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ジャパンオープン2019(50m)
5月30日(木)~6月2日(日)東京辰巳国際水泳場
(4日目・予選)
◆女子50m自由形
7組
6着 山本真 26”49
9着 遠山 26”66
◆女子200m背泳ぎ
5組
1着 白井 2’11”66
→全体3位で決勝進出
6着 今井彩 2’16”03
◆男子200m背泳ぎ
1組
1着 宝田 2’04”55
4組
6着 山本遥 2’02”71
→全体16位でB決勝進出
◆女子100mバタフライ
2組
8着 片山 1’02”81
3組
8着 中野 1’01”60
◆男子100mバタフライ
7組
3着 阪本 52”91
→全体11位でB決勝進出
◆女子200m平泳ぎ
2組
6着 松原 2’34”42
3組
2着 江口 2’31”90
6組
4着 今井月 2’28”56
→全体8位で決勝進出
◆男子200m平泳ぎ
7組
4着 花車 2’13”23
(4日目・タイム決勝)
◆女子1500m自由形
24位 濱田 17’10”86
◆男子800m自由形
22位 山本健 8’17”39
(4日目・B決勝)
◆男子200m背泳ぎ
6着 山本遥 2’03”32
◆男子100mバタフライ
4着 阪本 53”07
(4日目・決勝)
◆女子200m背泳ぎ
1位 白井 2’08”88
◆女子200m平泳ぎ
7位 今井月 2’27”20
このレースを通じて課題をクリアした山本遥
阪本はインカレに向けて自信がついたと語る
ジャパンオープンで2冠を達成した白井
3日目に引き続き自己ベストを更新した
今井月は思うようなレースができず悔しさが残った
激戦が続いたジャパンオープンの最終日は、B決勝に山本遥(営3=豊川)と阪本(国2=三重)が出場。決勝の舞台には白井(国2=宝塚東)と今井月(法1=豊川)が名を連ね、白井は2冠を達成。予選突破者こそ少なかったものの、一人一人にとって新たな契機となるレースになった。
B決勝進出者の1人、山本遥は男子200m背泳ぎに出場。前半のタイムを意識していた山本遥は目標通り58秒台で前半を3位で折り返し、上々の滑り出し。後半は追いつかれ6位でのフィニッシュだったが、決勝の舞台で課題をクリアしたことで「インカレに向けて自信になった」と前向きにレースを振り返った。同じくB決勝で男子100mバタフライに出場した阪本。折り返しから後半にかけての巻き返しで勢いに乗り4位でレースを終えると、「存分に生かせた」と自身の持ち味である後半の追い上げに成功したことに満足げな表情をみせた。また、このレースを通じて「インカレへ向けていいイメージをつくっていきたい」と、次につなげる意気込みを語った。
2日連続で表彰台に上り好調の白井は女子200m背泳ぎでも活躍を見せた。予選を上回るタイムで首位を泳ぎ切り、大幅に自己ベストを更新。派遣記録にあと0.1秒まで迫る記録に対し、「油断というのが(あって)0.1足りなかった」と悔し気に振り返るも、世界水泳前の自己ベスト更新は白井にとって大きな自信につながった。大会を追うごとに記録を更新する白井の成長はまだまだ未知数だ。
東洋大の最終種目となった女子200m平泳ぎに出場したのは今井月。予選から泳ぎに不安を抱えながら臨んだ決勝では、健闘も振るわず7位でフィニッシュ。レース後、「もう少し自信を持ってやれたら」と悔しさをにじませるも、気持ちを切り替えて「代表に入れなかった分ユニバーシアードで結果を出したい」と決意を新たにした。
4日間続いたジャパンオープンを終え、選手たちは新たな課題を見つけ新しいスタートを切っている。ユニバーシアード、世界選考と個人の大会が重なる中で、これから夏の集大成であるインカレまで全員でモチベーションを継続していけるかが勝負になる。
■コメント
・山本遥(営3=豊川)
