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2019.09.05
硬式野球

[硬式野球]投手陣が粘りの好投!山崎基の適時打で宿敵・明大に雪辱を果たす

夏季オープン戦

9月4日(水)東洋大グラウンド

○東洋大1ー0明大


両軍唯一の適時打を放つ山崎基


野木は開幕に向けて調整した


好投でアピールに成功した鈴木拓


   夏季オープン戦最終戦の相手は全日本で苦杯を喫した明大。先発の野木(営4=九州国際大付)が3回を無安打に抑える好投を見せる。継投も無失点で切り抜け、両軍無得点のまま試合は九回に。好機で打順がまわった山崎基(営3=愛工大名電)が適時二塁打を放ち待望の1点をもぎとると、最後は河北(営1=浦和学院)がきっちりと抑えた。全日本での雪辱を期し、1対0で明大を下した。



 先発は「勝ってリーグ戦に望めるよう、いい投球をしようと思ってマウンドに上がった」と語る野木。初回に自らの失策で走者を背負い、犠打などで1死一、二塁のピンチを迎える。迎えた4番・喜多(明大)の当たりが三遊間を襲い万事休す。そう思われたが、遊撃手・木村(営2=霞ヶ浦)が目いっぱいに伸ばしたグラブの先で好捕。一塁方向を一瞥(いちべつ)もせず、迷わずに三塁に転送すると飛び出した走者を封殺し、危機を逃れた。その後も淡々と投げ抜き、3回を投げ無安打の好投を見せ「自分の思い描いてた7割くらいはできた。いい形でリーグ戦に臨める」と清々しい表情でリリーフ陣にマウンドを託す。五回にはこれまで登板機会に恵まれなかった鈴木拓(営3=聖光学院)がマウンドに送られた。「突然の登板。試されていると思って出せる力を出そう思っていた」と振り返る左腕はブレーキの効いたチェンジアップを武器に無失点にまとめ、最終戦でアピール。今後の東洋大左腕事情を左右するキーマンになるだろう。この日は計5人の投手リレーで八回まで無失点リレーを続け、最終回の攻防を迎えた。


   拮抗(きっこう)した試合を動かす九回表の攻撃。六回から途中出場の井奥(営3=東洋大姫路)が強振し、バットを折りながらも勢いそのまま打球は中前へ。前打席でも打棒を折っており「今度は折らないようにと思っていたんですけどね」と苦笑い。さらに犠打で進塁し、1死二塁で山崎基が「ここで決めるしかない」と四番の覚悟を胸に打席に向かう。追い込まれながらも鋭く振りぬくと打球はぐんぐんと伸び左中間に。そのまま打球がワンバウンドでフェンスを越えエンタイトルツーベースとなり、待望の適時打となった。この男の目標は「好機で一本を打つ」。それを実現し「投手が頑張っていたのでそれに応えたくて」と胸をなでおろし振り返った。虎の子の1点を手にした九回裏は河北がマウンドに上がる。先頭を左飛に打ち取るとつづく打者を四球でだすも併殺に打ち取り試合を締めくくった。


 夏季オープン戦は5勝4敗2分で幕を閉じた。茨城県神栖市で夏に張っていたキャンプを廃止し、関西遠征を実施するなど新しい試みも垣間見えた近夏。選手の肌も小麦色になり、開幕を待つばかり。春秋連覇に向け最終調整に入る。


TEXT=須之内海、谷口遥菜  PHOTO=谷口遥菜