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朝霞ボウル
6月9日(日) 東洋大朝霞グラウンド
第1試合 東洋大14-6東国大
第2試合 東洋大7-0埼大
第3試合 東洋大16-0大東大
東洋大1位
今大会3本のTDを決めた森
QB宮崎のパスが攻撃の要だ
WR茂木は今大会のMVPに選ばれた
1年ぶりとなる優勝杯を手にした木村
昨年優勝を逃してしまった朝霞ボウル。主将のOL、DL木村(ラ4=千葉北)中心に「絶対勝たないといけない」と意気込む東洋大は東国大、埼大、大東大相手に全勝し見事優勝杯を奪還した。
今大会は4大学間で10分×2Qの変則マッチで行われ、勝ち点の多さで勝負が決まる。1試合目は東国大とあたり、WR森(ラ3=正則)の活躍が光る試合となった。1Q終盤でSF天野(ラ3=県立柏)がピッチ左から40ヤードほどを駆け抜け、チャンスをつくり出す。エンドゾーンまであとわずかのところから飛び出した森は、鮮やかにタッチダウン(以下、TD)を決めた。2Qに入っても東洋大の勢いは止まらない。開始2分で森が30ヤードを稼ぐランプレーで前進すると、そのまま自身でTD。終了間際にTDを奪われるも、初戦を14ー6で快勝する幸先のいいスタートを切った。
続く2試合目は昨年苦戦した埼大だ。1Q目は両者譲らずの展開が続き無得点に終わったが、2Q終了まで1分を切ったところでエンドゾーンの手前10ヤードとあと一歩のところまで来ていた。慎重にかつ、時間を気にしながら攻めなければいけない場面でQB宮崎(ラ3=明学東村山)はWR茂木(法2=埼玉栄)にパスを託す。WR茂木はパスを受け取り、果敢に埼大ディフェンスを突破すると見事にTDを奪った。この得点で勝負が決まり、7ー0で埼大へのリベンジに成功する。
最終戦となる大東大との3試合目は終始東洋大のペースとなる。1Qの残り3分のところでRB、CB野口(法2=成城)がTDを決めた1分後、RB今井(文1=埼玉平成)がフィールドを一気に駆け上がり敵陣に攻め込む。このチャンスを逃さず森が冷静にTDをとると、2Q目もディフェンス陣が奮起し無失点に抑え16ー0で勝利。これで東洋大の優勝が決まった。
今大会のMVPにはWR茂木が選ばれた。茂木は「びっくりしている」と驚いた様子。今大会ではQBとしても出場したが課題も多く、取り返すためにWRとしてより奮起した形だ。WR茂木は「次はQBで出て活躍したい」と、次戦に向けて闘志を燃やす。次は春季オープン戦の立大戦が控えている。1部リーグに属する格上だが「チャレンジ精神をもってやっていきたい」と木村主将は意気込んだ。来たる日の大金星を目指し、チームの機運は高まっている。
◼️コメント
・OL、DL木村主将(ラ4=千葉北)
やっぱり去年の朝霞ボウルで優勝できなかったということもあり、試合前から絶対勝たないといけない試合っていうことはチーム全体で意識していた。勝ったという点においては良かった。でもゲーム内容を見るとやりきれなかったところやミスがあったので、それを考えると勝ったというところしか収穫がなかった。あと一試合春の試合が残っているのでそこまでに詰めていきたいと思う。(チームの雰囲気は)1、2、3年生が結構元気がある。下からの突き上げもあるので4年生ももっと引っ張っていけたらいいなと思っている。(立教大戦に向けて)相手はトップリーグでそういう上の相手にどこまで通用するかなので、チャレンジ精神をもってやっていきたい。
・WR茂木(法2=埼玉栄)
QBでも出て、本当はそっちで結果を残したかったが失敗してしまって、レシーバーで挽回した感じ。(MVPについて)びっくりしている、選ばれると思ってなかった。(TDについて)大事な所だったので、球際でとれてよかった。(次に向けて)次はQBで出て活躍したい。
・WR森(ラ3=正則)
前の試合から今日に向けてやってきたことを全部出せた。(TDについて)自分がしたが、みんなの力でできたと思う。(キャッチについて)最上級生のレシーバーの責任としてキャッチを多くできてよかった。(次に向けて)立教はかなり強いのでもっと気を引き締めて練習を頑張って勝ちたい。
TEXT=稲村真織 PHOTO=川口朋珠、稲村真織