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第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第2節
8月28日(水) 日本体育大学健志台キャンパスサッカー場
東洋大0ー0日体大
守備の中心となった久保
徹底した守備で得点を許さなかった
前節で勝ち点を取りこぼし、初戦でつまづく形でスタートを切った東洋大。チームに活気が欠ける状況下においても、久保(食3=浦和LY)が安定した守備を見せ今試合での無失点に貢献した。
「厳しい戦いになる」。試合前から久保が予想していた通り、強豪日体大は一筋縄ではいかない相手だった。終始日体大ペースで試合が進み、ひたすらに我慢を強いられる展開に。この苦しい状況の中でも、久保は率先してチームに声を掛け、徹底した守備で相手のシュートを阻む。その集中の糸は最後まで切れることはなく、試合終了間際の90+1分、フリーとなったゴールへのシュートにも反応し、卓越した反応速度で弾いてみせた。
また、久保の奮闘は守備だけに及ばず、攻撃の面においても活躍が見られた。「攻撃のスイッチとなる」パスを意識していたと話す久保は、「自分的には物足りない感じ」と悔しさをにじませ得点に対するひたむきな貪欲さをみせた。久保の正確な守備に加えて、攻撃の両面において機能すれば、東洋大のさらなる得点に結びつくことは間違いない。これからのリーグ戦において、久保が勝利の立役者となる日はそう遠くない未来だ。
◼コメント
・久保(食3=浦和LY)
初めから日体という去年日本一のチームで、厳しい戦いになるっていうのを予想していて。予想通りすごくきつくて、相手の守備に対応する、こちらが守備をする時間がすごく長くなった試合だったが、最後まで切らさずに声を掛けあって勝ち点1を取れたのはチームにとってプラスだなと思う。(守備面の意識は)昨日までの練習でいろんな守備を試していたが、実はあまりうまくいっていなくて。昨日チームでミーティングをして、みんなでこうやって持っていこうというのを決めて、今日はコーチングで前へ動かすことがすごく多かったので、自分が全ての守備に対して声を掛けて前へ動かして中へ入れないようにしようというのを意識した。(攻撃の起点となっていたが)本当はもうちょっと攻撃にかかわってパスを供給したかったし、そこには自分的には物足りない感じがあるが、相手が上手な中で、何本かいい楔、攻撃のスイッチになるようなパスを送れたというのはよかったが、そこは逆に反省点でもある。(相手の印象は)相手がベストメンバーで来てくれて、なでしこ1部でチームでやっている人たちはやっぱりうまくて力の差っていうのはもちろん感じたが、その中でも自分たちが対応できる所、引き分けに持ち込むことができたということは次の自信になると思う。(次節に向けて)1節で負けて、チームの状況がすごく悪くてみんな不安が多かったが、今日すごくいい試合ができてみんな自信になったと思うので、次の試合がすごく大事で。ここで勝つか負けるかで今後のチーム状況が大きく変わってくると思うので、絶対に勝ち点3を取って、このまま波に乗っていければいいと思う。
TEXT=牧田のどか PHOTO=酒井菜摘、牧田のどか