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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月8日(日) 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大74-67慶大
16|1Q|24
16|2Q|14
20|3Q|14
22|4Q|15
スターティングメンバー
24 ラシードファラーズ
5 栁澤優
22 和田麗空
14 田代幹
57 上甲真之介
攻撃の要となった田代
栁澤のスリーポイントが勝利へ導いた
加藤は主将としてチームを引っ張った
リーグ戦2連敗中の東洋大は第4節、慶大と対戦。前半の流れを慶大に持っていかれリードを許すも、後半は自分たちのプレースタイルを取り戻し見事逆転勝利を収めた。
和田(済3=東海大相模)の得点で始まった試合。先制点こそ奪ったものの、3PTを決められたところからじわじわと点差を離されていく。2Qも庄子(済1=聖和学園)、田代(済3=桐光学園)らが積極的にアウトサイドからのシュートを狙うも、慶大のDFをうまく剥がせず得点になかなか結び付かない。32-38と6点のビハインドで後半へ。
メンバーをスタメンに戻して始まった3Qは出だし2分間、両者無得点と我慢する時間が続いたが、ここで再び3得点を許すなど追加点を入れられ点差を14まで広げられてしまう。しかしここで主将加藤(済4=横浜清風)が「主将として、みんなをまとめて上を向く」という思いからチームを鼓舞すると、流れが変わり始める。上級生を中心に得点を重ねていき、点差は徐々に縮まっていく。途中加藤のノールックでのパスから田代が3PTを沈めるなどのファインプレーも見られた。その後も加藤のアシストでの多くの貢献もあり、3Q終了時には栁澤(済4=桐光学園)の華麗なスリーでついに試合を52-52の振り出しに戻すことに成功する。
最終Q、田代がアウトサイドからのシュートをしっかりと決め55-52とし、ついに試合をひっくり返す。その後も和田がフリースロー(以下、FT)などから得点を重ねていき逃げ切りを図りたいところだったが、試合終了3分のところで痛恨の3PTを打たせてしまい再び同点、直後には逆転を許してしまう。上甲(済2=幕張総合)が2本のFTを入れ同点に戻すも最後まで読めない試合展開に。しかしここで試合を決めたのが4年栁澤だ。絶対に外せない緊張感の中、スリーポイントラインから放たれたボールは一直線にリングに吸い込まれていく。このシュートが決定機となり、最終スコア74-67で勝利を収めた。
この試合を田代は「前半は自分たちのプレーができなかったが後半から立て直せた」、また栁澤も「自分たちの走るバスケットができた」と振り返り、後半からの立て直しが勝利の鍵だったことは間違いない。次節の相手である国士大も1部入れ替えを狙う上では何としても勝ちたい相手だ。また1週後の彼らの活躍に期待したい。
■コメント
・佐藤ヘッドコーチ
ずっと我慢しながら耐えて勝てたと思う。(前試合から修正したところは)まずはやることの徹底。それができるかできないかの話をしてた。前半はある程度自分たちでやらせるといったところを重点においた。タイムアウト明けの後半からは、出ている全員、ベンチの選手たちが理解してやった結果だと思う。(次の試合に向けて)とにかく相手どうのこうのではなく、自分たちのやることをしっかりやって丁寧に戦っていければと思う。
・加藤(済4=横浜清風)
慶応も上位を狙える強いチームだったが、昨日負けてチームで戦わなきゃダメだということを話して、そこからチーム一丸となって戦えた事が良かった。(手応えは)自分はリバウンドの点で使ってもらえていると思うので、リバウンドが強い慶応相手にリバウンドを取れたのは良かったと思う。(昨日からの修正点は)悪い時にチームが沈んでしまうというところや、自分のことしか考えられなくなってしまうというところが修正点としてあったので、悪い時もチーム全員で、また自分はキャプテンとしてみんなをまとめて上を向いてやっていこうということを話していた。そこができたのは良かった。(次節に向けて)次は国士舘という強い相手で、また入れ替え戦などを狙うにあたって落とせない戦いになるのでチームで団結して頑張っていきたい。
・栁澤(済4=桐光学園)
前試合は去年勝てなかった相手に負けてしまって沈んでたが、今試合は苦しい中で勝ち切れたのはよかった。(前試合からの修正点は)前半すごく悪かったが、ハーフタイムでもう一度自分たちがやってきたこと、ルールや守りごとなどを徹底しようと確認した。3ピリ、4ピリではそれがしっかりできて、リバウンドをしっかり取れて、自分たちの走るバスケットができたというのがよかった。(次の試合に向けて)4試合やってみんなも慣れたと思うので、ここから本当に負けられない戦いが続くので、2勝2敗に満足せずに勝ちを続けていきたい。まだ1度も連勝はしていないが今後長いリーグ戦を戦っていきたい。
・田代(済3=桐光学園)
前半相手の流れの中で自分たちのプレーができずに全然良くなかったが、後半から立て直して逆転して勝ててよかった。(意識した点)試合の3日前くらいに(佐藤)信長さんにスリーのシュートフォームのことを指摘されていて、信長さんに言われていたフォームで打つ練習をしていたらだんだん安定してきて今日の試合で2本決められた。(次節に向けて)また相手が変わるので切り替えて臨みたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=渡部穂乃花、小島敦希