた」と笑顔で振り返った。全日本へ向けて「今年こそは名前を刻めるように頑張りたい」と気合十分だ。

                                                   

坪井は思い切りの良い試合を展開。1回戦ではリードを許すも執念を見せ、上段突きで同点に追いつく。試合の結果は判定に委ねられ坪井は見事勝利をつかんだ。勢いそのままに2回戦、3回戦と勝ち抜いていく。迎えた4回戦、全日本の権利を懸けた試合に坪井は緊張気味だった。その坪井を勇気付けたのは同リーグで奮闘した幸保の言葉。「『お前なら大丈夫だよ』って言われたのでそれを信じてしっかりとやりました」と振り返るように、先輩の言葉に背中を押されてコートに上がった。拮抗(きっこう)した試合展開となったこの試合、坪井は序盤から果敢に攻め1ポイントを先取。だが直後に突きを奪われ同点に持ち込まれる。その後はお互い一歩も譲らずに試合が拮抗(きっこう)しこのまま判定かと思われた試合終了直前、坪井の気迫のこもった攻めで相手からポイントを奪取。全日本への切符を手にした。坪井はこの試合を「緊張しましたね。でも自分の先輩が決定したので自分も行きたいなと思って頑張りました」と振り返り、「シンプルにうれしかったです」とニコリ。そして全日本へ「強い人がたくさんいるので負けないぐらい頑張りたい」と意気込んだ。



「気持ちの上げ方が前までの自分たちとは違うというのを感じた」と幸保が振り返るように、今までよりもチームで大きく成長することができた東洋大。この経験は今後の団体戦での大きな自信に繋がるはずだ。今後の団体での活躍に目が離せない。



・幸保(法3=横浜創学館)

(試合を振り返って)慎重に慌てずに落ち着いてやるっていうのを自分で決めて戦った。練習ではあまり調子よくなくて、焦って取りに行こう取りに行こうとして逆に狙われたりすることが多かった。大量得点とはならなかったが、落ち着いた組手をするのをテーマとした。(春休みはどのような練習をしたか)朝練をやって、午前練をやった。12月に監督が変わり基本からみっちりとという感じ。今までおろそかにしていたものをより厳しくかつ応用で組手の練習をした。基本動作の確認をメインにやった。心身ともにきつい練習だった。(新しい監督について)自分たちのことを家族のように、自分たちのことを第一に考えてくれている。監督だけでなくコーチもそうだが、信頼して聞いた分だけ自分たちの身になっているというのが試合をしてわかるのですごい監督とコーチに恵まれた。(今大会の収穫と課題は)収穫は、落ち着いて戦ったほうが視野が広がるということ。あとは、自分は顔に出たり疲れが体に出たりするタイプだが、最初の方の試合ではそれがなかった。ポーカーフェイスではないが落ち着いて、何を考えているかわからないような組手ができたと思う。課題は、負けた試合で体力がなくて疲れが顔に出たり顔に出たりしてしまった。それで焦ったのが全部組手として出てしまった。もっと監督とコーチの言うことを聞いて勝ちきれる負けない組みをしたい。(チームの雰囲気は)最初は少し暗かったが、個人戦と言いつつもみんな一緒に練習したりするのでその時に徐々に気持ちを高めることができた。気持ちの上げ方が前までの自分たちとは違うというのを感じた。意識の変化が見られるような試合だったと思う。(全日本にむけて)1年生のときは一回戦で負けてしまったので今年こそは名前を刻めるように頑張りたい。


■コメント

・坪井(法2=埼玉栄)

(今日の試合を振り返って)今日は自分の動きがそんな良くなかったので、もう少し練習して上を目指していきたい。今日勝って上位にいけた人が全日本個人に出れるので頑張りました。(全日本がかかった試合について)緊張しましたね。でも、自分の先輩が決定したので自分も行きたいなと思って頑張りました。(幸保から試合前に言われたことは)お前なら大丈夫だよって言われたのでそれを信じてしっかりとやりました。(全日本が決まった時は)シンプルにいれしかったです。(全日本に向けて)自分も出れるので、今日足りなかったところを補充してそちらで勝っていけるようにしたい。関東よりも関西の方が強い人がたくさんいるので負けないぐらい頑張りたい。自分の課題は体力不足だと思うので、体力付けて勝てるようにしていきたいです。




TEXT /PHOTO=加藤勇大