記事
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
8月25日(日)駒沢オリンピック公園屋内球技場
東洋大65-73関学大
13|1Q|15
11|2Q|19
23|3Q|19
18|4Q|20
スターティングメンバー
5 栁澤優
22 和田麗空
24 ラシード ファラーズ
38 福井歩
57 上甲真之介
田代が攻撃の起点となる
積極的に得点に絡んだ庄子
関学大を相手に迎えたリーグ戦第2節、初日の流れに乗り連勝といきたいところだったが、関学大ペースを断ち切ることができず65-73で敗戦となった。
佐藤ヘッドコーチが「チームではなく個人で戦っていた」と振り返るように、チーム内での息が合わないシーンが多く見られた序盤は、リバウンドでのミスから陣形を崩され3PTを決められるなど流れは関学大。1Q中盤に栁澤(済4=桐光学園)から和田(済3=東海大相模)へつなぎ2点を返すなど徐々に調子を取り戻したものの、2Qには3本の3PTシュートを許したことなどが重なり前半は24-34で終了となった。
前半の流れを断ち切りたい東洋大は3Q、積極的なオフェンスに出る。開始30秒で福井(済4=日大山形)が得点すると、その直後には上甲(済2=幕張総合)からパスを受けた桝澤が見事な3PTを決め、一気に東洋大に勢いをもたらした。その後にも和田が持ち味であるスピードを生かしたドライブでインサイドに切り込んで得点していき、ついに36-36で試合を振り出しに戻すことに成功。このまま食らいつきたいところであったが、相手のパスワークに揺さぶられ、DFをうまくかみ合わせることができない。再びじわりじわりと点差を広げられてしまうと、4Qにもその差を埋めることはできず結果65-73で悔しい敗戦となった。
この試合を田代(済3=桐光学園)は「自分たちが蒔いた種から崩れてしまった」と振り返る。次戦までの時間はおよそ2週間。庄子が「また修正して頑張りたい」と言うように、限られたこの時間でどれだけの修正をできるかが、今後のリーグ戦の結果を左右する。
◾︎コメント
・佐藤ヘッドコーチ
出だしはチームとしてではなく個人で戦っていた部分があって、そこでリズムを崩していたところがあったので、まずハーフタイムでそこの引き締め直しという点を話した。そのあとはチームとしての戦いという部分はできていた。4Qの入りは10点くらいはリードして折り返していこうとしていたが、相手の留学生にリバウンド勝負で負けてしまった。またアウトサイドが入らなすぎたという点もこう言ったゲームになってしまった要因なので、その点の修正をどうしていくかが今後のリーグ戦の鍵になってくると思う。(次節に向け)とにかく修正箇所をしっかり修正して、試合に臨めればと思うので、そこはしっかり立て直したいと思う。
・田代(済3=桐光学園)
結構いい時間帯もあったが、自分たちがミスをしてリズムが崩れて相手がどうというよりは自分たちが蒔いた種から崩れてしまったという印象。相手がマンツーマンのときはそれぞれいい特徴を出せていて、ゴールにアタックするとかそういう良さは出ていたが、相手がゾーンディフェンスしたときとかはアウトサイドシュートが入らなくなった。(チームの中でどういう声を掛け合ったか)追いつくときは雰囲気もいいが、やっぱりちょっと離されたりとかするとどうしても集中力が切れるというわけではないが、チームとして少し雰囲気が落ちてしまうというのがあった。そういうゲームはこれから多いと思うのでそこが課題。そういう展開になっても雰囲気を落とさずやっていけたらなと思う。(ゲームメイクする上で意識した点は)昨日の試合は(佐藤)信長さんが求めることに対して違ったプレーをしてしまったり、ちょっと空回りする部分もあったが今日はそれを振り返って、自分の持ち味であるミスしないゲームコントロール、状況判断ができたから良かった。(次戦に向けて)2週間空くのでまず課題のペリメーターのシュート、そこと2週間空く分崩れないようにもっといい状態で臨めるように切り替えて頑張りたい。
・庄子(済1=聖和学園)
出だしも悪かったし、自分たち下級生がもっと盛り上げて声を出せばよかったかなと思う。(苦しい展開が続いたが)それでもチームはいい方向に向かっていると思う。次の試合まで時間が空くので、また修正して頑張りたい。(試合後半で多く得点していたが意識した点は)自分はドライブ的なのが信長さんからもいいと言われているので、ドライブしてから点を取ろうと思いそこを意識した。(次戦に向けて)次は勝てるようにリーグ戦は長いが1つ1つ勝って頑張りたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=稲村真織