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2019.09.12
陸上競技

[陸上競技]夏の3部門連続インタビュー〜第1弾・短距離部門〜

   春にも行ったこの企画。関東インカレなど大きな大会を終えて充実したシーズンを過ごした選手たちに、シーズンの振り返りをしてもらった。その模様を3部門連続でお届けする。


   第1弾は短距離部門。関東インカレの4×400m(以下、マイル)リレーでは初優勝を果たし全日本インカレ、日本選手権リレーとの3冠を狙うマイルチームのメンバーである松原(法4=九州学院)に、意気込みを聞いた。(取材日・8月6日、聞き手=両角あずさ)


ーー12時半これまでのシーズンを振り返っていかがですか。

個人は4年ぶりに高校の時のベストを更新できたので、4年間ずっと自己ベストが出なくて苦しんでたのでそこがまず自分としては大きな収穫です。うれしかったですね。チームとしては関カレも良くてトラックは取れなかったんですけど、ジュリさん(ウォルシュ、H30年度ラ卒=富士通)とか桐生さん(H29年度法卒=日本生命)が抜けた穴っていうのは関カレでは埋めれたと思います。でもやっぱり全カレが集大成だと思うので、そこに向けて頑張っていきたいというのはみんなにシーズン始まってからずっと言ってることなので、そこはチームとして切り替えができて次の目標に向かってるかなって思います。


ーー夏休みの間に強化したい点はありますか。

僕自身1カ月前まで教育実習に行っていて体がまだ戻ってないので、教育実習終わって1カ月経ったんですけどまだまだ走れていなくて、復帰戦がトワイライトでまだ出遅れてる部分があるので、自分としても最後のインカレになるので、先代の先輩たちが背中で語ってくれたのを僕も見てきたので、自分も背中で語れるように頑張りたいです。自分の頑張りがチームのこれからを良くしていくのかなあと思っているので、後輩に顔向けできるようにやっぱり自分が率先して練習に取り組んで追い込んでいきたいと思います。


ーー今の調子はいかがですか。

最悪ですね。実習明けで4週間走れていなくて、今は調子を戻していく時期になってきているので、今は1番真下なんですけど振り子の法則というか、こっち側にいったらそのまま良くなってくるかなあと自分では思っているので、ここからがスタートラインだと思っているので、しっかり上がっていけるようにしたいです。今シーズンベスト出たんですけど、それに満足しないでもうちょっと自分のパフォーマンスを高めていきたいなと思っています。


ーーチームの現状はどのような感じですか。

トワイライトでも主力メンバー以外の人も走った中で、4継(4×100mリレー)が3位ですかね。マイルは1、2、3年生のメンバーだけで優勝してたりして、チームとして底上げもできてます。全カレはやっぱり僕としては最後ですけど、チームとしてもジュリさんや桐生さん抜きで、大輔(宮本)とか台頭してきている中でまた新しい東洋が作られていくと思うので、そこを超えれるようなチーム作りを目指しています。みんなやってくれると思うし、やります。


ーー主将として意識していることはありますか。

怒らないことですかね。先輩方にも怒られるってことじゃなくて、自分が気付いて今のままじゃだめなんだっていうのをみんなやってきたので。僕自身も3年の時とか練習サボったりしてても、誰にも「お前やるぞ」みたいに言われないんですよ。なので僕自身主将になってから気付いた面でもあるし、何でも言うのは簡単ですけど気付くことが大事だなと思ってるので、それで気付かされることが先生や先代の主将からあったので、僕も主将としては、怒らないで気付かせてあげるみたいな感じですかね。気づかせるような声掛けは大事にしてます。怒るんじゃなくて「今のままで大丈夫かい?」みたいなことは言うようにはしているし、こういうことを言うことが大事だって教職取ってて学んだんで(笑)。そこで生かされてるなって思ってます。


ーー全カレに向けて意気込みをお願いします。

個人としては2年前に7位入賞してるのでそれを超える、7位以上は取りたいです。自己ベストの更新と2年前の順位よりも高い入賞を目標にしています。チームとしてはマイル4連覇かかっているので、僕が1年生のときに優勝してそこからマイルは優勝し続けているので後輩にも同じ景色を見せてあげたいので優勝したいです。4継は中大が強いんですけど、チームとしても底上げができているので、松尾と大輔が学生の中でもトップクラスなので、あいつらも2、3年生ですけど、大学背負うぐらい強いので中大に勝つことを目標にやっていると思うので、マイルも4継も優勝したいです。


ーー松原選手、ありがとうございました!



