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2019.05.25
陸上競技

[陸上競技]関カレ2日目 100mで宮本が、走幅跳で津波が優勝!収穫と課題発見の1日

第98回関東学生陸上競技対校選手権大会

5月23日(木)~26日(日)相模原ギオンスタジアム


▼2日目

男子100m準決勝

1組(風:-0.8)

1着 宮本 10"45 ※決勝進出

2組(風:-0.2)

1着 松尾 10"44 ※決勝進出

7着 和田遼 10"74


男子100m決勝

(風:+4.3)

1位 宮本 10”02

4位 松尾 10”22


男子400m準決勝

1組

2着 松原 46"83 ※決勝進出

2組

2着 吉津 47"27 ※決勝進出


男子400m決勝

4位 吉津 46"85

5位 松原 47"37


男子4×100mリレー決勝

2位 東洋大(和田遼-宮本-松尾-津波)39”06


男子走幅跳決勝

1位 津波 8m26(風:+2.3)

12位 相澤 7m50(風:+2.1)


女子走高跳決勝

10位 小池 1m65


8m26の大記録を見せた津波


宮本は2連覇を果たした


松原のマイルでの活躍に期待だ



表彰台では少し笑顔を見せた(左上から松尾、津波、和田遼、宮本)


関東インカレ(以下、関カレ)2日目。男子100mで宮本(法2=洛南)が2連覇、男子走幅跳で津波(ラ4=那覇西)が初優勝を飾るほか、多数の選手が自己ベストを更新した。一方で400mや4×100mリレー(以下、4継)での優勝とはいかなかった。


 男子100m準決勝1組に出場した宮本。膝の状態を考慮し負担をかけすぎない程度の力でレースを進め、決勝進出を決めた。一方で2組に出場した松尾(総3=神辺旭)は「自分のレースができた」と話すように勢い良くスタートするとその流れのまま組トップでゴールし、同じく決勝進出を決めた。迎えた決勝では宮本が追い風参考記録ながらも1002という素晴らしい記録で優勝。昨年に引き続き男子100mにおいて2連覇を達成した。「10秒0台のスピードを体感できたことはすごく大きい」と宮本は収穫を口にする。また、順位こそ4位であるものの1022とまとめた松尾。梶原監督も「よく頑張った」と2人の結果に満足げな様子だ。

 

松原(法4=九州学院)は男子400m準決勝1組に出場した。スタートこそ出遅れるもののラスト200mで猛烈な追い上げを見せ、自己ベストでフィニッシュ。「チームのために準決勝は走れた」と自身を評価し主将としてチームを引っ張る自覚をあらわにした。2組に出場した吉津(ラ3=豊橋南)もラスト200mの時点では最下位でありながらもそこから怒濤(どとう)の追い上げを見せ2着でゴールし松原とともに決勝進出を決めた。ここまでは想定内だったが決勝では「消極的になりすぎてしまった」と梶原監督が話すようにスタートから流れが上手くかみ合わず、優勝を逃す形となった。「勝負するレースができなかった」と松原。4×400mリレー(以下、マイル)でのリベンジを誓う。 


走幅跳に登場した津波は、先週のセイコーゴールデングランプリ(以下、セイコーGGP)から連戦となったが、6本中5本が8mを超える跳躍を見せる。また、5本目は追い風参考記録ながらも日本新記録、また東京五輪標準記録突破となる8m26を記録。関カレでは「学生の中では負けずに優勝したい」と意気込んでいた津波だが、見事に優勝を飾った。


   4継決勝には、1走・和田(法1=洛南)、2走・宮本、3走・松尾、4走・津波が出場。和田が落ち着いてスタートをすると、宮本が猛烈な追い上げを見せ、松尾へバトンパス。松尾も流れを維持しながらトップでアンカーの津波へ。わずかにバトンパスが乱れてしまうが津波は「焦りはせず自分の走りをしようと思った」と振り返る。結果は中大に破れ2位となったことについて梶原監督は「誰も責められない」としながらも「4継は勝ちたかったというのが本音なのでちょっと悔しい」と悔しさをにじませた。9月の全日本インカレで雪辱を果たす。


関カレ2日目は多くの収穫や課題が見られた。3日目には注目のルーキー塚本(総1=城西大城西)やモーティマー悟(法1=弘前実業)らも登場する。新戦力の活躍にも目が離せない。


 

