Article

記事


2019.09.15
サッカー

[男子サッカー] 後期開幕戦、一度は追いつくも首位明大に一歩及ばず1-2で敗北。

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第12節 

9月14日(土) 東洋大学朝霞グラウンド

東洋大 1ー2 明大

<得点者> 

10分 中村


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国4=柏U-18)


▽DF

土田直輝(国3=大宮Y)

野本幸太(国3=市立船橋)

板倉洸(国3=横浜FM・Y)

大森大地(国2=帝京大可児)→81分 荒川勇気(国4=旭川実業)


▽MF

坪川潤之(国4=矢板中央)

桑原遥(国3=桐光学園)→61分 横山塁(国2=FC東京Uー18)

中村陸(国3=柏Uー18)→54分 松崎快(国4=大宮Y)

山下勇希(国2=昌平)

梅津凌岳(国2=京都橘)


▽FW

小林拓夢(国4=帝京長岡)



先制点を決め喜ぶ中村

 攻撃の起点となるパスを供給する板倉

持ち前のドリブルで打開していく桑原

中断明けの後期開幕戦の相手は首位の明大。立ち上がり先制を許すも即座に同点に追いつき試合を折り返す。1人少ない明大に粘り見せられず1-2で敗北を喫した。


 試合開始5分にCKからヘディングで合わされ先制点を許し苦しい展開でスタートする。中村が積極的にボールに顔を出し攻撃を活性化させペースをつかみ始める。10分に梅津のパスにうまく抜け出した中村が「すごい自分たちのやりたい形っていうのが体現できたゴール」で同点に追いつく。さらに追加点を決めたい東洋大だが、サイドチェンジをうまく使いこなす明大に苦しむ。20分にはパスミスからピンチを招きシュートを打たれるもポストに救われる、さらに立て続けにシュートを打たれるがDF陣が体を張って死守し追加点を許さない。徐々に東洋大がボールを保持し始める。32分に明大DFが退場し10人になり攻撃のギアを強める。42分には桑原から小林拓夢につながりシュートを放つも相手GKに阻まれ追加点とはならない。前半終了間際には右サイドから華麗なパス回しで相手ゴールに忍び寄り、好感触のまま前半を終える。


 後半はサイドからの攻撃を効果的に使い10人の相手から主導権を握る。60分に野本のクロスはクリアされるがそのこぼれ玉が途中出場の松崎のところに落ちシュートを放つも枠の外。70分過ぎから明大ペースになり我慢の時間帯が続くがGK松本のセーブや気迫あふれるコーチングで耐え抜く。76分には土田のロングフィードにうまく相手の背後に抜け出した松崎が相手GKと一対一になるがゴールをとらえきれない。79分に自陣でボールを回されシュートを打たれ2点目を決められる。81分に大森からスーパーサブの荒川を投入し同点弾を狙うも無念のタイムアップ。


 試合終了後、「準備をしてきたつもりだったが最終的に勝ち点に繋がらなかったというところは悔しい」と振り返る古川監督だが、1部残留に向けて次節の相手となる早大がターゲットになることを受け下を向かずに切り替えて何としても勝利をつかみたい。



 

■コメント

・古川監督

後期リーグの組み合わせが決まって相手が明治さんというところで前期首位で折り返しなおかつ総理大臣杯優勝して戻ってきて強い相手と初戦やるということはわかっていましたし、そのための準備をしてきたつもりだったが最終的に勝ち点につながらなかったというところは悔しい。(後期に向けて意識的に取り組んだことは)まずはしっかり守備の構築っていうところと攻撃のところで自分たちの形っていうのを崩し方っていうところは練習試合含めてトレーニングのところでやってきたところですし、同点ゴールを生み出したようなチームとしてのコンビネーションで点を取るっていうところは一つ出せたのかなと思う。(次節に向けて)降格ラインっていうところで行くと早稲田大学がターゲットになってくるのでここの試合に関してやっぱり勝ち点3というのがマストだと思うし、その試合の重要性っていうのもみんな分かっていると思うので今日のゲームのところはもちろん相手が10人なった上で落としたというのはみんなダメージを負ってるとは思うがここで下向いたら次の試合も失ってしまうのでしっかりメンタル的な切り替えをして継続して粘り強く諦めずに最後までこのリーグ戦を戦っていくという感じしかないかなと思う。また、切り替えてやりたいと思う。


・中村(国3=柏Uー18)

前期勝ち点4ということで中断期間でアミノバイタルも敗退してしまったのですごい時間があったので後期リーグの相手が明治というのは決まっていたのでそこに向けてみんなで一致団結してやってきたんですけど、やっぱ日本一ってレベルは本当僅差だったと思うんですけどそういう小さな差で勝利できなかったというのは日本一の明治は強いなと思う。(得点シーンについて)中断期間のトレーニングゲームでもすごい良い距離感で特に前線のメンバーと中盤で作れていたのですごい自分たちのやりたい形っていうのが体現できたゴールだったと思う。(意識的に取り組んだこと)桑原、山下、坪川、小林拓夢とかとの距離感というのを常に意識していて相手の間とかでうまく受けて外してまた受けるというのを意識している。(次節に向けて)早稲田さんと残留争い共に戦っているチームなのでもう一回反省できるところは反省してチーム一丸となって戦えればいいかなと思う。


・板倉(国3=横浜FM・Y)

自分は初めて関東リーグに出させてもらったが、ついていくのが精一杯で、試合のテンポも早いしスピードも速いし。その中で自分たちの厳しい状況で勝たなければいけない試合で、相手が退場して勝てずに負けてしまったというのが課題も沢山あるなと思った。悔しいの一言の試合だった。(相手の印象は)全国大会で優勝しているチームで、けが人とかもいてメンバーが変わっていたがとてもいいチームで。それに対してもっと自分たちからアクション起こしてやっていくべきだったのかなと思った。課題は、攻撃だったら相手が退場した後にチャンスがあった中で決めきることだったり、逆に攻め込まれた時に全員で耐えてゴール前で体張って守りきれるか、失点しないで終われるかというところに今回は尽きるのかなと思う。(次節に向けて)次回も出させてもらえるのであれば、チームの勝利のためにも、自分はDFなので体張って次の試合こそは失点0でチームが勝てるように頑張りたい。


・桑原(国3=桐光学園)

相手が10人になって崩し切らなくてはいけない状況で負けてしまったのは残留に向けて痛い試合になった。(トップ下での起用について)試合にスタートから出ることが今シーズンあまりなかったが起用してもらって自分の良さだとか生かしていければなと思い試合に臨んだ。(前半ワンタッチで崩すシーンが多かったが)練習の中からショートコンビネーションのところは意識してやっていたので相手が総理大臣杯優勝した明大に通用したというのは自身になった。(自身の出来は)自分の特徴であるフリースペースで受けたりということは実践できたのかという反面、前の選手である以上得点が求められていると思うので得点に結び付けられなかったのは課題。(次節に向けて)厳しい状況に変わりはないのでリーグ戦だが負けたら終わりという気持ちで次戦も臨んでいきたいと思う。


[次節試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第13節 

9月21日(土) vs早大 千葉県総合スポーツセンター東総運動場にて 11:30キックオフ


TEXT=友寄慈温    PHOTO=谷口奏生、牧田のどか、廣瀬璃子