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2019.09.09
水泳

[水泳]4×200mフリーリレーで優勝!総合4位でインカレを終える

第95回日本学生選手権水泳競技大会

9月6日(金)~8日(日) 東京辰巳国際水泳場


(3日目・予選)


◆女子400m個人メドレー


3組

7着小野寺4’55”24


5組 

5着清水4’50”79

→全体11位でB決勝進出


小嶋DNS


◆女子100m自由形


6組

6着田中佑57”66


7組

7着遠山57”89


9着山本真58”52


◆女子100m背泳ぎ


4組

2着今井彩1’02”54

→全体7位で決勝進出


5組

3着渡邊彩1’02”77

→全体8位で決勝進出


◆女子200m平泳ぎ


3組

4着松原2’32”07

→全体14位でB決勝進出


4組

5着磯部2’32”06

→全体13位でB決勝進出


5組

4着江口2’31”27

→全体8位で決勝進出


◆女子4×200mフリーリレー


2組

1着東洋大8’07”68

(白井-今井-永島-濱田)

→全体1位で決勝進出


(3日目・B決勝)


◆女子400m個人メドレー


2着清水4’49”48



◆女子200m平泳ぎ


3着松原2’31”45


5着磯部2’31”73



(3日目・決勝)


◆女子100m背泳ぎ


7位今井彩1’02”72


8位渡邊彩1’02”88


◆女子200m平泳ぎ


8位江口2’30”37


◆男子200m平泳ぎ


2位花車2’11”16


◆女子4×200mフリーリレー


1位東洋大8’01”48

(白井-今井月-永島-濱田)

※第1泳者白井が1’57”58で大会新記録


(女子総合成績)


1位日体大390.5点

2位神大343.0点

3位中京大320.5点

4位東洋大319.0点

5位日大272.0点

6位筑波大237.0点

7位新潟医福大183.0点

8位早大181.5点


優勝し笑顔を見せたメンバー(白井、今井月、永島、濱田)

今井彩は渡邊彩とそろって決勝進出を果たした

悲願の決勝に進出した渡邊彩

笑顔で仲間とハイタッチする江口


  最終日を迎えた日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)。4×200mフリーリレー(以下、8継)で優勝、個人種目では4年生3人が決勝進出を果たした。目標である女子総合優勝には届かず4位でインカレの幕を閉じたものの全ての選手が全力を出しきる大会となった。


 100m背泳ぎには今井彩(済4=宇中女)と渡邊彩(営4=東北)の4年生コンビがそろって決勝に進出。今井彩が7位、渡邊彩が8位と悔しい結果に終わったものの、渡邊彩は4年目にして初の決勝進出に「残れてよかった」と語った。また、お互いに2人で決勝に残ることを目標としていたため、達成できたことに今井彩は「すごくいい思い出になった」と振り返った。


 200m平泳ぎ決勝には江口(国4=藤沢西)が出場。前半の100mは予選よりタイムを落とすも、その後は前半の遅れを取り戻し8位でフィニッシュ。100m平泳ぎに続き自己ベスト更新を狙うも達成ならず「ベストを出したかった」と悔しさをにじませた。


 女子最終種目である8継決勝には個人種目とリレー種目合わせて5冠を目指す白井(国2=宝塚東)、今井月(法1=豊川)らが出場。1泳の白井は今大会絶好調。10レース目となった8継決勝でも疲れを見せず大会新記録で2泳の今井月につなぐ。白井と同じく10レース目の今井月は予選よりも2秒タイムを縮め他のチームに大きく差をつけた。「すごく緊張した」と語った3泳の永島(営1=埼玉栄)は初めてのリレー。日大が怒涛の追い上げを見せるなか、リードをなんとか守り抜き初めてのリレーを泳ぎ切る。アンカーは今年最後のインカレとなる濱田(国4=須磨学園)。個人種目で惜しくも決勝進出とならず悔しい思いをした濱田は、悔しさを晴らす見事な泳ぎで2位の日大を引き離し1位でフィニッシュ。「優勝できて本当に幸せ」と笑顔を見せた。


