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第32回関東学生ラクロスリーグ戦・2部Aブロック
8月10日(土)
駒沢オリンピック公園 第二球技場
東洋大7-6一橋大
得点の喜びを分かち合うメンバー
2得点の活躍を見せた佐藤
チームを率いた山崎主将
第32回関東学生ラクロスリーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕した。昨年のリーグ戦で2部に残留し、新たなスタートを切った女子ラクロス部。初戦から白熱した試合となったが、1点差を守り切って勝利した。
この試合最初の点を決めたのは東洋大だった。序盤から積極的なプレーで仕掛けるが、すぐに1点を返される。何度か一橋大のゴールを脅かすもなかなか得点に結びつけることができず、お互いの攻守が頻繁に入れ替わる。選手たちも必死にボールに食らいつくが相手からボールを奪えなくなってしまい、何度も猛攻をしのぐ展開が続いた。第1クォーターまでは同点を維持していたが、第2クォーター以降は2点差をつけられ追いつくことができない苦しい時間となった。
第3クォーター終了時点で2点ビハインド、このまま流れを変えることは厳しいかと思われたが第4クォーターから驚異の巻き返しを見せる。新チームを率いるMF山崎主将(総4=淑徳巣鴨)と、この日2点を決めたMF佐藤(ラ2=市立川越)を中心に試合終盤とは思えない力強い走りと鋭い攻めでチャンスをつかむ。好機を逃さず選手たちは次々に点数を決めて劣勢をはねのけた。土壇場で6-6と試合を振り出しに戻すとチームの熱は最高潮に達した。応援の後押しを受け、ついに逆転に成功。その後も試合終了まで主導権を握った。
主将の山崎は試合後に「1点入れて勝ち切れたのは、私たちのやってきたことが出せたからだと思う」と振り返った。チームは一体感があり、リードを奪われている状況でも応援の声が響いていた。総合力でこのシーソーゲームを制したとも言える。まだ初戦ではあるが貴重な一勝となった。この勝利を皮切りにチームは1部昇格に向け一歩ずつ前進していく。
▪コメント
・山崎主将(総4=淑徳巣鴨)
(試合を振り返って)シーソーゲームで勝ち切った達成感は気持ちがいい。ここで勝ち切ったことは大きくて、同点で終わらせたり負けで終わらせたりではなくて1点入れて勝ち切れたのは、私たちのやってきたことが出せたからだと思う。(チームの雰囲気)1年生には初めてリーグ戦に来る子もいるし、初めてリーグ戦に出る人もいたけどこの試合は大きなものだと感じとりながら全員熱い気持ちを持って臨めたと思う。(次戦にむけて)
最後まで走り抜いて1部昇格したいと思う。
・佐藤(ラ2=市立川越)
(試合を振り返って)リーグ戦初めてで、ラクロスも大学で始めた。今まではバスケを12年間やっていたが、そのときよりはプレッシャーを感じずにのびのびとできた。(チームの雰囲気)応援も力になって、ベンチは上級生が支えてくれた。引っ張ってくれる上級生に付いて行くだけだなと。(次戦に向けて)今日よりもどんどん相手は強くなっていくと思うのでそれは今回出た課題を次につなげて頑張っていきたい。
TEXT/PHOTO=鈴木拓磨