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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
8月24日(土)駒沢オリンピック公園屋内球技場
東洋大83-73駒大
25|1Q|21
17 |2Q|15
19|3Q|14
22|4Q|23
スターティングメンバー
5 栁澤優
22 和田麗空
24 ラシード ファラーズ
38 福井歩
57 上甲真之介
栁澤のアウトサイドからのシュートが流れを呼び込む
チーム屈指のスピードで得点を生み出す和田
第93回関東大学バスケットボールリーグ戦が開幕し、初戦の相手は駒大となった。序盤から接戦となり一時は逆転を許すも、栁澤(済4=桐光学園)のスリーポイントシュートなどで後半の主導権を握り、見事開幕戦を白星で飾った。
1部昇格を目指す東洋大は加藤(済4=横浜清風)が先制点を決め、上甲(済2=幕張総合)が続く。1Qは25-21とリードして終えた。2Qは序盤に同点となり再度リードするも、中盤で32-34と逆転を許した。ここで佐藤ヘッドコーチはチームを落ち着かせるためタイムを取った。チームは再起し、2Qは42-36と再びリードで折り返す。
3Qは互いにディフェンスが光り、なかなか得点が生まれない。しかし相手のファウルでフリースローを獲得し、落ち着いて点を重ねた。福井(済4=日大山形)が残り1分で2度のシュートを決め、61-50と優勢で最終Qにつなげた。4Qは庄司(済1=聖和学園)や栁澤のスリーポイントに加え和田(済3=東海大相模)が3つシュートを決め逃げ切り、83-73と初戦で快勝した。
栁澤が「リラックスしてみんな臨めたと思う」と語るようにゲーム中も声を掛け合い、上級生が引っ張る姿勢を見せたことで今回の勝利につながった。一方で、佐藤ヘッドコーチは「人とボールが止まる時間がある」と課題を指摘し、次戦までの修正を誓った。初戦に勝利した東洋大は目標の1部昇格を目指し、歩みを続ける。
◼︎コメント
・佐藤ヘッドコーチ
開幕戦ということで、初戦は取りにいくぞとチームに話した。今日は上級生、特に4年生の加藤が泥臭くリバウンドでつないでくれて、栁澤が大事なところでシュートを決めてくれ、最上級生が引っ張ってくれていい形で終えることができた。今日はディフェンスが良かった。駒大のガードにプレッシャーをかけて自分たちのリズムでバスケができたかなと思う。(今日の試合を見ての改善点)人とボールが止まる時間が結構あった。40分通してできるようにならなければならない。スリーポイントをやられるとこちらもダメージが大きい。防げるようにしたい。(今日のキーマンは)やはり加藤と栁澤。チームが劣勢なところでもいいつなぎをしてくれた。オフェンスリバウンドは大きかった。(次戦に向けて)相手がどうのこうのよりいつも言っているが、自分たちがやってきたことを出せればいい結果がついてくると信じている。まずは全力でやるだけ。
・和田(済3=東海大相模)
1日目で大事な入りで、みんなで声を掛け合って勝てたので良かった。(試合で意識した点は)個人的にはドライブからパスしてシュートを打たせたり、自分から流れをつくれるように意識した。チームでは(佐藤)信長さんの仰ったことをとりあえずやるということが、今まで練習試合で指示されたことができていなかったのでそこを意識した。(具体的には)ピックアンドロールのときに選手によっていろいろ守り方が違うが、そういうのを全然違う捉え方をして怒られたりとかしていたので、そこはちゃんとできて良かった。(今日のチームの良かった点は)応援もベンチもみんな声が出ていていつもと違う雰囲気で、自分もコートで結構声を出していたなという印象があった。ちょっと東洋変わったんじゃないかなと思った。(うまくいかなかった点は)外のシュートがまだ他のチームよりは全然確率が低いので、そこはみんな自分も含めて確率良くしていきたい。(次戦に向けて)インサイドもみんなリバウンドとか取ってくれていたので、この調子でやっていければなと思う。
・栁澤(済4=桐光学園)
まず初戦なのでみんな硬いかなと思ったが、思い切り良くドライブいくとこいって走るとこ走ってくれたので、味方をどう生かすかというのを考えて入ってうまく流れに乗れた。初戦の割にはみんなスムーズにリラックスしていい入りだったのかなと思う。(初戦での勝利にチームも勢い付いたか)練習試合で強い相手とやってあまり勝てなくてというのが続いていて、そのなかで結構同じくらいのチームに対して初戦で勝てたというのは雰囲気もすごく良かったし、次に向けてまた頑張ろうという気持ちになっているので良かった。(うまくいかなかった点は)代わりに出てきた選手がやっぱり初戦ということですぐファウルしてしまったりミスしてしまったりというのがあったが、よくキャプテンが言っているが駄目だったときにみんなで盛り上げようというのを意識してゲームに入れたので、ミスした後もみんなで相手のオフェンスを止めたり代わりに出てくる選手もそこら辺はうまく対応できていたかなと思う。最後追い上げられたのが課題だった。15点離れた場面でキープして広げなきゃいけないが10点ちょっとになってしまったので、相手のスリーポイントをやらせないという監督の指示に対してもっと的確にできなきゃいけないと思った。(次戦に向けて)トーナメントでもすごい結果を残している相手で、受けにならずに最初からみんなで走って自分たちのバスケットができれば勝てると思うので、今日の雰囲気を大切にして頑張りたいと思う。
TEXT=齋藤胤人 PHOTO=稲村真織