 総合優勝を目指し戦ってきた東洋大。全ての種目を終え、総合成績は4位と目標には届かなかった。しかし、3日間全力で戦い一人一人が諦めず全力を出し切ったことに女子主将の遠山(国2=八代白百合学園)は「感謝しかない」と口にした。多くの4年生はこの大会で引退となるが、4年生が信頼を寄せる頼もしい後輩たちが来年こそ総合優勝を勝ち取ってくれるだろう。今後も東洋大水泳部の活躍に期待がかかる。


◾️コメント


・遠山主将(国4=八代白百合学園)

自分は前半が持ち味なので何も恐れることなく前半から思い切り泳ごうというプランで泳いだ。(最後のレースは)思い切って最後まで泳げたのでやりきったっていう思いがある。(主将として引っ張ってきたが)今の時点で総合2位で、結構取りこぼしが多くて苦しい戦いにはなったが、その中でも誰一人として3日間、そして今も諦めることなくしっかり優勝目指して一人一人がレースに対して前向きに行動してくれていることに本当に感謝しかない。


・今井彩(済4=宇中女)

一番の目標は(渡邊)彩と2人でA決勝に残ることだったのでそれが達成できてすごく嬉しいが、決勝では自己ベストを目標としていたのでそれを出せなかったのはすごく悔しい。2人でA決勝を泳ぐことができたのはすごく良い思い出になった。璃緒と月に頼ってしまっている部分があるが4年生も最後はしっかり点を稼いでチームに貢献したいという気持ちはあったので不甲斐ない結果に終わってしまったが、A決勝に残れたことは良かった。(ラストインカレは)200mがあまり良くなくて苦しかった時もあったがここまで立て直すことができたのは良かった。


・江口(国4=藤沢西)

予選からベストを狙っていたが200mだけベストを出せなかったので悔しい。(決勝は)多分大学に入っても1番速いしベストに近いタイムでは泳げたのは良かったが、やはり最後のレースだしベストで終わりたかった。(個人で残っている人はみんな4年生だが)やはり4年生は最後だしチームにできることもそれぞれ考えてレースに挑んだと思うので、それがこういう結果につながったと思う。(ラストインカレは)最後は悔しい思いをしてしまったが、自己ベストも出せたし、リレーにも入れてもらえて、みんなのおかげでリレーと大会新を出せて楽しかった。(後輩に向けて)私自身、4年生まで全然インカレで結果を残せていなくて今回でいつもよりは良い結果を残すことができたのできついことも結構多いと思うけど頑張ってほしい。


・清水(法4=姫路商業)

本当はA決勝に残りたかったが、最後のフリーでバテてしまった。チームのために残りたかったがB決勝だったのでとにかく順位を落とさないように、そして50秒を切るために全力で泳いだ。引退レースだったので大学で50秒台を切ることができなくて、最後の最後で切れたので良かったです。(3日間までレースがなかったが)チームが分かれていた4年生が9番や10番が多くて私はその2人の分絶対A決勝に残りたいと思っていたが残念だった。頼もしい後輩たちがたくさんいるので、来年も再来年もずっと総合優勝目指して欲しい。


・濱田(国4=須磨学園)

もともと私は泳ぐ予定ではなかったので、昨日言われてびっくりして、でも4年生なので頼もしい後輩と泳げる機会を頂けて、個人が全然だめだったので悔しい思いをぶつけるチャンスも頂けたので絶対優勝して2人には5冠達成してほしいなと思っていたので優勝できて良かった。(アンカーは)本当に後輩が頼もしすぎるので(笑)自信を持って仲間を信じて泳いだ。(日大が来ていたが)絶対勝ってやろうという強い気持ちだけは持って泳いだ。(リレーは)4年間で一度も組んだことがなかったので最後初めて組んだ。(ラストインカレは)4年間本当に苦しかったり辛かったことが多くて、最後の個人も9番で終わってしまったが、こうやって後輩とかみんなの力を借りて優勝できて本当に幸せに思う。


