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第59回関東大学バスケットボール新人戦
6月4日(火) 水元総合スポーツセンター体育館
2回戦
東洋大97-45明学大
23|1Q|9
21|2Q|9
28|3Q|14
25|4Q|13
ドライブで切り込む丹波
正確なアウトサイドシュートが光った堀口
上甲も2年生としてチームを支える
1・2年生で構成されたメンバーで争う第59回関東大学バスケットボール新人戦(以下、新人戦)が開幕。東洋大にとって1戦目となった明学大戦は、試合開始から積極的なオフェンスで相手を圧倒し97-45で完勝した。
1Q、キーマンとなったのは丹波(済1=常大高)だ。5月に行われたトーナメント戦でもルーキーながら活躍した丹波は新人戦でもその実力を見せつけた。まず自ら先制点を奪取すると、その後も上甲(済2=幕張総合)のシュートをオフェンスリバウンドの流れからアシスト。その後もガードとしての役割を存分に発揮しこのピリオドで23点中8点を獲得、チームに勢いをもたらした。2Qでも東洋大の流れは続く。「1ピリで最初のスリーが入った」と調子のいい大澤(済1=市立船橋)と堀口(法2=桐光学園)のコンビを中心に得点を重ねていく。中盤に相手陣でのプレーを強いられるシーンも見られたが、ディフェンスがうまく機能し得点を許さない。前半の得点を44-18とし、後半へ折り返した。
後半は前半とは違い2年生の動きが目立った。中でも上甲は189㎝92㎏の強靭なフィジカルを生かしたプレーでゴール下を支えた。また倉品(社2=富山第一)も相手陣内でのディナイでマイボールとした流れから正確なアウトサイドシュートで3PTを決め会場を沸かせるなど、2年生の活躍がチームの支えとなったのは間違いないだろう。その後4Qも上下のチームワークが光り、結果97の高得点を獲得して試合を終えた。
失点数をわずか45に抑えるなど攻撃だけでなく守備面での奮闘も光る一戦となった今戦。しかし選手、佐藤HCともに「まだうまくできていないことがあった」「練習でやってきたことがどれだけ出せたのか」と振り返るように課題も同時に見えた。次戦の相手は1部リーグ所属の筑波大となるが、「名前負けしないように」と大澤が意気込む通り気合は十分。今回の流れをそのままに、強敵筑波大に挑む。
▪︎コメント
・佐藤HC
出だし、点数的にはDFがうまくいって40点台で抑えられたのはよかったが、練習でやってきたことがどれだけ出せたのかなというところが一つ。あとはリバウンドを結構取られたのは反省点。ただよかったところはDFの部分だが、そこも細かい指示通りにできていたかと言われれば半分もできていない部分があるので、つぎは筑波大なのでそこで修正して、できなかったところを空いた1日で意識してもう一度チームで共有してやっていきたい。(今年の1年生は)みんな小さいが運動能力のある子たちばかりなので、小さくてもフルコートで戦っていけるように練習して、期待していきたい。
・上甲(済1=幕張総合)
3、4年いないので自分が中心となってやっていこうと意識した。副キャプテンにも指名されたのでプレーで引っ張っていこうと思った。信長さんの指示が出来てなかった。序盤ミスが多かったところを修正していった。リバウンドを取られることが多かった。次はもっとちゃんとしっかりして取られないようにしたい。(第3ピリオドで失点が多かったが)ケリをつけて来いとコーチにも言われていた。相手を諦めさせるプレーをとの指示もあった。なので自分が攻めてやろうと頑張りました。メンバー内ではキャプテンの伊藤とチームを盛り上げていこうと。早く決着つけて残ってるメンバー全員出したかった。みんな一緒に頑張っていたので。(明後日に向けて)相手は強いチームなのでスクリーンアウトをしっかりするのとリバウンドも取ったりして東洋を勝たせられるプレーをしたい。
・丹波(済1=常大高)
やっぱり今回ディフェンスの面で自分たちの中でまだうまくできていないってことがあったので次の筑波ではそれを修正できるように意識したい。(自身の動きについては)まだ動いていても自分的には無駄な動きが多いと思うので、一つ一つの動きだったりチームの決まりごとだったりを意識して臨めていない部分がまだあったのでちゃんとチームのルールに当てはめられるようにやっていきたい。(初の新人戦は)期待感というか、初めてだったので緊張はしていたが一戦目でこういう形で始められたので、緊張がほぐれて次もちゃんと臨めるかなと思う。(次戦に向けて)自分たちはディフェンスからのアーリーとかアーリーオフェンスが目標というか、それを目指しているのでアーリーオフェンスだったりディフェンスの形だったりを意識してやりたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=渡部穂乃花、越塚日南、斎藤胤人