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2019.08.26
硬式野球

[硬式野球]村上初の日の丸は3安打1失点で締め 来年の覚醒誓う

侍ジャパン壮行試合

8月26日(月) 神宮球場

大学日本代表5ー5高校日本代表(規定により9回引き分け)


 高校日本代表と大学日本代表の壮行試合。大学代表の3番手として村上(総3=智弁学園)がホームユニフォームに袖を通しマウンドに上がる。


 「しっかり抑えてくる」と寮を出た右腕。試合前にはこの日が最後の試合となる日本代表の仲間たちと和やかにウォーミングアップをこなす。村上の名前がコールされたのは四回。3番から始まる好打順を相手との対戦を迎える。先頭打者を3球で追い込むと最後は144㌔の直球が高めに浮くも、韮澤(花咲徳栄)のバットが空を切り三振に抑える。上々の滑り出しを見せた村上だったが中前に不運に落ちる当たりで連打を浴び、1死一、二塁に。この日対峙した4人目の打者は浅田(有明)だ。初球を超スローカーブで入ると、球速差約40㌔の巧みな投球で手玉にとる。このまま終わるかと思われたが、7番・熊田(東邦)に適時打を浴び失点。3つのアウト全てを三振で奪うも被安打3で1失点。「変化球じゃなくて真っ向勝負すればよかった」と悔いを残しマウンドを降りた。


 試合後のグラウンドに目を向けると、一際小柄なビジターユニフォームを身にまとう選手と笑顔で話をする村上の姿が。その相手は母校・智弁学園から唯一の代表入りを果たし、U18日本代表の主将を務める坂下。高校時代は入れ替わりで被ることはなかったものの、「すごい先輩なので。センバツ優勝投手ですし。対戦したい気持ちはありましたけど、打てないです」と高校生らしい笑顔で語ると、「いやいや。本当に半端ないんで。(スタンドまで)持ってかれますよ」と村上も応戦。伝統ある強豪校の看板を背負う2選手がそれぞれの今後の活躍を誓い別れを告げた。


 本年度の侍ジャパン大学日本代表としての活動は壮行試合で終了となる。「今年は代表入りはしたけど全然。来年も必ず選ばれます」と力強く語った右腕。戦国東都を統べるべく、明日からは再びTOYOのユニフォームで鍛錬を積む。


■コメント

・村上(総3=智弁学園)

打たれましたね。変化球にうまく対応されてて、直球勝負で行けばよかった。(坂下選手との対戦も期待されたが)やりたかったですけどね。逃げられました(笑)でも、対戦してたらすごい打者なんで打たれてましたよ。自分は来年も代表に入るチャンスがあるので、今年全然代表っぽい活躍をできてない分やり返したいです。絶対選ばれるように秋季リーグからからしっかりアピールしていきたいです。


・坂下(智弁学園)

村上さんは高校の偉大な先輩です。うちの優勝投手ですから。対戦してみたい気持ちはすごいありました。打順のまわり的にもよかったのであるかなと。打てないですけど打席に立ちたかったです。韓国での戦いになるので頑張りたいと思います。


TEXT=須之内海 PHOTO=小林夏実