■コメント

・梶原監督

100m、400m、それから4継、走幅跳と4つとも勝てる要素はあったので勝ちたいなと。みんなでそこを目標にしようとやってきた。100mに関しては(宮本)大輔が追い風参考記録で10秒02という素晴らしい記録で走った。準決勝で松尾もしっかり走って決勝に残ってくれて、ワンツーフィニッシュもあり得るなと思ったがやっぱり相手もユニバーシアード代表でそう簡単にはいかなかった。だが松尾はしっかり10秒22だから、追い風参考記録とはいえ悪いタイムじゃないというところでよく走ったなと思うので、ワンツーフィニッシュは取れなかったが1位と4位でも相手が強かったなということでよく頑張った。400mの方は順調に決勝に2人が進んでそこまでは予定通りだったが、決勝で消極的になりすぎてしまった。本当にユニバーシアード代表の2人を相手にしてそこを勝負しにいくというようなレースをしなかった、そこは残念。結果を見れば4位、5位と悪い順位ではないと思うが優勝をしてもおかしくない状況のなかで積極的なレースができなかったというところが気持ちの上でユニバーシアードに出るという選手たちより負けていたのかなと。そこは少し残念だった。これからもあるのでしっかり注意をして今後そういうレースをしないようにしようよと本人たちもこんなレースをして情けないなと思う気持ちはあったようだから、次のレースに生かしてほしい。本当に残念だった。走幅跳の津波は1本跳ぶごとに助走もよくなってきて、6本中5本は8mを超えた。5本目6本目は8m26、8m24。8m26を跳んだ5本目の跳躍も追い風は+2.3mしかなかった。2mギリギリの風であっても同じように跳べただろうからそうすると東京五輪の標準記録も突破したし、日本記録も更新というところだったので、そこはちょっと惜しかった。しかし8mを5本。さらに8m20超えを2本跳んだということは確実に力をつけてきた、技術的にも踏切前の助走の動きもすごくよくて、走幅跳の関係者も良くなってきたねと言っているので確実に進歩はしている。次のチャンスで世界選手権、東京五輪標準記録を狙っていきたいし津波もユニバーシアード代表ということでしっかり勝って、強さを示してくれたので良かった。4継は中大がメンバーを変えてきて、いい勝負になるねと中大のコーチとも話をしていた。38秒台のところで勝負をしましょうと言っていたが、本当に一騎打ちってマッチレースだった。アンカーの津波がちょっと早く出たようなタイミングがあって、3走の松尾が待ったをかけて津波がちょっとスピードを落としてああいう結果(2位)となったが、津波が大きなレースでアンカーをやったことがない、いつも1走だったがアンカーになったのでそこは責められないかなと。でも4継は勝ちたかったというのが本音なので、ちょっと悔しい。(明日以降の意気込みを)明日はマイルの予選と200mと400mH。幸い200mに好調な1年生がいる。宮本は足の状態が万全ではないので200mは辞めさせようかなと思っている。代わりに走ってくれればなと思う。400mHは4年生が非常に調子が上がっているので、十分決勝進出を狙えるので予選をしっかり走って次のラウンドにいい感じでいけるようにやれたらいい。マイルの方はオーダーはまだ決まっていないが、決勝に向かってどういうオーダーを決めるかいろいろ考えながら予選はやっていきたい。


・和田遼(法1=洛南)

(昨日の予選から今日に向けどのような調整を)予選はバトン詰まったのでバトンの歩数を増やして、あんまりいい走りできなかったので前の人を抜く感じで走った。(後ろの走者に先輩たちがいて)チャンピオンの宮本さんと4走の津波さんも相当速いので、自分が上手く繋げれれば勝てるかなと思ってたので、不安はなかった。(2位という結果について)バトンパスが3、4走で何かあったみたいで、そこが直せれれば絶対勝てるなというのがわかった。(今後の目標)個人種目は準決勝でダメなタイム出しちゃったので、全カレに向けて、全カレのA標準切れるように頑張りたい。リレーは全カレでも1走を走れるように頑張っていきたい。


・宮本(法2=洛南)

準決勝は落ち着いて決勝につなげる走りということで気楽にいって、膝の調子もあまり良くなかったので負担かけない程度にという感じで100で決勝で全開でいくというプランだったが、追参だったが決勝は02まで上げることができて満足かなというふうには思う。(膝の調子は)そんな走れないというほどではなかったので今回出場したので、全然気にするほどではないかなと思うが大事をとってこれからもシーズンが続くので、ちゃんと治していきたいなと思う。(10秒0台は初めてか)10秒0台のスピードを体感することができたのが、すごく大きいかなと思う。(4継については)4継も全力でいこうという感じで自分の仕事は成し遂げられたと思うが、ちょっと勝てなかったのがすごく悔しいので全カレでリベンジできればいいかなと思う。(今後に向けて)今後も長いシーズンが続いていくので日本選手権であったりとかそういう大会で上位で頑張れたらいいかなと思う。


