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春にも行ったこの企画。関東インカレなど大きな大会を終えて充実したシーズンを過ごした選手たちに、シーズンの振り返りをしてもらった。その模様を3部門連続でお届けする。
第2弾は女子長距離部門。昨年の全日本女子駅伝では、シード権をあと一歩のところで逃し、悔しさを味わった。リベンジに燃えるチームの中でも中心を担う大倉(食4=埼玉栄)に今の気持ちを語ってもらった。(取材日・8月28日、聞き手=水越里奈)
ーー今年度前期を振り返っていかがでしたか。
今年のシーズン前半はけがで、去年の全日本大学女子駅伝が終わってすぐに疲労骨折してしまって、やっと復帰して2、3月にちょっとずつ走り始めてたんですけど4月に入ってもういっかい疲労骨折してしまって7月になってやっと全体練習に混じって走り初めて、何とか8月のAチームに入れてもらいました。あんまり走っていないんですけど、自分の弱い体幹やフォームの強化などを頑張っています。ポイント練習というスピードの練習はこの合宿に来てから始めました。
ーーこの夏合宿で意識して取り組んでいること、克服したいことなどは何ですか。
走ってない期間が長かったので例年に比べて同じ練習してるのにきつかったりするんですけど、そこは1回1回の練習を丁寧にこなしていくイメージで焦らずにという気持ちを自分の中で持っています。
ーーちょうど1ヶ月後に関東女子駅伝がありますが、個人としてそしてチームとして目指しているものは。
個人としては4年生としていい流れをつくるというのが目標です。チームとしては全日本の目標に向けて上位を目指していけるような、優勝も狙っていけるような感じでいきたいと思っています。
ーー自分の中での希望区間などはありますか。
長い距離が得意なのでそこをやりたいというのはあるんですが、強い後輩も多いし誰がどこにいってもベストな状況でっていう感じでどこでも準備したいという気持ちはあります。
ーーチーム全体として、例年と比べて力を入れていることは何ですか。
全員が仲良いというところだと思います。いつもは学年によって別れちゃったりもしたんですけど、全体としてBチームも含めて、全員が全員喋る機会やコミュニケーションを取る機会が増えているので“全員で”という気持ちがあります。練習も私が1年生の頃に比べたら皆一生懸命に取り組んでいるし、そういう姿をお互い見ているから「私も頑張らなきゃ!」っていうお互いに頑張りあえるところが今年のチームの強いところかなと思います。
ーー最後に、これから始まる駅伝シーズンに向けての意気込みをお願いします。
けがをせずにしっかり乗り切って、目標が全日本大学駅伝で5位ということなのでそれを達成して皆で笑顔で終われるように頑張りたいと思います。
ーー大倉選手、ありがとうございました!
続いて、大倉と同じく最上級生としてチームを引っ張る山口(食4=順天)に、ラストイヤーを過ごす上での意気込みを聞いた。(取材日・8月28日、聞き手=長枝萌華)
ーー前半を振り返っていかがですか。
1から3月は距離も増えて、自分のなかでは走ったという感覚があってトラックシーズンが楽しみだったんですけど、4月の頭から足に痛みが出て関東インカレには間に合わなくて。ほとんど試合も出なくて夏合宿にきたという感じなのでちょっと満足したトラックシーズンは過ごせていないです。
ーー故障期間はどのような練習をされていましたか。
痛みで全く走れないというわけではなかったので、普段の練習から少し量を減らした練習をしていました。一応走ってはいました。
ーー夏合宿での目標はありましたか。
しっかり練習に戻れたのが6月の後半から7月の前半でまだ体も鈍っていたので、まずそれを戻すのと、駅伝に向けて仕上げていくことです。
ーー4年生という立場から見てチームの状況は。
今年は故障者が多かったのでちょっと心配ですね。自分も含めて。
ーー今の夏合宿の達成度はどれくらいですか。
まぁでも順調にきているので、8割くらいですかね。
ーー残りわずかな合宿をどう過ごされますか。
30日にポイントがあるのでそれをしっかりみんなでこなして、板倉帰ってから結構重いポイントが入っているので、それに向けて調子を上げていけたらなと思います。
ーー駅伝シーズンへとなっていきますが。
全日本大学女子駅伝でチームとして5位を掲げています。遠い目標ではなく達成できると思うのでそれに向けてこれからも頑張っていきます。個人としては6区を走って結果を残したいなと思います。(その理由は?)単独走が得意なので。4年生として最終学年なのでチームを引っ張っていけるように走りでも生活でもしていきたいです。
ーー山口選手、ありがとうございました!
最後に、下級生のころから区間を任されチームを勢い付けてきた和田(食3=順天)だ。チームのエースへと成長している和田は、今後どのように飛躍していくのか。(取材日・8月28日、聞き手=稲村真織)
ーートラックシーズンを振り返って。
関カレは春に結構ひどい貧血になってしまって全然練習が積めていなくて、ギリギリなんとか合わせたという状態での試合になってしまったんですが、最低限の目標であった去年の順位を上回るということは達成できたので、そこは収穫だったかなと思います。その後のホクレンでは15分台を狙って練習していたんですが、3000の平成国際の記録会の後から調子が落ちてしまってそんなにいい状態で合わせることができなかったので、15分台を出せなかったというのは1年生から15分台を目標にやってきたので、トラックレースでは課題の残る前半となりました。
ーーシーズンを通して見えた課題はありましたか。
平成国際で結構調子が良くてそのままホクレンに行ければいいかなと思ったんですが、大事な試合に合わせられるような力をつけていきたいなと思います。
ーー夏合宿も終盤に入っていますが現在の調子はいかがですか。
前半は実業団の合宿に参加させていただいていて、そこで意識の高さであったり練習量の違いであったり練習が終わった後のケアだとか他の時間の使い方も結構学べて刺激を受けたので、去年とは違い質と量を考えてこっちに来ても練習ができているのでこれからも続けていきたいです。
ーー夏合宿での強化ポイントはどこにありますか。
夏に限らずですがやっぱり補強。体幹が弱いのでしっかりそこは継続していって、今まで短い距離しか走っていなかったのでジョグでも距離を踏んでいけるようにして、どの区間でも対応できるようにしていきたいと思っています。
ーーこれまでチームにおいて長い距離の区間を担ってきたのは白川選手でしたが。
やっぱり(白川)恵理菜先輩ばかりに頼ってしまっては1人のチームになってしまうので、底上げが大事かなと思います。対応できる人はいっぱいいた方がいいと思うので自分も中心になれるようにしたいです。
ーー昨年悔しい結果となった駅伝シーズンでしたが、今年の個人の目標を教えてください。
区間とかはまだ全然わからないので具体的ではないですが、どんな順位で来ても流れを変えられるようにとか自分がチームの勢いをつけられるような走りができるように、しっかり合わせられるようにして安定した走りができるようにしたいです。
ーー最後に駅伝シーズンに向けて意気込みをお願いします。
1番の目標は全日本女子駅伝で5位以内ということなので、確実にシード権を取って5位以内というのをチーム全員で達成できるように、結果の中心となれるように頑張っていきたいと思います。
ーー和田選手、ありがとうございました!
本日から全日本インカレが開催され、その後には駅伝シーズンが始まります!東洋大陸上競技部の選手の皆さんへの応援をよろしくお願いいたします。
◆夏の3部門連続インタビュー・一覧
第1弾:短距離部門
第2弾:女子長距離部門
第3弾:男子長距離部門