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2019.05.13
準硬式野球

[準硬式野球]瀬下粘投も味方の援護なく 2戦連続の完封負け

令和元年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・国士大1回戦

5月12日(日) 上柚木公園野球場

●東洋大0-2国士大


(イニングスコア)


東洋大
国士大


(東洋大)

瀬下(営4=藤代)ー西本(ラ3=岩国)


二塁打:高橋(六回)


髙橋は二安打と今後も期待したい


瀬下は粘投を見せた


ルーキー上原は今日も安打で出塁



リーグ戦も終盤に近づいてきた国士大との1回戦。先発瀬下(営4=藤代)は8回を被安打8、2失点と粘りの投球を見せるも、打線の援護なく2戦連続の完封負けとなった。


     瀬下は「体が変な感じがしていつも通りいかなかった」と振り返るように初回に二塁打と死球でピンチを招くものの、春原(国士大)を左飛で打ち取りしのいだ。しかし二回は味方の守備ミスなどで1死一、三塁のピンチで犠飛を打たれ先制を許す。四回には2つ目の死球と連打を浴び2点目を献上するが、相手の走塁ミスで最少失点にとどめた。序盤の投球を「相手打線が自分の考えの一枚上手だった」と反省。五回以降は死球や安打でランナーを出すもゼロで抑える本来の投球に息を吹き返した。


   打線は三回にルーキー上原(総1=佐久長聖)のリーグ2本目の安打に髙橋が続くも、後続が倒れ無得点。六回に髙橋が二塁打を放つも後続が続かずこの試合では三塁すら踏むことができなかった。松井友学生監督(社3=前橋南)は「バッターはもっと割り切ってほしい」と連日続く試合で野手が活気付くことを願った。土屋主将は「瀬下さんに良いピッチングをしてもらったのに勝ちを付けられず申し訳ない」と悔しさをにじませる。続けて「野手が(投手を)助けられるようにやっていきたい、最低限勝ちたい」と明日へ向け気合を入れた。


      春季リーグ戦も残り3試合となった。全国大会の予選会も近づく中、まずは目の前の一戦を勝って勝ち点1を取りたい。次戦は野手投手共に勢いづける試合展開を切望する。




◼️コメント


・小田辺監督

瀬下は粘り強く投げてくれた。相手の走塁ミスがなければもっと点が入っていてもおかしくはなかった。2点で抑えてくれたのは上出来だと思う。1点目もエラーからだったのもある。(今日3死球を与えてしまったが)内角を攻めていった結果なので、荒れていたと印象はない。むしろ真っすぐの球も勢いがあったのでそんなに心配はしていなかった。それだけに打線がもっと瀬下を援護してほしかった。前回日大に負けたところから国士大戦初戦は先発を瀬下で行くと決めていた。(今日二安打の髙橋について)髙橋は普段から安打が出なくても四球などで出塁率が高いので打順を1番でと話していた。1番としての仕事をしてくれたので良かった。(今日はチームで4安打だったが)それじゃ勝てない。うちが今まで点を取る場面というのは伊藤だったり吉澤が返していたが吉澤がけがで欠場していたり、伊藤だって毎回の好機で点が返せるわけではない。今日も安打を1つ打っているがチャンスで打てていなかった。だがそこを責めるのではなくカバーできる他の選手が出てこないといけない。1年生2人がはつらつとした動きを見せてくれているので期待して使っている。上原は安打を放ったし、本多もアウトにはなったが当たりは良かった。これに上級生が発奮して次は俺だと言ってくれるような上級生たちの奮起に期待したい。(今日は何度か好機があったが)高橋が二塁打を打って、無死二塁でも犠打失敗してその後の打者がフライで攻撃が終了してしまうというところで1つでも塁を進めて相手投手にプレッシャーをかけることができていない。そこが今季の弱いところかな。リーグ戦も残り少なくなってきている。関東選手権の時のような気持ちで戦ってほしい。勝たないと次がない。その先の全日本に向けても考えてやってほしい。気持ちもリセットして明日に臨んでほしい。


・松井友学生監督(社3=前橋南)

