Article

記事


2019.05.30
サッカー

[男子サッカー]裏天王山 早大との直接対決に1ー3で敗れ、降格圏内転落

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第7節

5月29日(水) NACK5スタジアム

東洋大1-3早大

<得点者>(アシスト)

25分 中村(野本)



<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国4=柏U-18)


▽DF

坂本涼斗 (国3=柏U‐18)

土田直輝(国3=大宮Y)

斎藤拓海(国4=千葉U-18)

坪川潤之(国4=矢板中央)


▽MF

野本幸太(国3=市立船橋)

梅津凌岳(国2=京都橘)

長澤昴輝(国3=前橋育英)

中村陸(国3=柏U‐18)→64分  横山塁(国2=FC東京U‐18)

井上怜(国1=市立船橋)→56分  松崎快(国4=大宮Y)


▽FW

小林拓夢(国4=帝京長岡)→83分 室井彗佑(国1=前橋育英)



 先制点をあげた中村



クロスから何度もチャンスメイクをした野本



再三チームを救うセーブをみせた松本




 第6節時点で10位東洋大と降格圏内に位置する11位早大との裏天王山となった試合は中村の得点で先制するもその後3失点を喫して敗北。降格圏内の11位へ転落する結果となった。


 前半は「システム変更が有効に働いてくれた」と古川監督が語ったように序盤の13分にCKから野本がシュートを放ちGKが弾いたボールを小林がシュートを打つとクロスバーに嫌われる。ゴールにはつながらないもののゴールへの匂いを感じさせる。すると25分に左サイドで井上が野本につなぎ、クロスをあげると「いつも意識していた」と中村がボレーでうまく合わせ先制点をあげる。その後は攻め込まれる時間帯が続くがGK松本のビックセーブもありゴールを割らせない。しかし34分に右からのクロスをヘディングで決められ同点で前半を折り返す。

 逆転勝利を目指し後半に挑み、65分左サイドの野本が右足からピンポイントクロスをあげ、小林がバックヘッドで合わせるも惜しくも枠外。その直後の69分ミドルシュートから逆転ゴールを献上してしまう。同点に追いつくべく、77分に途中出場の横山がカットインからミドルシュートを放つも大きく枠をそれる。82分には松崎のスルーパスから野本が抜け出しシュートもDFに阻まれゴールを奪えない。そして90分、前がかりになったところをつかれミドルシュートを決められ万事休す。1ー3で今季6敗目となってしまった。

 「痛い敗戦になってしまった」と古川監督が言うようについに降格圏内の11位に転落してしまった東洋大。次節立正大との試合は集中応援日であり、たくさんの人が応援に駆けつけると予想される。その試合で是が非でも勝利をあげ、いい流れを作り出す。




■コメント

・古川監督
まずは結果というところを求めて戦った試合だったがその結果を得られなかったというのは非常に厳しい状況に置かれたと思う。(普段の4ー4ー2からフォーメーションを変更したが)リーグ戦をやっている中で得点を生み出せずにいて試行錯誤というところで、前半の立ち上がりの方はこちらの主導権があった時にそのシステムが有効に働いてくれたと思う。それで先制点も取れた。ただどうしてもスペースが中盤に空いたりだとかボールにプレッシャーがかからないというところはシステム上のところで出るところはもちろん承知だった。ただゴール前での人数のところは守備のところでかけられるのでそこでリードを保って前半を折り返せれば後の展開もまた違ったものになったと思う。追いつかれてしまったところで前半のところは我慢してリードされずにというところで選手たちは最低限のところはやって折り返してくれた。後半になってボールに対してプレッシャーかからないところに対して本人たちのところはストレスを感じているというかクロスをあげられてしまう形をつくられてしまってそこのところでシステムを通常に戻して後半のところは五分五分のゲームをつくれたと思うがその中でどっちに得点が生まれるかというところで相手の方にいってしまった。いずれにしても痛い敗戦になってしまった。(次節に向けて)状況が状況なのでリーグ戦中断まであと1試合なので次の立正大のところで勝って少しでもいい状況でアミノバイタルカップだとかその後の中断明けの前期の残りの3節、後期リーグへつなげていければいいと思う。


・松本(国4=柏U-18)

(今日の試合を振り返って)前半は序盤から自分たちのサッカーができているところで先制点を取れたところはすごい良かったが、先制点を取ってから守りの意識が強くなってしまったというのもあるかもしれない。自分たちが受け身に回りすぎた時間帯で相手に点を取られて追いつかれてしまったというのが、前半良くなかったところだと思う。後半は相手にいいようにやられてしまったかなというイメージはある。(チームの勝利のために必要なことは)皆が言うのは気持ちの問題。気持ちをもっと強く持てという話はよくしている。もちろん気持ちの部分もとても大事だが、やっぱりサッカーなので個人のところで、1対1で負けちゃいけないし、個の能力が他のリーグの選手と正直言ってしまえば少し劣っている中で、チームとしてやることを徹底してやるかが勝利を手にする上で大事になってくると思う。(次節に向けての意気込み)今日下の順位が入れ替わってしまったが、もう3日後には試合もあるし、東洋の集中応援ということで多くの人が応援に来てくれるので、ここは切り替えるしかないと思っている。次の試合で勝てるように、一人一人がやるべきことを徹底してやって、みんなで集中応援の日には勝利を分かち合えればと思う。


・野本(国3=市立船橋)
今日の早大戦は勝ち点が近いチーム同士との戦いだったので大事だということをチームで共有しながら絶対勝ちたいと思っていた。システムは最初の方は機能してたが点を取ってから受け身になってしまって攻撃にいくことができなくなってしまった。(左サイドからのクロスでチャンスを多く演出した)自分が右足でボールをもったときはああいうクロスを練習からやっていたし、周りの選手にもあそこに狙ってと言っていたのでそれが試合にいい影響が出て良かった。(昨季のチームと比べ試合中静かな印象だが)新4年生が結構声を出してくれているが、それをチーム全体で下級生かかわらずもっとチーム全体でやばいと思ってみんなで声を出さないと意味がないと思うのでやばいという危機感をもって声出しているだけじゃ1、2、3年生一人一人が出さないといけない。(次節に向けて)チームは崖っぷちなので勝ちが必要とされている中でチームとしても個人としてもアシストなどチャンスメイクして勝てるように挑んでいきたい。

・中村(国3=柏U-18)

早稲田は今自分たちより下の順位ということで、絶対に負けられないというのは全員分かっていたし、本当に人生変えるくらいの気持ちで挑んだがこういう結果となってしまった。次の試合で切りかえていきたい。(ゴールシーンは)野本からはいつも練習から勝手にいいボールが来ていて、自分は1番大外から入るというのはいつも意識していたので、今日も意識通りいいボールに合わせることができた。(後半の動きについて)1回失点してから引きに入ってしまったので、そこからもう1回立ち上がりから前に行こうという意識だったが、フォーメーションを変えたというのもあるが、なかなか前半程はボールを受けられなくて。もっと相手の間とかで受けれたらチャンスになったかなと思ったが難しかった。(次節への意気込み)前節からメンバーが変わり、ベンチメンバーも変わってきていて。今チームは苦しい状況だがメンバー争いが激しくなっているので、今負けてるということはまた全員にチャンスがあるということなので、チーム全員で次の勝利をめざしてやっていきたい。


[次戦試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第8節

6月1日(土) vs立正大    朝霞中央公園陸上競技場にて 13:00キックオフ


TEXT=谷口奏生 PHOTO=酒井菜摘、牧田のどか