記事
第65回関東学生剣道選手権大会
5月12日(日) 日本武道館
準々決勝敗退
真野 ベスト16 ※全日本大会進出
3回戦敗退
田中
2回戦敗退
井田
三輪 ※1回戦シード
1回戦敗退
大野
齋藤
どんな相手にも屈せず攻めた真野
新体制で迎えた第65回関東学生剣道選手権大会。多くの選手が健闘するなか、真野(法2=九州学院)が強豪校選手に果敢に攻めていき実力を発揮。ベスト16、第67回全日本学生剣道選手権大会(以下、全日本)への切符を手にした。
全日本出場が決まる4回戦。「自信を持っていけ、暴れてこい」と試合前に監督から言葉をもらった真野。試合が始まると、真野は相手の隙をうかがいながら慎重にタイミングを待つ。相手の力強い攻撃に反則を取られてしまうものの、落ち着いて攻撃をかわしていく。だが、相手も簡単には勝ちを譲らない。試合は延長戦に持ち込まれ、会場は静寂と緊張感に包まれる。両者が一斉に攻撃を仕掛け、一本を勝ち取ったのは真野だった。試合を見守っていた仲間から歓声があがり、真野は全日本への道を確かなものにした。
全日本出場だけでは終わらない。続く5回戦の相手は剣道の名門校筑波大の選手。相手からの激しい攻撃に真野も応戦していく。延長戦へもつれ込んでも真野は落ち着いて相手の隙を狙う。長い延長戦を制したのは真野であった。「相手が強い人でも自分から攻めて打っていけたところがよかった」と真野は誇った。
「今年は、去年より上を目指そうという気持ちで同じ方向を向いているので、いい雰囲気で活動できている」と真野は語った。昨年は関東団体3位と輝かしい成績を残した男子剣道部。今年は、さらに強くなった男子剣道部の活躍が見られるに違いない。
■コメント
・板原監督
(新体制となって)部の雰囲気はキャプテン中心にみんなで盛り上げてやっています。新主将の井田は、真面目で取り組み方が以前とは違います。(昨年の主将)三山にも三山のいいところがあったが、前年度とはまた違った意味でいいところがあります。(今日までの試合で取り組んできたこと)個人戦なので強い気持ちを持って、しっかりと一本に集中できるようにはやってきたんですけど、なかなか勝負の世界は難しいところでした。(部で目指しているのは)攻撃力を持って一戦一戦、戦うこと。(全体的にみて)打たれるところがあまり良くなかったので、そこをもう一度練習してやっていきたいなと思います。(真野のベスト16について)力を存分に出してくれましたので、あとは集中力をもう一度つけて全日本の方に向けて頑張っていきたいと思っています。(試合前に)集中して強い気持ちで攻撃を忘れず、やるようには伝えました。(チーム全体で良かったのは)名門のところの選手と当たってそこで勝っている選手もいましたので、そこは大きな成果だと思います。自信に繋がると思いますので、次に繋げたいと思います。(全日本に向けて)チャレンジ精神で一戦一戦強い気持ちで頑張っていきたいと思います。女子についても全日本に出場できるように頑張っていきます。
・真野(法2=九州学院)
(今日の試合を振り返って)下克上というか、挑戦していく気持ちでいきました。(全日本が決まる試合について)ずっと稽古はしてきたので、前やったことをしっかり信じて落ち着いて試合に臨みました。(板橋監督から)自信持っていけ、暴れてこいと言われました。(全日本が決まった時)信じられなかったです。みんなからずっと支えられてきたのでみんなのおかげです。(新体制となって雰囲気は)去年が関東予選団体で3位になって、今年はそれよりも上を目指そうという気持ちでみんなで同じ方向を向いているのでみんなの気も一段とまとまっていい雰囲気になってます。(最後の試合での猛攻について)先にとられてしまって時間も短かったので、最後意地を見せようと思って打っていきました。(今日の試合で良かったことは)相手が強い人ばかりだったんですけど自分から攻めて打っていけたところ。(課題は)攻め以外にも引いてしまったり、自分の自信をなくす時とかもあったのでそこが課題です。(全日本へ向けて)今年は自分一人だけなのでみんなの思いを背負って頑張ろうと思います。全日本優勝したい。
TEXT=森美香子 PHOTO=加藤勇大