   続いて、関東インカレの走幅跳で見事自身初優勝を飾った津波(ラ4=那覇西)だ。インタビュー中にも口にしている世界陸上の標準記録突破を、先日の8月17日にAthlete Night Games in FUKUIで成し遂げた。津波の見据えるものについて詳しく聞いた。(取材日・8月6日、聞き手=稲村真織)


ーー今シーズンを振り返って。

前半シーズンは関東インカレまでうまくいったんですけどそこからけがして、ユニバーシアードも出場したけどうまくいかなかった感じですかね。


ーーけがの状態はいかがですか。

今はもう治っていて、本当は前半シーズンのうちに世界陸上の標準とかを突破したかったんですけどそれができなくて、ユニバとかで切ろうと思ったけどうまくいかなかったですね。


ーー2年生時の全日本インカレでは大会記録を更新しての優勝でしたが。

去年もけがでインカレに出られなくて連覇しようと思っていましたけどそれもできなくなってしまって、今回は4年生最後なのでその時は世界陸上の標準を切る期間も終わっているので逆にリフレッシュした状態で出場して、最後は優勝して終わりたいです。また自分の大会記録を塗り替えたいです。ただ、今はインカレ優勝とかよりも世界陸上で日の丸を背負いたいのでそこに向けて、ですかね。


ーー東京五輪を目指しているということでしょうか。

目指しています。そのための今は世界陸上出場という通過点として出場したい試合ですね。


ーー学生界では橋岡選手(日大)が最大のライバルとして常に競ってきたと思いますが。

刺激を受けますね。あっちだけが活躍すると悔しいと思いますし、すごいなというよりも悔しいという思いが強いので、自分にもできることなのかなと。勝てるからこそ悔しいんじゃないかなと思うのでやっぱりライバルとして、でもプライベートでも仲がいいので友達としてでも負けたくないというか。橋岡だけだと思われたくないので、そこは自分も盛り上げていきたいなと思う。


ーー現在の目標は。

今の目標としては世界陸上の標準を突破することですね。それが終わってからはインカレで学生最後として勝ちたいです。


ーー最後に今後に向けて意気込みをお願いします。

まずは世界陸上の標準を突破して、来年のオリンピックの通過点として出場することを目標にして、来年東京オリンピックでは入賞を目指して頑張りたいと思います。


ーー津波選手、ありがとうございました!



   さらに、松原と同じくマイルメンバーとしてチームを支える吉津(ラ3=豊橋南)に、今の思いを聞いた。チーム内でもトップクラスの実力を備える吉津の今後についても伺った。(取材日・8月6日、聞き手=両角あずさ)


--これまでのシーズンを振り返っていかがですか。

去年やっと関東の大学で戦えるようになってきて今年からだ!と思ってやったんですけど、思ったよりは戦えていない状況で、個人競技の400mとしてはあともうちょっとだよねっていうところでずっと記録が出ていないので、そこをどうやってレベルアップしていこうかっていうところで今夏休みやっている状態です。マイルとしてはジュリさんがいなくて関カレで勝てたことはすごく大きくて、走順とメンバーを少し変えて出たトワイライトも他の大学がしっかりとしたメンバーで出ていないっていうのもあるけどトワイライトで勝てたのも大きくて、全カレに向けてどうやって個人個人がレベルアップしていくかっていうのが、早稲田と東海に勝つために必要になってくると思います。


--その中での収穫はありますか。

まだしっかりと結果は出ていないんですけど、自分の中では前半からある程度出すことはできるようになったかなということと、冬季でスピードがついてきているのでそれをレースに生かすのはできてるけど、後半の伸びっていうのが前半いってる分伸びてないので収穫もあるけど課題もあるっていう感じです。


