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第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第3節
9月1日(日) 神大湘南ひらつかキャンパス
東洋大1ー0神大
<出場メンバー>
▽GK
今井佑香(食1=常盤木学園)
▽DF
久保真理子(食2=浦和LY)
鈴木陽奈(食1=JFAアカデミー福島)→85分 内田茉衣(食4=文京学院大女子)
山幡あや(食4=常盤木学園)
▽MF
林みのり(食2=大商学園)
斎藤麻由(食4=常盤木学園) →90分+4 塩谷瑠南(食2=前橋育英)
大島彩香(食4=久喜)
常田麻友(食3=大商学園) →70分 北川愛莉(食1=常盤木学園)→90分+1 山本麻裕(食1=ちふれASエルフェン埼玉マリ)
出来村亜美(食2=飛鳥)
▽FW
大内梨央(食3=常葉学園橘)→90分+3 高岸奈央(食2=ちふれASエルフェン埼玉マリ)
牛久保鈴子(食2=作陽)
キャプテンとしてチームを支えた大島
攻撃の起点となった出来村
リーグ戦開幕からいまだ白星のない東洋大は神大と対戦。前半終了間際に獲得したCKに山幡が合わせ先制すると、後半も粘り強く守り切り待望の初勝利をつかんだ。
試合開始10分は、自陣で我慢する時間が続いた。DFの裏へ抜け出されシュートを狙われるシーンもあったが、GK今井の冷静な判断でセーブするなど得点を許さない。そこから拮抗(きっこう)した展開が続いたが、給水を挟んだのち東洋大が支配権を握り始める。斎藤からボールを受けた出来村が右サイドを駆け上がりチャンスメイクすると、37分には大内も攻撃に絡んでいく。出来村がゴール前にあげたクロスに走り込み頭で合わせる。惜しくもゴールとはならなかったが、東洋大に流れをもたらした。その後も勢いそのままに試合を進めると50分、決定機が訪れる。出来村がドリブルで右サイドから前線に上がり逆サイドにいた大島へ流すと、そのまま大島がシュートを狙う。これは相手DFに当たりCKを獲得。左から放たれたボールに山幡が反応し、ネット右隅に押し込み先制。「左からのCKは練習でもやっていた」と山幡が言うように、日々の練習の積み重ねが功を奏した。この直後前半は終了し1-0で試合を折り返した。
後半は始まってすぐにもCKを獲得。大内のヘッドで2得点目かと思われたが、これはオフサイド判定で追加点とはならず。その後も大内、大島らがボールを巧みに操りDFをかわしながらインサイドに切りこむも、なかなか得点にはつなげられない。80分頃からは神大に攻め込まれる場面が多くあったものの、チーム全体で粘り強く守り切り、そのまま試合終了となった。
今季初勝利について戸田監督も「大学リーグを進めていく上で大事な試合だった」と口にし、これからのリーグ戦に弾みをつけた事は間違いない。次節、武蔵丘短大戦でも今回の勢いに乗り、チーム一丸となって勝利をつかみたい。
◾︎コメント
・戸田監督
開幕戦、見えない敵を自分たちの中でつくってしまって、結果負けてしまった。2節目は格上の日体大に対して前向きなトライをした事によって勝点1を獲得できたということで、選手たちに今週伝えてきたことは「貴女たちは無限の可能性を秘めているんだよ、それを信じてやるべきだ」ということで第3節いい形で入れた結果勝ち点3を獲れたということは今後大学リーグを進めていく上では貴重な試合だったかなと思う。(手応えは)相手が前からとても積極的にプレッシャーをかけてくる中でどうやってその守備を剥がしていくかということを全体に共有できたことが良かった点。(次節に向けて)次節は武蔵丘短大という技術のあるチームが相手なので、自分たちの良さと、逆に相手の良さを消していく様なスタイルを与えられた時間で考えてチームに共有して勝ち点3を取っていきたい。
・大島(食4=久喜)
みんな一丸となってとることができた勝利だった。関カレも初勝利なので、すごくほっとしていると同時に、まだここがスタートなので気を引き締めなきゃという感じ。(相手の印象は)相手はキック力だとかフィジカルとかが強くて、結構ロングフィードを多く蹴ってきて前の3枚がプレッシャーかけてくるとか戦い方がもう分かっていたので、それに自分たちがどう対応していくかを中心にやっていて。関東リーグでは1勝1敗だったので、絶対勝たなきゃいけない相手だった。(試合の中で収穫は)前節日体大の時に、全員で戦った結果引き分けだったが、そこでやっぱりまだ勝ち切る力がなくて。今回何としてでも自分たちのやることを信じて覚悟決めてやろうって決めて、結果勝ち点を取れたことが1番の収穫だと思う。(次節に向けて)自分たちの目標は関カレ優勝して日本一なので、それを達成するためにまずインカレに出場しなければいけないので、そのための勝ち点をさらに積み上げていくことで、次の試合も絶対勝たなきゃいけない。そこは全員で戦いたいと思う。
・出来村(食2=飛鳥)
1節に勝ち点を取ることが出来ず前節も引き分けで勝ち点1を取ることができたが勝利というものは遠くて今日1勝したことはチームにとって大きなことで良かった。(積極的に攻撃参加していたが)絶対にサイドチェンジしたら自分が有効的になると思ってミーティングから話してたのでそこを自分が積極的に仕掛けられたのは良かった。(次節に向けて)チームが向上しているので次もしっかり勝ち点取って勝ちきりたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=牧田のどか、友寄慈温