・渡邊彩(営4=東北)

私は3年間B決勝で1年生の頃からずっとA決勝に残りたいと言ってたが、それができなかったので最後の年は今井と2人で絶対A決勝に残ろうと言っていたので、ベストタイムからはすごく離れてしまったがとりあえずA決勝に残れて良かった。(4年生が決勝に残った)2日目のレースで9番の人が多くてミーティングして絶対明日は何があっても笑って終わろうと4年生で話していたので私たちがその流れを作れたと思うし、少しでも東洋大学に恩返しができたかなという思いがある。(ラストインカレは)今年が一番落ち着いてレースができたと思うし、後輩のためにと思い、一年間練習してきたが、あまり役に立てなかった部分もあり、(白井)璃緒とか(今井)月に頼ってしまった部分もあるが、それでも自分の4年間の集大成としては良かったんじゃないかと思う。(後輩へ)私は昨年選手権が調子が良くてずっと冬からベストを出し続けていたがインカレの直前に合宿でけがをしてしまって、インカレは全然納得のいくものにできなくてそこからの切り替えが遅かった。だから後輩たちにはこのインカレが終わって新体制がスタートする、そのスタートダッシュから来年のインカレへの勝負は始まっていると思うので、悔しい思いをした人もそうではない人も切り替えというのがすごい大事だと思うので、その気持ちを忘れずに10月からまた頑張って欲しい。


・白井(国2=宝塚東)

-予選後-

昨日の2フリの予選のタイムよりも早く泳ごうと思っていたのでそれは達成できたし、体もきついが、まだタイムも上がると思うので次の決勝に備えたいなと思う。昨日自己ベストを出すことができなかったので、56秒台を目指していきたい。他の3人のメンバーと力を合わせて頑張っていきたい。


-8継後-

(最後)本当に日大がくると思っていたので、とりあえず私が何がなんでも周りを離していかないと優勝できないと思っていた。3人ととりあえずいい形でつないでいきたいと思っていたのでそれが達成できて本当に良かった。(見ていたときは)とりあえず5冠をしたいというのと、そのなかでも本当に必死に頑張っている濱田結菜さんの姿を見て、本当に心からくるものがあったし本当に中学校から1番にお世話になっている大先輩なので、こうやって最後にガウンを着て一緒にレースをすることができてうれしく思う。(涙を流していたのは)感動。(改めてこのインカレは)点数をつけるなら90点くらい。残りの10点は2フリで自己ベストを出せなかったので、10レースあるなかでほとんどが自己ベストを出すことができているのでそれは今後につながるいい経験だと思うし来年に向けてのいい試合だった。(平井先生からの背泳ぎのアドバイスは)泳ぎを変えたのがインカレの1週間前くらいで、泳ぎを一気に変えたが、それが自分にぴったりはまって、一気にタイムが上がったというか、楽に速く泳げるようになった。泳ぎを変えて良かった。(人生で泳ぎを変えてこんなに速く泳げたことは)初めて。自分でもびっくりしている。1週間前くらいで本当にぎりぎりの状態で泳ぎを変えたのでそれが身につくか不安だったがぴったりはまったのでアドバイスをくれた平井先生に感謝。1週間という短い間でこんなにタイムが上げられたのでこのままもっと身につけていきたい。(期待もかかっていたが)期待はあまり感じなかったが、いろいろな方から今回調子がいいねと声をかけて頂けて、それを力を変えることもできたし、3日間充実した試合だった。(日の丸と大学で違いは)日の丸を背負うというのは少し個人的に戦うレースかなと思うが、インカレは東洋大学を背負って出場しているので、自分の結果がチームにつながるのでそれは本当に責任感があるし、その中でも今回は全て優勝したことによってチームにいい流れを作れたと思う。(絶好調の要因)よく聞かれるがあまり自分でも実感はなく、ただ自己ベストが出続けているという状態。みんなが言うほど調子がいいわけではなく私は普通。(総合成績を見て)点数的には全然で、4位と言う結果で総合優勝にはならなかったが、チームの応援がすごく力になるので、4位という結果だがそれはみんなが全力を出し切ったという結果なので本当にいい結果だと思う。自分の結果がチームにつながったのであれば本当に光栄に思う。(チームと練習する機会はあまりないが)昨年の冬場から学生の方とは一緒に練習できていないが、その中でもお互い頑張っていることは知っているので寂しい部分もあったがそれでも学生のみんながいつも応援してくれて、試合の結果でもすごく喜んでくれるのでそれは本当に励みになったし、こうやって(女子総合)4位という結果につながったのもみんなのおかげなのでみんなに感謝したい。(4年生が白井さんと今井月さんが頑張ってくれたとおっしゃっていた)東洋のチームを結果で引っ張るのは私と今井月の2人しかいないと思っていたので、2人とも5冠を目標にしていて達成できたし、その2人の結果がチームにつながるのであれば本当にどれだけ辛い中でも頑張ろうと2人で話していたので5冠も達成することができたし、チームの励みになったのなら嬉しく思う。(今後は)インカレに関しては来年の方が女子総合優勝には近づくと思っているので、もちろんそこを目指していきたい。個人の目標としては来年オリンピックがあるので必ず個人で内定してもっと世界で戦っていきたいと思う。