トータルタイムはそんなに早くないが、前半の記録を58秒台で入るというのを目標にしていて、後半どれだけ粘れるかというのを試してやってみた。58秒台で入れたので、課題はクリアできたかなと思う。(ジャパンオープンの4日間は)2年前は200mでA決勝に残れたが、今回はB決勝という形で、今回は気負わずに思い切ってやれたというのもあるし、50mと100mでもベストタイムを出せたりしたので、インカレに向けて自信になった。(インカレに向けて)200mは得意なので、しっかり表彰台に上るということを目標にして、100mは他にもいい選手はいるので積極的なレースをして後輩3人と一緒に3人でA決勝に残れたらなと思う。
・阪本(国2=三重)
泳ぎとしては悪くなかったが、タイムがちょっと悔しい所がある。(レース展開は)予選の時に前半楽に行って結構いいタイムで入れたので、決勝もそういう感じで力まずに入れたらなと思ってB決勝に臨んだ。(後半の追い上げは)僕の持ち味が後半の追い上げだと思っているので、そこは存分に生かせたかなと思う。(ジャパンオープンの4日間は)全体的にあまり結果はよかったとは言えないが、日本選手権に近いタイムで泳ぐことができたのは、この2ヶ月間頑張ってきて良かったなと思う。(インカレに向けて)あと3カ月間、100日切ってしまったので、残りの大会一つ一つを大切にしてインカレに向けていいイメージをつくっていきたい。
・白井(国2=宝塚東)
ー予選後ー
疲労の残りがあってあまり寝れていないが、別に泳ぎの感覚としては悪くなかったのでちゃんと上げれると思う。選手権みたいに調整をしているわけではなかったので、練習やレースの疲れがあるので、感覚を感じながらも朝ちゃんと泳ぐことができたので、これで決勝につなげたらと思う。(バックの練習の割合は)フリーの方が中心となっているので、7対3の割合で練習していて、その3割の中でもちゃんとバックの方も充実した練習はできているので、決勝何秒出るかは分からないがベストを狙って頑張りたい。
ー決勝後ー
泳いでいる時はいい感覚で泳げていたので、これは自己ベストは出たなという感覚で泳いでいて思ったが、そういう油断というのがあと0.1足りなかったかなという悔しい思いもある。(調子は)レース前まで全然自分の調子がいいとは思わなくて、200m自由形で自己ベストを出すことができたので、別に自分の感覚としては悪くないなと言う感じだったので、最低でも全部自己ベストは出そうというのは決めていたので、最後200m背泳ぎでも自己ベストが出すことができて、いい流れで来ているんじゃないかと思う。(世界水泳に向けて)世界水泳では1番の目標はやっぱり自己ベストを出すことなので、もちろんそれを大前提に準決勝、決勝と進めるように頑張っていきたいと思う。
・今井月(法1=豊川)
ー予選後ー
アップからおかしい感じはしていたが、とりあえずやるべき事はやろうという気持ちで。足は全然かからなくて、アップの時から200大丈夫かなという感じはしていたが、最後の50はもう死にそうだった。(決勝は)あまり良くはないのは分かっているので、タイムを上げていきたい。(平泳ぎにかける思いは)予選がこんな感じだったので決勝どうなるか分からないが、できる限り頑張りたい。
ー決勝後ー
本当に情けないし、泳ぎもそうだが気持ちも自分にはまだ足りてないなと思った。やっぱり会場に入ってから自分の泳ぎばかり気にしてしまったり、自分のやること一つ一つに自信が持てなかったのは自分でも分かっていたので、やっぱりそういう気持ちの弱さだったりもう少し自分を持ってやれたらと思った。(これからの課題は)ユニバには入っているので、世界水泳はなくなったが、同じ期間くらいにあるのでしっかり頑張りたい。(代表への思いは)世界選手権の代表にも選ばれなかったし、もし選ばれたとしても戦えてないと思うので、まずは自分の気持ちから強くしていきたい。(ユニバーシアードに向けて)ユニバーシアードは個人としては個人メドレーしか出ないので、個人メドレーで代表に入れなかった分しっかりユニバーシアードで結果を出したいと思うし、リレーでも多分出ることになると思うので、1フリという種目も視野に入れて頑張っていきたいと思う。(来年の東京五輪に向けた思いは)やっぱり東京では失敗できないので、日本選手権で1発で決めるためにも、気持ちも強くして体も大きくして自信を持って臨めるようにしたい。
TEXT=牧田のどか PHOTO=伊藤なぎさ、福井杏奈