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第98回関東学生陸上競技対校選手権大会
5月23日(木)~26日(日)相模原ギオンスタジアム
▼1日目
男子100m予選
1組(風:-0.7)
1着 松尾 10"44 ※準決勝進出
2組(風:+1.6)
1着 宮本 10"29 ※準決勝進出
4組(風:+1.1)
5着 和田遼 10"53 ※準決勝進出
男子400m予選
1組
2着 松原 48"39 ※準決勝進出
2組
7着 柴崎 48"79
3組
1着 吉津 46"92 ※準決勝進出
男子1500m予選
1組
7着 大沼 3'51"90
2組
6着 板倉 3'54"34
3組
7着 中村 3'54"84
男子10000m決勝
14位 大澤 29'35"21
20位 西山 29'43"68
21位 前田 29'44"78
男子110m障害予選
1組(風:+2.7)
9着 山﨑 14"62
2組(風:+2.9)
9着 吉藤 14"86
男子4×100mリレー予選
2組
1着 東洋大(和田遼-宮本-松尾-大橋)39"52 ※決勝進出
女子1500m予選
1組
8着 阿部 4'48"00
女子10000m決勝
15位 白川 35'38"08
4継の2連覇、100mのワンツーフィニッシュを成し遂げられるか(左から宮本、松尾)
松原は最後の関カレで表彰台を目指す
予選から自己ベストを更新し好調な様子の吉津
4日間にわたって繰り広げられる激闘の関東インカレ(以下、関カレ)がついに開幕した。初日は多数の短距離種目で予選が行われ、各種目順当に勝ち進んでいる。一方で長距離種目はまさかの展開が続き、上々のスタートとはいかなかった。
男子100m予選は3名がエントリー。1組の松尾(総3=神辺旭)は向かい風が吹く中、ベストにあと0.01秒とほぼ自己ベストを更新する走りを見せた。「思ったような走りをしてくれた」と梶原監督も納得の表情。続く宮本(法2=洛南)はけが明けで調整があまりできていない中でも10秒29と周囲を驚かせた。好調の松尾と前回大会王者の宮本の決勝でのワンツーフィニッシュも、現実味を帯びてきている。また、4組に出場したルーキーの和田遼(法1=洛南)は自己ベストを更新し予選を通過した。2日目の準決勝も、東洋大屈指のスプリンター3人で挑む。
主将の松原(法4=九州学院)は400m予選1組に登場。危なげなく2着で予選通過を果たし準決勝、決勝の舞台へ駆け上がる。3組には吉津(ラ3=豊橋南)が入り、スタートで出遅れるも持ち味の後半に猛烈に追い上げるレース運びで同じく予選を通過した。ベストを更新する46秒92は、予選全体トップのタイムだ。改良しているというスタートから50mまでの動きをより定着させることで、表彰台の真ん中も見えてくる。
前回大会で東洋大が優勝した男子4×100mリレー(以下、4継)は1走・和田遼、2走・宮本、3走・松尾、4走・大橋(法3=新潟明訓)の布陣で臨んだ。宮本と松尾は前回大会優勝時と同じ配置となっており、アンカーの大橋にトップでバトンを渡すプランだった。計画通り、トップでバトンをもらった大橋はそのまま逃げ切り組トップで難なく決勝進出。梶原監督はメンバーの入れ替えを示唆しつつ「(決勝を)楽しみにしている」と期待感を示した。
対照的に苦戦を強いられたのは長距離部門。男子1500mは東洋大勢の決勝進出を逃し、女子10000mでは白川(食4=常総学院)が奮闘するも15位と目標の表彰台とはならなかった。男子10000mに出場した西山(総3=東農大二)は前回大会で4位入賞を果たし、今大会は表彰台を狙っていた。しかし、外国人留学生が引っ張る先頭集団のペースの揺さぶりに付いていけず、あえなく後退。結果20位に沈んだ。共に出場した大澤(済3=山形中央)、前田(済1=東洋大牛久)も入賞とはいかず厳しい関カレとなっている。
2日目は短距離種目の準決勝、決勝が多く控えより多くの入賞、表彰台が期待される。さらにトラックの花形、4継はディフェンディングチャンピオンとして他大を迎え撃つ。歓喜の瞬間はもうすぐだ。
◼︎コメント
・梶原監督
明日準決、決勝というところで力を出してくれればいいかなと思う。(100mについては)松尾は調子がいいという自覚もあったし、我々から見ていてもそうだったので普通に走ればトップで入ってくれるだろうと思っていたので、思ったような走りをしてくれた。宮本はこちらに来る直前になって数日前に膝が痛いという話をしていたのでそれが心配だったが、完全な状態ではないが走ることはできたのでそこは良かったかな。ただ完全な状態ではないのにあそこまでタイムが出たので、ちょっとみんなで驚いているところ。和田にかんしては状態も良かったが、スタートちょっと失敗してしまって早く起き上がって浮いてしまったので見ていてあらっと思ったが、その後はよく修正してプラスとはいえ残ってくれたので準決でそういうところを修正してくれれば3人が決勝にいくということも不可能ではないなと。まず宮本と松尾の2人はしっかり決勝に残ってもらって、ワンツーフィニッシュを目指してもらいたいなというところでその辺を狙っていきたい。(400mの松原選手、吉津選手ついては)松原と吉津にかんしては予選は間違いなく通るだろうというところでどういうレースをして準決勝、決勝につなげていくのかというところが問題だったが、松原がちょっと最後のところで落としすぎたかなと。動きもちょっと4年生で最後のインカレだからか結果を残したいという気持ちがよく働いていたというところもあるだろうが、少し動きが硬かったのでそこを修正して準決、決勝というふうに臨みたい。吉津は最初の50mの入りが随分動きとして良くなってきたのに、その最初の50mの入りが今までと同じような動きをしてしまってその後は動きを修正していたので余裕を持って自己ベストが出たが、最初の50mで今ようやくできるようになってきた動きが本番でできればもう少し楽にスピードにも乗れて頭も狙えると思うので、準決でその辺りを修正して決勝に行ってもらいたいなと。(4継にかんしては)1、2、3走が走れているので普通にバトンが渡ればトップでアンカーへ持って来れるというところで、ちょっとバトンは安全にいって予定通りトップで来たので後は明日の風を見てどのくらい伸ばすのか、というところを決めていきたい。あとアンカーは今日は大橋がやったが(塚本)ジャスティンを走らせてもいいし、津波(ラ4=那覇西)を走らせてもいいのでどうしようかなと。明日また決めたい。大橋も含めてよく走ってくれたので明日は我々も楽しみにしている。
TEXT=稲村真織 PHOTO=小島敦希、稲村真織