・今井月(法1=豊川)

最後この種目で東洋が勝つために自分も今日1種目にしたのでしっかり自分の役割を果たせたんじゃないかと思う。(5冠とれて)絶対に取ろうと思っていたので最後の種目もすごく緊張したが取れて良かった。(インカレは)3日間で10レースあってすごくしんどかったが、東洋大学の皆さんと力を合わせて戦えたので、きつい中でもしっかり力に変えることができた試合だった。最高のインカレでした。(収穫は)1ブレはベストを更新することができて、レース自体がすごく久しぶりで100m平泳ぎで3年半ぶりくらいのベストだったので本当にシーズンの始まり方がうまくいったかなと思う。(今日はどんな日)このインカレを終えて東洋の大学に来てよかったと改めて思ったし、ここなら絶対にまた強くなれると強く思った試合だった。(リレーで仲間を待つ間)最終日に負けは見たくなかったし、本当にみんなが5冠を期待してくれていたので総合優勝はどうかわからないがいい形で締めくくれたかなと思う。(来シーズンに向けて)来シーズンに向けて始まっていると思うので、1試合1試合無駄にしてはいけないと思うし、自分はもうオリンピアなのでオリンピアのプライドを持って来年臨めるように練習積んでいきたいと思う。


・永島(営1=埼玉栄)

初めてのインカレでのリレーですごく緊張したが、前の2人がすごく速くて安心して泳ぐことができた。差もすごく広げてくれたので絶対縮めないように、その差をもっと広げるようなつもりで頑張って泳いだ。(アンカーは4年生)絶対1位でタッチして欲しかったので自分がどれだけ差を縮められないかが勝負だと思ったので頑張って最後まで泳いだ。(総合優勝は)みんなで戦っていたので、個人もそうだが全員が応援してくれてすごく力になったし、そのおかげで最後まで頑張ることができた。(個人とリレーの違い)全然違う。安心できる先輩方と同期の(今井)月ちゃんがいたのですごく安心して泳げた。(今後は)今年は個人はすごく悔しい結果で終わってしまったので来年は絶対個人でA決勝に残って、笑顔で終われるように頑張りたい。



TEXT=吉留奈津   PHOTO=伊藤なぎさ、牧田のどか

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