なかなかヒットが出なくて、それでどうしようかということで送るというところでもバントもできなくてダブルプレーになったり進塁打も打てず、終始リズムをつかめなかった。その中でも瀬下さんはよく粘って最少失点できてくれたのに申し訳ない。(スタメンが少し変わって)いまみんな全然バット振れていないくて疲れもあると思うけど鈍い。1年生の方が振れていて、2、3年生の外野手は守備があまりという人が多いので総合的に見て1年生の方が良いんじゃないかということで。良くやったかなと思う。(相手ピッチャーは)スライダーは切れてましたけどあのまっすぐを捉えられないと。ヒット4本しか出てないので、もうちょっと野手は危機感持ってやってもらわないとやっていかないとと思う。ミーティングでは野手がしっかりしないとということを話した。瀬下さんに最後に言ってもらったが結局ヒットが出なくてピッチング良かったよねって、バッターはもっと打てると思う。打席内容も本当に良くない。バッターはもっと割り切ってやってほしい。練習は死ぬほどやって準備はしっかりして、試合になったらのびのびやってほしいと思う。自信が持てるような準備をしてほしい。(次戦に向けて)明日は向こうのエース級の人が先発してくると思うが野手はおのおの1日で何か大きく変わることはできないけどその中でもやれることをやってほしい。ピッチャーは粘り強く投げていってほしい。


・髙橋(法3=八戸学院光星)

最近リーグ戦で打撃の調子があまり良くなかったので個人的に打撃練習を行い、身体を動かしてバットを振る力をもっと付けていこうと一週間準備した。結果として二安打出て良かった。(個人練習ではどの面を特に意識したか)特にスイングスピードが落ちてきていたので振り込んでキレを出そうとした。(チームの状態について)みんなわかっていると思う。負けているとどうしてもネガティブな感じになってしまう。そういう時こそ次を見て良いことをイメージしないとどんどん落ちていくので、打てなくても次は打つという切り替えが大事。(1年生の活躍を上級生の目線から見て)自分は主軸でずっと打たせてもらっているので、打っても次打たないといけないなと思わせてくれている。(次戦に向けて)今日打ったからといって勝ったわけじゃないので。明日も良いところで打席が回ってくると思うのでチームがピンチな時こそ勢いづけれる存在になっていきたい。


・土屋主将(社3=習志野)

瀬下さんに8回で2失点というピッチングをしてもらったのに勝ちをつけてあげられなかった。野手の援護ができなかったのが申し訳ない。完敗というか野手のせいで負けてしまった。(メンバーが少し変わって)何人か調子が悪い人がいたりけが人も少し出ているので。割とそういうふうに出て結果を残す人も多いし今日1年生の2人も良い動きをしていた。細田はファアボールもらったりして出塁していたし上原にもまたヒットが出たので前向きに捉えている。(相手投手)たぶん先発の高田さんはボールがはしってなかったと思うがやっぱり縦の変化球がすごく良かったのでやられてしまった。こっちがチャンスになると元々良いピッチャーなのでギアをあげてきた。自分が三振した場面も甘い球は一球も無くてさすがだなと思った。(ミーティングで話したこと)野手の体のキレがない。3月に関東選手権、4月5月リーグ戦と試合が続いて疲れが出てくる時期なので野手は意識して体のキレを出そうと。瀬下さんと竹内頼みじゃどうにもならないことがあるので野手が助けてあげられるように体のキレを出していきたい。(次戦に向けて)負けると勝ち点を落としてしまうので最低限勝つこと、明日はまた良いピッチャーがくると思うのでチーム一丸となってやっていきたい。


・瀬下(営4=藤代)

(今日の試合を振り返って)体が変な感じがしていつも通りいかないなとは思っていたが、気持ち的には集中できてたんで、序盤は乗り切れるかなと思っていたが、エラーが絡んで自分が我慢できなかったのと、相手チームのバッターが自分の考えの裏をついてきて、1枚上手だったなと思った。(回が終わったごとに思ったこと)最初は自分のテンポが悪かったので申し訳ないと思っていた。あまりにもあっさり打撃が終わってしまうので弱いなと正直思った。かけた言葉もかけられた言葉もなかった。厳しい試合だった。(相手に関して)今一番勢いのあるチームだったんでやることが徹底してましたし、しっかり出来たチームだなと投げてて感じて、ゼロに抑えるのが難しいチームですし、チームとして理想だと思った。(反省点)小さいバッターが二人いてバッターを間違えて攻め方を変えてしまいデッドボールを当ててしまったのが確認不足だったし、あれが2点目につながってしまったから自分のミスだと思った。(次の試合に向けて)連戦で明日になるので、自分は先発ではないと思うが、終盤にしっかり準備しておきたいし、打撃陣が不調気味なので奮起を期待したい。優勝はないけど、いかに全日とかプレーオフに対してチームを持って行けるかだと思うので、そのための試合としてこれからの残った試合を戦っていきたい。


TEXT=齋藤胤人 PHOTO=川口朋珠、齋藤胤人