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令和元年度全日本学生レスリング選手権大会
8月20日(火)~23日(金) 駒沢オリンピック公園体育館
上位入賞者
男子フリースタイル
57㌔級 岡迫 ベスト8
藤原祐 ベスト8
樋野 ベスト8
65㌔級 太田 ベスト8
79㌔級 大渕 ベスト16
川畑 準優勝
97㌔級 外山 ベスト8
女子
53㌔級 吉村 準優勝
55㌔級 堀 準優勝
57㌔級 太田 3位
59㌔級 鈴木 3位
65㌔級 三輪 準優勝
男子グレコローマンスタイル
60㌔級 田下 ベスト16
67㌔級 磯部 ベスト16
小柳 ベスト16
82㌔級 芝元 ベスト8
130㌔級 境 ベスト8
圧巻の試合を見せた川畑
準優勝と結果を残した堀
三輪も積極的に攻める
両スタイル出場の太田
今年度も多くの選手が出場した全日本学生レスリング選手権大会(以下、インカレ)。惜しくも優勝選手は出なかったものの、6人が表彰台に上り爪痕を残した。特に6人中5人が女子と、女子の活躍が目立った。
大会1日目に開催されたのは男子フリースタイルと女子の部。男子は岡迫(社4=霞ヶ浦)、太田(社3=埼玉栄)の上級生組を筆頭に順当に勝ち上がる。中でも太田は1戦目・2戦目をテクニカルフォールで勝利し相手を圧倒した。しかし5回戦では積極的な攻めの姿勢を見せるも、開始1分に相手のタックルが決まりバックを取られる。後半にも追加点を許し10-0で敗戦となった。また川畑(法4=樟南)も準決勝で2018年度全日本王者である尾形(中大)に8-1で勝利し決勝まで駒を進めるも、接戦を制することができず優勝は逃した。
一方2日目の女子は初戦を全員が勝ち進む最高の滑り出し。1回戦でフォール勝ちを収めた堀(社3=安倍学院)は2回戦でも力を発揮した。試合前半にバック、ローリングで次々に点を重ね6-0に。試合終了1分前に2点を献上してしまったものの、6-2で決勝へ進んだ。決勝では強豪校である至学館大に対し厳しい展開を強いられ敗戦となったが、準優勝に食い込む活躍となった。
3日目からの男子グレコローマンスタイルでは、多くの選手が苦戦する結果に。磯部(社4=中津商)は1回戦を7-4で勝利するも、2回戦では接戦を強いられた。開始すぐに1点を先制されるも、すかさずグレコローマンスタイルの特徴でもある投げ技で4点を返す。しかし相手も引けを取らず、次々と投げ技を繰り出し4-7と磯部が追う展開に持ち込まれる。試合終了時間が近づき追い込まれた磯部だが、バックを取り返し1点、2点と点を重ね7-7に。ラストポイント制により接戦を制した。しかし翌日行われた3回戦で敗戦し、結果ベスト16に留まった。
年内の大会もついに後半戦に突入。次戦は10月に行われる全日本グレコローマン選手権大会や内閣杯とそれぞれだ。1か月間の中断期間を経て、各々のパワーアップを目指す。
■コメント
・堀(社3=安倍学院)
初戦は去年の東日本でも試合をした相手で、その時に結構点を取られて危ない試合をしてしまったので、今回はそれを阻止しようとしてやった。2回戦社会人とデリシャススマイル杯、今回のインカレと3大会連続でやる相手だったのでお互いに緊張したところもあったと思うが、フォールで勝てたのでよかった。準決は高校の後輩が相手だったのでどうしても負けたくなくて、その気持ちが強く出て動けたのかなと思っている。今回自分の動きは悪くなかったと思うので、次の女子オープンでも今の動きをもっと維持してさらに上を目指せるように頑張っていきたい。
・三輪(ラ3=安倍学院)
自分の中で1番勝負だったのが1回戦めだったが、高2のとき以来の相手でいつも競っている相手だったのですごく緊張したが、最後に場外で1ポイント取れたのが良かったかなと思う。準決勝は高校のときの先輩でいつも仲がいい先輩なのでちょっとやりづらかった。それでも取れたので安心できた。決勝はラスト4ー5で来てたときに自分でタックルに入れたのにその後に取り切れなかったのがすごく悔いに残っているので、次に向けて頑張りたい。
・吉村(社1=埼玉栄)
初戦の相手は前の試合でもやっていて警戒とかはしていなかったので、自分のやりたいことが全部できた。2回戦の相手は何回かやっているが、全日本3位という結果にビビってしまって緊張していて、全然攻められなかった。それでも相手のミスをちゃんとものにできて勝てたので良かったと思う。決勝の相手は世界でも活躍していて最初から無理だなと思っていたが、試合をやっていて同じ技で何回も取られちゃって大学生になって初めてやったので勝てないとは思っていたが、負けたら悔しかった。最後は追い上げたが途中に何回も同じ技で取られたのでそれは反省点。取られている技は全部わかったので次やるときは絶対に勝ちたいなと思う。(今後に向けて)次の試合は12月の全日本なのでそれまでにしっかり集中して、53㌔級に上げたが力も全然足りないなと思ったので、力もつけたい。
・川畑(法4=樟南)
前日は動きが悪かったが、どんどん調子が上がっていて初めて決勝まで行けたが最後に負けてしまって悔しい大会になった。(最後のインカレとなったが)最後は優勝したかった。(今後に向けて)次は全グレになる。本業ではないが頑張っていきたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=渡部穂乃花、稲村真織、長枝萌華