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東都大学野球春季１部リーグ戦・立正大２回戦
５月10日（金） 神宮球場
◯東洋大４－１立正大
本塁打を打ち、山田㊨とハイタッチを交わす佐藤都
前主将の中川から受け継いだ帽子を持ってこの試合に臨んだ
チームを勢いづける先制弾が佐藤都（法４＝聖光学院）から飛び出した。初回、２死一塁の場面。倉田（立正大）の２球目を打ち返すと、打球は青い空を切り裂く。立正大の右翼手が打球を見上げ、そのままスタンドイン。「打ったのはまっすぐ」。前を打つ山田（総４＝桐生第一）と笑顔でハイタッチを交わしてベンチで待つ仲間から祝福された。
公式戦では３年春、亜大３回戦以来の本塁打だった。「今日のテーマはバッティング練習の感覚」と話した佐藤都。国学大３回戦から４番に座ることになった。「大きく打たなきゃと思いすぎて逆に小さくなっていた」と振り返るように、体と意識の間に差が生まれてしまっていた。打撃練習での意識を持ちつつ打席に入ったことで、六回に左前打、八回にも左前二塁打を放ちこの日猛打賞の活躍。「引っ張りに入らず、逆方向に打てた」と笑顔を見せた。
「前の主将の力を借りようと思って」と今試合では「主将力 すべてはみんなのために」という言葉の書かれた帽子を持って試合に臨んでいた佐藤都。「いままでの歴代の帽子も含めて中川さん（平成30年度法卒＝オリックス）から３つくらい帽子を受け継ぎました」。捕手というポジション柄、帽子をつける機会は少ないが、様々な想いの詰まったこの帽子を持ってこの日はバスに乗り込んだ。リーグ通算７本目の本塁打を放った背番号１。次戦も主将力でチームを照らしていく。
◼️コメント
・佐藤都主将（法４＝聖光学院）
打ったのはまっすぐ。自分が打たなきゃと思い過ぎていたと思う。大きく打たなきゃと思いすぎて逆に小さくなっていた。バッティング練習では力を抜いた状態で打てていたので、ポイントをしっかり意識した中で、今日の打席でのイメージはバッティング練習。それが良い形で出て良かった。打てる球を待ってスイングした。最終的にチームが勝てるのが一番。勝負どころで打ちたい。（４番になって）結構チャンスで回ってくるので自分がなんとかしないといけない思っていた。チャンスでまわってきても打てない自分の情けなさもあった。気持ちの中では落ち着いていこうと思っても体に力入っちゃうと噛み合わない。イメージと自分の体を一致させようとやっていた。（六回と八回は）引っ張りに入らずにしっかりと逆方向に打てたので良かった。帽子は去年の主将の力を借りようと思って今日はこれを持っていきました。
TEXT＝川口朋珠 PHOTO＝谷口遥菜、川口朋珠
