記事
第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第1節
8月24日(土) 東洋大学板倉キャンパスサッカーグラウンド
東洋大1ー2東国大
<得点者>
90+8分 大内
<出場メンバー>
▽GK
和氣ななみ(食2=飛鳥)
▽DF
久保真理子(食2=浦和LY)
澁澤光(食2=常盤木学園)
山幡あや(食4=常盤木学園)
▽MF
林みのり(食2=大商学園)
山本麻裕(食1=ちふれユース)→19分 佐々木葵(食2=花咲徳栄)
大島彩香(食4=久喜)→80分 田中藍巳(食1=大商学園)
出耒村亜美(食2=飛鳥)→45分 斎藤麻由(食4=常盤木学園)
▽FW
大内梨央(食3=常葉学園橘)
牛久保鈴子(食2=作陽)→45分 常田麻友(食3=大商学園)
塩谷瑠南(食2=前橋育英)
PKを落ち着いて決めた大内
田中は右サイドからチャンスを演出した
今期の主将である大島
第33回関東大学女子サッカーリーグ戦が開幕した。1戦目の相手は東国大。想定外のプレースタイルに戸惑い2失点を許す。チャンスを作り出すことはできたものの反撃及ばず、開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
序盤は、防戦一方で自陣でのプレーが続く東洋大。いいポジショニングでパスコースをふさぐ林を中心に、DF陣が攻撃の芽を摘む。しかし13分に打たれたロングシュートをGK和氣が弾ききれず、こぼれ球を押し込まれ失点を許してしまう。入りからいい雰囲気が作れないチームだったが、20分過ぎの給水で戸田監督が鼓舞。その後選手たちは活気を見せ、積極的にパスを回し幾度もチャンスを作り出していく。38分には、大内のクロスに牛久保が反応し飛び込むも、タイミングが合わずゴールに結びつけることはできない。この流れで同点に持ち込みたいところだったが決定力を欠き、前半を0ー1で折り返す。
後半何としても追い付きたいところ。交代で入った常田麻や田中が右サイドで縦にボールをつなぎ、攻撃の起点を作る。69分には常田麻がゴール前にクロスを上げ、それを大内が頭で合わせる。これは惜しくも相手GKの正面で阻まれてしまうが、ゴールの予感を漂わせた。しかし75分に守備の一瞬の隙を突かれ追加点を許してしまう。何としても得点が欲しい東洋大は、試合終了直前にゴール前のもつれからPKを獲得。これを大内が決め1点を返すも、そこで試合終了の笛が鳴らされた。
幾度もチャンスがあっただけに悔やまれる敗戦となった。大島は「自分たちのミスから失点して、その後取り返すことができなかった」とチームの甘さを指摘し、大内は想定外の相手の戦い方に柔軟な対応をできなかったことが敗因と分析した。次節の相手は日体大。簡単ではない試合展開になることが予想される。しかし「選手が自信を持つには勝つしかない」との監督の言葉通り、次の一戦で勝利をおさめ勢いをつけていきたいところだ。
■コメント
・戸田監督
試合前に今週やってきた相手の戦い方ということと、蓋開けてみて、試合始まったら全然違う戦い方を相手がしてきたので、それに対して動揺を選手たちにさせてしまったというのは監督として反省点としてある。(攻撃面)我々の特徴であるボールを後ろから繋いでというサッカーを表現したかったが、上手く後ろから組み立てられないところがあった。前線にボールを早く供給してやっていきたいというような意見もあったので、それを採用して、最後にはその形で1個PKを取れて点を取れたというのは、次につながる1点だったと思う。(守備面)結局ボールを蹴るにしろ何にしろ相手の視野の中、見える場所で全てプレーしたことが苦しめた要因ではある。キックの質だとかボールを蹴るなら相手の背後に落とさなきゃいけないし、そういうところがピッチに影響出てしまったと思う。(次節に向けて)日体大戦ということで、今日戦った東国大とは全然違ったスタイルなので、相手の嫌なことをするためには何が必要なのかを考えて準備したい。次勝てばチームも向上していくと思うし、大学リーグという一発勝負のような中で選手が自信を持つには勝つしかないと思うので、次勝てるようにチーム一丸となって頑張りたい。
・大島(食4=久喜)
自分たちのミスから失点して、その後取り返すことができなかったというのは今のチームの甘さだったりすると思うので、それを今回気づけたことをプラスにして、切り替えて次の対戦に向けて準備していきたいと思う。(相手の印象は)やることが決まっていてそれを迷いなく突き通すという、そういう強さがあったなと感じた。(次節に向けて)まだ勝ったことがない日体大が相手で、もちろん個人も強いしチームとしても団結しているので、それを上回れるようなチーム力と、一人一人がしっかり戦って勝てれば負けることもないし、絶対勝たなきゃいけない相手だと思うので、また気持ちを引きしめて全員で戦っていきたい。
・大内(食3=常葉学園橘)
今日の試合は、相手の映像とかを見て、チームとしてはこうやっていこうっていう感じだったが、前半、開始始まってみて相手のフォーメーションを見たら違うことに気づいて、それに対して柔軟に対応できなかったのが、自分たちで変えられなかったのが敗戦の原因かなと思う。(収穫と課題は)自分たちでゲーム中に変えられないということが課題だと思うので、この敗戦は1回忘れて、もう開幕戦は終わってしまったので次はリフレッシュして臨みたいと思う。(次節は)今日も1点ギリギリで取れたが、1点ではチームは勝てないということがわかったので、前半で決める勢いで、2回戦は絶対に1点以上決めれるようにしたいと思う。
・林(食2=大商学園)
大学リーグの開幕戦というところで、自分たちの中では結構気合い入れて入ったが、入り方が悪くて上手くはまらず失点してしまった。前半で1点取り返したかったが、そのままずるずる悪い流れになった。少ないチャンスを決めきれず、逆に相手に少ないチャンスを決められてしまったので、力不足だった。相手FWが起点となるのは想定内だったので、そこに起点を作られないようにボールを入らせないようにポジショニングを意識していた。(改善点)相手どうこうではなく自分たちがちゃんと主導権を握って、気持ちが入った戦いができたら怖くないので、全員でカバーしあってチャレンジできるようにしていきたい。(次節に向けて)日体大とはこれまで悔しい試合だと思うので、相手の方が上のところはあるがそれをしっかり自分たちで分析して戦っていきたい。
・田中(食1=大商学園)
自分たちの予想している展開でなかった。入りが負けている中だったので、常に準備してもしチャンスがあれば流れを変えられるように思い切りプレーをした。とにかく点を取りに行くことがマストだったのでチャンスがあれば仕掛けて、ゴールにつながるプレーができたらと思っていた。緊張感はあったが、ピッチに入ったが切り替えられて自分を持ってプレーできたと思う。(改善点)攻撃の形をもっと上手く作ることを課題としていた。仕掛けるまではいけたが、その後クロスだったり、ゴールにつながるプレーができなかったので、そこまでもっとプレーできるようにしたい。(次節に向けて)勝つことしかないと思うので、まず勝ちを取りにいけるように準備していきたい。
[次節試合予定]
第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第2節
8月28日(水) vs日体大 日本体育大学健志台キャンパスサッカー場にて 18:00キックオフ
TEXT=酒井菜摘 PHOTO=牧田のどか