--夏休みの間に強化したい点はありますか。

今までのスピードを出すというイメージを忘れないで、自分の持ち味だった後半で出すっていうことで、耐乳酸トレーニング的なことを多めに取り入れよって走ってるんですけど、冬にやってきたことと今までの持ち味を400mでつなげていこうっていうのがこの夏の課題です。


--今の調子はいかがですか。

そんなに良くないですよね。関カレ終わりにけがしちゃって1カ月練習できなくて、取り戻すので精一杯って感じですね。そこでけがしてなければ、たらればになるんですけど、もうちょっと良かったかなって思うんですけど、まあしょうがないんでそこは。地道にやっていくしかないなという感じです。


--チームの現状や雰囲気はどうですか。

雰囲気は良いんじゃないですかね。ただ漠然とどうやって早稲田とかに勝とうかっていう感じなので。向こうは大エースがいて周りの奴らが速くて合計タイム足し算したら絶対負けると思うので、その中でどうやって戦っていくかみんなで模索しながら、今は全カレの標準がかかっている状態なのでみんなそれに向けてやっています。


--全カレに向けて意気込みをお願いします。

全カレはもうちょっと400mのトップランナーの人たちと戦えるように仕上げていこうっていうのと、マイルは4連覇がかかっているのでそれだけは譲れないなという気持ちです。


ーー吉津選手、ありがとうございました!



   次にチームでは宮本に次ぐ速さを持つ100mの松尾(総3=神辺旭)のインタビューを掲載する。関東インカレや、日本選手権などで着実に力を付けてきた松尾の努力が花開く日も近いだろう。(取材日・8月6日、聞き手=水越里奈)


ーー今年度前期を振り返って。

去年よりは確実にパワーアップできていて、コンスタントに同じタイムで走れる状態でいるのかなと思います。


ーー個人の種目では、関東インカレや日本選手権で悔しいというコメントがありましたが、それをふまえての全日本インカレへの意気込みを教えてください。

関東インカレも日本選手権も自分が納得いく結果ではないので、自分が納得いくような走りで、監督や仲間たち家族などのいろんな人たちに勇気や感動を与えたい。表彰台には確実に上って、宮本(法2=洛南)とワンツーフィニッシュしたいなと思っています。


ーー4継の方はいかがですか。

4継は完全なメンバーで38秒で学生記録、東洋大記録を狙って優勝だけを目指して頑張りたいと思います。


ーーこの夏で克服したいこと、練習のポイントなどは。

これまでの大会で昔得意だった後半に失速してしまう部分があったので、後半を課題において頑張りたいです。


ーー最後に改めて意気込みをお願いします。

自己ベストを更新して、いろんな人たちに恩返しできるような走りをしたいです。


ーー松尾選手、ありがとうございました!



   最後に関東インカレで追い風参考記録ながら10秒02をたたき出した宮本(法2=洛南)だ。宮本の挑戦は学生界にとどまらず、シニアのトップレベルにまで及んでいる。(取材日・8月6日、聞き手=長枝萌華)


ーー前半シーズンを振り返っていかがですか。

ユニバーシアードであったり、世界リレーであったり、そういう国際大会があって、あと関東インカレとかでもそれなりの結果も出せたかなと思います。


ーー世界の舞台での収穫はありますか。

国際大会の舞台で世界の人たちと勝負して、強い人たちがいるのは当たり前なので刺激をもらえますし、自分の現状の力が分かるのでそういう面ではいろいろ学べたかなと思います。


ーー関東インカレでの結果については。

追い風参考記録ではあるですけどそこまで出せたということで、今度はそういうタイムを公認で出したいなと思います。


ーー夏季取り組みたいことはありますか。

秋のシーズンでもう一度上げていけるようにある意味冬季練習ではないですけど、自分の体を見つめなおしてやっていけたらいいかなと思います。


ーー全日本インカレの目標を。

全日本インカレでは自己ベスト更新は目標にしてそこに結果もついてこればいいかなと思います。


ーー宮本選手、ありがとうございました!



本日から全日本インカレが開催され、その後には駅伝シーズンが始まります!東洋大陸上競技部の選手の皆さんへの応援をよろしくお願いいたします。


◆夏の3部門連続インタビュー・一覧

第1弾:短距離部門

第2弾:女子長距離部門

第3弾:男子長距離部門

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