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2019.05.30
硬式野球

[硬式野球]「奪還」を果たした男たち スポトウ的選手名鑑7番(一)諏訪賢吉

 新チーム発足後のオープン戦では大敗からスタート。「今年は弱い」「4年生が抜けた穴がでかい」「2部もあるんじゃないか」そう言われ続け迎えたリーグ戦では勝ち点5を勝ち取り、見事優勝を奪還した。全日本大学野球選手権大会で熱い戦いを見せる戦士をスポトウ独自の選手名鑑で紹介する。第7日目は内野から外野まで幅広くこなす諏訪賢吉内野手(総3=浦和学院)。


攻守でチームに貢献した諏訪


今季成績:24打席 20打数 7安打 1打点 打率.350


 3年一塁手陣が打撃不振に陥ったこともあり、立正大戦から不慣れな一塁手でスタメンに名を連ね始める。起用当初は守備面への不安もあってか、下級生時に見られたミート力は鳴りを潜めていた。そんな中、この男の打棒から快音が聞かれたのは立正大3回戦。この日は3打数2安打とようやく本来の調子を取り戻し鋭い打球が増えた。しかし、この試合では守備時に開脚をし捕球したところ脚のけいれんで途中交代。その後は自身が使う、山崎滉(営4=浦和学院)から授かったファーストミットを高校の先輩である津田(総4=浦和学院)に託し、戦況をベンチから見守った。最終カードの亜大戦では計5安打を放ち勝利に貢献。「心境ですか…」と少し考えてから「村上(総3=智弁学園)が頑張ってたから」と満面の笑みで答え、優勝の興奮そのままのバスへと姿を消した。全国の野球ファンが近年まれにみる超守備型一塁手が連発する美技に酔いしれる日まであと少しだ。


〜記者のメモ:いつも心に”Have Fun”〜


 これは諏訪選手の帽子のツバに書かれた言葉。このことを尋ねると「あー。川崎選手(元福岡ソフトバンク等)の言葉なんですよ」と笑いながら教えてくれました。「いつも楽しみながら野球をやろう」という想いを胸にグラウンドに立つ諏訪選手。楽しそうな表情の諏訪選手を観に全日本選手権観戦に訪れてみてはいかがでしょう。



◇選手名鑑一覧◇

「まだまだ慣れない」発展途上の切込隊長 1番(中)松本渉

「全てはチームのために」強打の副将   2番(左)小峰聡志

「記録よりも勝ち」令和初の本塁打王   3番(右)山田知輝

「チーム力で優勝を」三拍子そろった主将   4番(捕)佐藤都志也

「好球必打」勝負強さを魅せつける男 5番(指)山崎基輝

「自分が引っ張る」 巧打のクラッチヒッター 6番(遊)小川翔平

5月31日:8番(二)津田翔希

6月1日:9番(三)木村翔大

6月2日:投手・村上頌樹


TEXT=須之内海 PHOTO=谷口遥菜、東洋大学硬式野球部