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「アミノバイタル®」カップ2019第8回関東大学サッカートーナメント大会《兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選》 2回戦
6月10日(月) 時之栖スポーツセンター裾野グラウンド
東洋大0-1順大
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国4=柏U-18)
▽DF
坂本涼斗 (国3=柏U‐18)
大平陸(国4=前橋育英)
野崎玲央(国4=大宮Y)
▽MF
坪川潤之(国4=矢板中央)
高柳郁弥(国1=大宮Y)
松崎快(国4=大宮Y)
野本幸太(国3=市立船橋)
桑原遥(国3=桐光学園)→86分 小林拓夢(国4=帝京長岡)
中村陸(国3=柏U‐18)→53分 横山塁(国2=FC東京U‐18)
▽FW
小澤裕太(国3=千葉U‐18)→45分 荒川勇気(国4=旭川実業)
競り合う荒川
松崎を中心にゴールに迫る
アミノバイタルカップ®2回戦の相手は順大。同じ関東1部リーグに所属し、第93回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)対戦時に黒星を喫しているだけに勝利をつかみ取りたいところだったが、試合終了間際にCKから得点を許しリベンジとはならなかった。
開始から両者拮抗(きっこう)した展開が続く。10分、坪川があげたクロスに大平が反応しシュートを狙うシーンも見られたものの、GK正面で得点とはならない。その後はなかなかチャンスをつくる事ができず、徐々に順大ペースに持ち込まれる。自陣でのプレーが増えるなか坂本、大平をはじめとするDF陣が体を張った守りを見せエリアへの侵入を防ぐが20分、右のCKからファーに飛んだボールに頭で合わせられネットを揺らされてしまう。しかしこれはファール判定で命拾いとなった。直後にもエリア内で素早いパス回しからシュートを打たれるが、GK松本の冷静な判断でしっかりとボールを受け止めラインを割らせない。両者ノーゴールのまま試合が進むなか42分、最大のチャンスが訪れる。野本がドリブルで左サイドを駆け上がり順大DFの間を切り込むと、そのまま自身でシュートへ持ち込む。決まったかと思われたがボールはわずか右上に逸れ得点とはならなかった。
ハーフタイムに荒川、52分には立大戦で得点した横山を投入し始まった後半は前半から一転し東洋大ペース。54分、松崎が運んだボールに荒川が反応。そこに走りこんだ桑原がパスを受けミドルもGKに弾かれる。しかしそのルーズボールを再度桑原が拾いゴールに迫るがシュートには持ち込めなかった。72分には横山がゴール前の松崎へ的確なクロスを供給、松崎は胸でトラップし、それをダイレクトに打ち込む。ボールは一直線にゴール上部に向かったが、順大GKのファインセーブで得点ならず。そのままいい流れでいきたいところだったが、ここからまたも順大のCKがつづき、84分に失点。後がない東洋大はすかさず桑原に代わり小林を入れ猛追する。87分にもセンターサークル付近から坂本が放ったロングパスを受けた坪川がミドルを放つも枠を捉えることができず、そのまま0-1で試合終了となった。
今大会はトーナメント戦のため東洋大の次の試合はリーグ戦再開後の8月となるが、古川監督も「十分すぎる」というように準備期間は大いにある。チーム全体、また個々のレベルアップをどれだけできるかが、立て直しの鍵となる。
▪コメント
・古川監督
相手が順大さんということで同じ1部リーグの強豪ですし、開幕戦でも落とした相手で、我々の方でも開幕戦のところでどちらが勝ってもおかしくないゲームのところを落としたところから今シーズンのこういう苦しい展開になってしまっていたので、今日はその相手にしっかり勝って臨みたいところだった。
(DFラインは)相手がやってくることはミーティングで選手に伝えていたところではあったが、ストライカーが背後に動き出すところと降りてくるところの動きがあったりしていて、下がったら降りていったFWを使われていたり、降りていったところを潰そうと思ったら背後に出されてといった形で的が絞れず苦しい状況が何回かあった様に感じたが、その中でも失点を与えずになんとか0-0でもっていけたのは良かったと思う。()振るわなかった前半のリーグ戦と切り替えて新しい違う大会でやってきた期間だったが、あとはリーグ戦しかないので、時間は十分すぎるほどにあるのでしっかりそこに向けて個人個人でもレベルアップ、チームとしても巻き返しを図れるように力をつけていかないといけない。
・荒川(国4=旭川実業)
最初に小澤にスタメンで出てもらって後半の頭から出場して古川監督からはチャンスがあれば得点取ってきてと言われたが個人的には得点につながるプレーはできなかったのでちょっと悔しい部分がある。(前期の振り返り)前期は関東リーグも数試合スタメンで出させてもらったがちょっとけがしちゃってチームとしても個人としてもあんまり結果を残せていないので悔しい。後期では挽回していきたい。(中断明けのリーグ戦に向けて)これから、少し空くのでそこでチームにとってプラスになるように練習から取り組んでいって後期は前期以上の成績を収めるためにチーム全員で一致団結して頑張っていきたい。
・野本(国3=市立船橋)
チームとしてリーグ戦は結果があまり出ていないので、トーナメント戦なので別物で考えて絶対勝とうと思ってチームで挑んだ。リーグ戦よりはチームとして手応えがあって、いけるんじゃないかとか今日はちょっといいなと思っていた中での失点だったので、ああいう展開のゲームを勝ちに持っていけない所が今のチームの弱さなんじゃないかと思う。(自身の動きについて)自分はSBでスタメンだったが、自分が求められているのは守備じゃなくて攻撃だなというのは自分の中で思っていて、だったら攻撃でもっとチャンスを作ってやろうという思いでやっていた。(これからへ向けて)このアミノバイタルの負けを無駄にしないように、ここから中断期間が空くので、そこでよりチームとしてパワーアップして、後期のリーグ戦は勝ってやっぱりインカレは絶対出たいなと思う。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=牧田のどか、友寄慈温