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2019.07.02
レスリング

[レスリング]吉村&太田がW優勝!成長が感じられる大会に

令和元年度東日本学生レスリング春季選手権大会 女子の部

6月26日(水)駒沢オリンピック公園屋内球技場


女子50㌔級

吉岡  ベスト4


女子53㌔級

吉村  優勝

堀  ベスト4

小倉  初戦敗退


女子57㌔級

太田  優勝

清野  ベスト4


女子62㌔級

鈴木  準優勝


女子65㌔級

三輪  準優勝


吉村は最後まで勝負を諦めなかった


試合終了後、チームメートと喜びを分かち合った


圧倒的な強さを見せつけた太田


※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。


   26日に東日本学生レスリング春季選手権大会の女子の部が行われ、東洋大からは8名の選手が出場した。今年度から女子選手の強化を図っているレスリング部において、2人の選手が表彰台の頂点に立った。


   女子53㌔級には50㌔級から階級を上げた吉村(社1=埼玉栄)が登場。1試合目は「動きが悪かった」としながらも、終始相手を圧倒する攻めのレスリングを展開した。後半2分が経過したあたりで12ー0とテクニカルフォール勝ちを収める。続く2試合目はチームの先輩、堀(社4=)との直接対決となった。「何も考えずにやるだけ」と気合いを入れ直し臨んだ試合は、吉村が主導権を握った。前半を終えて4ー2と、リードして後半につないだ。その後も順調に得点を重ね吉村の勝利かと思われたが、堀が先輩の意地を見せ2連続ポイントを奪う。結果8ー5と接戦を制した吉村は、決勝へと駒を進めた。


   迎えた決勝、相手は日体大の田村。田村は今大会の約1週間前に行われた明治杯全日本選抜レスリング選手権大会において、3位に入った強豪だ。試合はお互いの力が拮抗(きっこう)し、なかなかポイントが入らない。前半を両者無得点のまま折り返し、先にポイントが入ったのは田村だ。1ー0のまま時間だけが過ぎていく。しかし、試合終了10秒を切っても吉村は諦めなかった。残り5秒で相手を場外に押し出し1点を奪うと、ラストポイントで吉村が勝利。この劇的な優勝に、吉村には敢闘賞を贈られた。


   一方、階級を1つ上げ女子57㌔級に出場した太田(社1=安倍学院)は、初戦を10ー0のテクニカルフォール勝ちで通過した。準決勝は相手の棄権で不戦勝となり、決勝へと駒を進める。「ここで勝たないと次に進めない」という思いで挑んだ決勝は、圧巻の試合運びだった。試合開始早々、バックでポイントを得るとローリングなどでポイントを重ね、後半を残したままテクニカルフォール勝ち。強さを見せつけ、優勝を飾った。


   入学早々にJOCジュニアクイーンズカップにおいて敗北を喫し、苦い経験をした。そこから成長を重ね、レベルアップしてきた成果が今大会で形になっている。今後も強くなるであろう女子選手たちから、目が離せない。



◾コメント

・吉村(社1=埼玉栄)

今日の1試合目と2試合目は階級を上げたので動きが悪かった。普通に勝てたが次の相手が全日本で3位になっている相手だったので無理だなと思っていた。記憶はそんなに無いが最後の最後まで諦めずに取り返せたので良かった。(先輩との対戦だったが)何も考えずにやるだけだなと思った。先輩なので負けてもいいやとも思ったし、負けたくないなとも思った。(優勝の気持ちは)1年半ぶりに優勝したのですごくうれしかった。(手応えは)最後にポイントを取れたのでもっと攻めればポイントを取れると思った。攻め手を増やして練習していきたい。


・太田(社1=安倍学院)

今日の試合は準決勝で当たるはずの高校の先輩が棄権でいない状況で、そこまでレベルが高い階級ではないので自分が勝たなければいけない、ここで勝たないと次に進めないなと思って、自分が勝って当たり前ではないが負けたら恥ずかしいなと頭に入れてやっていた。(決勝の相手の印象は)組んだ感じで全然パワーが感じなかった。しかしバックで回ったときにグラウンド技につなげられなかったので、そこはグラウンド技をつなげられるようにすることが今後の課題。(収穫は)自分は55㌔級だが今回出た57㌔級の1回戦目の相手はパワーがあった。今回の試合では自分のパワーで通用したがほかの試合ではまだまだ下の方だと思うので、パワーとグラウンド技をもっと強化していきたい。


TEXT=稲村真織   PHOTO=長枝萌華、稲村真織