・松尾(総3=神辺旭)

(100mの準決勝は)自分のレースができたので1着取れたと思う。(ベストに近いタイムだが)まだまだ余力は残していたので、決勝で戦えると思った。(決勝は)スタートで遅れてしまって、付いていこうと思って足を回したんですけど、足がついていかなくて空回りしちゃった感じ。(4継の決勝は)絶対1番になると思って走ったが、最後もたついてしまって残念な結果だったが、この経験を生かして全カレは絶対勝ちたい。(今後の目標)個人は同じ100mに1位のやつがいるので、切磋琢磨して追い越していけるように頑張りたい。リレーは学生記録を出せるように、今回の悔しさをバネに頑張りたい。


・津波(ラ4=那覇西)

体調は良かった。記録を狙っていく試合だった。6本中5本8mを超えたのは自分の中でもひとつの成長だと思うし、追い風参考記録だがしっかり8m20台を2回出せたことも成長だと思う。次は風が公認の中で跳べるように頑張りたい。先週のセイコーGGPから間があまりなかったので疲労を抜いてそこからしっかり合わせていくということしかやっていない。橋岡もあまり調子は良くなかったと思うが勝てたことは変わりないし、先週学生では負けたくないと言ったのでそれができたことは良かった。(優勝の気持ちは)周りの人に感謝。自分だけではここまでこれなかったと思うし、その分次からの試合で頑張っていきたい。(4継について)走幅跳が終わってリレーにいくぞと言われた。いつでも準備はしていた。(バトンをもらったときは)3走の松尾にちょっと速い!と言われてやばいかなと思ってバトンをもらったら前に中大がいた。だが焦りはせずに自分の走りをしようと思った。やはり優勝を狙っていたので2位という結果は悔しい。チームみんな仲がいいのでサポートできるところはサポートしてみんなが1点でも多く獲得出来るようなサポートをしていきたい。


・松原(法4=九州学院)

準決勝で一応パーソナルベストを出したので勢いはあったが、やっぱり決勝で勝たなきゃ意味がなくて監督からは「勝負できていない」と言われた。勝負するレースができなかった。決勝に残ったということはやっぱり表彰台を目指してやっていたので、悔しいところはある。(準決勝でベストを出して)出さなきゃいけないところで出せたのは主将になってやっぱり自分がチームを引っ張るという自覚があったなかでのベストで、しっかりチームのために準決勝は走れたのでそこは自分を評価できる点だなとは思う。(好調のまま決勝に回ったが)勝負できるタイムだったし勝負できるコンディションではあったのでそこでやっぱりちょっと弱気になってしまった。弱気というかチキン野郎だったので、監督からは「しっかり4年間の集大成を見せてこい」と言われていたが見せられなかった。決勝が不甲斐なかったので、その分明日からのマイルに切り替えができたらなと思う。しっかり準備をしてキャプテンとしてもだが、個人の悔しさもあるので自分自身としてもキャプテンとしてもやっぱり明日からはまた、気持ちを切り替えていこうかなと思っている。


・吉津(ラ3=豊橋南)

予選で監督に最初の50mを直せと言われていたので準決勝はそこをしっかり直していこうと思っていて、実際走ってみたらしっかり出れたのでそれでいいかなと思っちゃって前半そこからは乗せられなくて、ゴテゴテになって300過ぎてからしっかり切り替えないといけない状況になった。決勝は全部がバラバラだったと思っている。今までやってきたことと勝たなきゃいけないというのと自分の持ち味と他の人の走り方攻め方、戦術の置き方と全部が噛み合わなくて勝てなかった。(表彰台を狙っていたと思うが)トップは世界で戦っている人たちだったのでやっぱりそこは強く意識していたし、ここで勝てばでかいというのもあったので表彰台は狙っていた。(マイルが控えているが)今のメンバーだったら松原さんもいるのでメンバーも去年と比べるとやっぱり見劣りするが、戦えないメンバーじゃない。そのなかで自分はたぶんアンカーかなと思うので、しっかり「今日は勝つレースができなかった」と言われたのでその通りだと思うし勝ちにこだわっていきたいと思う。


TEXT=長枝萌華 PHOTO=稲村真織

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