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夏季オープン戦
8月19日 (月)大阪ガス今津総合グラウンド
●東洋大2ー11大阪ガス
先発の野木は2回3失点で降板
2点本塁打を放った佐藤都
関西遠征最終戦の相手は末包(H30年度営卒)が属する大阪ガス。先発の野木(営4=九州国際大付)が初回に3点を失うと、この日登板した全5投手の失点で計11点のリードを許す。一方、打線も好投手相手に手も足も出ず。序盤の2得点に終わり、2対11で大阪遠征結びの一番に敗れた。
最終戦の先発のマウンドに上がったのは野木。「四死球とかは守備のリズムを作れないから一番やっちゃ駄目なのに」と先頭打者に与えた死球にはじまり、連続適時打を浴びて2回3失点で降板を余儀なくされた。その後は緊急登板の松澤(営1=帝京)が試合を立て直すも、相手打線の勢いを止めることは出来ず。7四死球が絡み11失点と今季の全オープン戦でのワースト試合となった。23日から再び始まる本拠地でのオープン戦までに投手陣の再調整が求められる。
投手陣が終始圧倒される中、「1点ずつでも確実にとっていこう」と円陣を組み迎えた二回表の攻撃。この回、先頭の山崎基(営3=愛工大名電)が四球を選び出塁し、昨日適時打を放ち好調の佐藤都(法4=聖光学院)が打席へ。相手エースの2球目をうまく当てた打球は高々と上がり、右翼手の頭上を越える。これが頼れる男の打棒からうまれた差を一点に詰める2点本塁打に。打撃好調の主将は「風も味方してくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
しかしこの後、昨年の都市対抗選手権の覇者を前に打線はつながらず力の差を実感した選手ら。末包からも打席での粘りや練習量の差について説かれ、社会人チームの強さや厳しさを肌で感じた戦いに。「追い込まれてからどんな球にも食らいつく」という一騎当千のチームの姿勢を目の当たりにした。
夏季オープン戦もいよいよ折り返し地点に。猛者たちに必死に立ち向かうも、この征戦は勝ち星がつくことなく幕を閉じた。これからの戦いへ向けて新たな課題を土産に帰京したナイン。彼らの努力が結実し活躍する日はすぐ来るに違いない。
TEXT=谷口遥菜 PHOTO=須之内海、谷口遥菜