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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月14日(土) 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大97-81国士大
30|1Q|22
14|2Q|17
31|3Q|15
22|4Q|27
スターティングメンバー
24 ラシードファラーズ
5 栁澤優
22 和田麗空
14 田代幹
57 上甲真之介
栁澤を中心にテンポよく得点を重ねる
今節チーム最多得点のラシード
国士大を相手に迎えたリーグ戦第5節。1Qから30得点と流れに乗ると、途中逆転される場面もあったものの栁澤(済4=桐光学園)、ラシード(済4=越谷西)ら上級生を中心にすぐに取り返しリーグ戦2連勝を収めた。
上甲(済2=幕張総合)とラシードの掛け合いで先制点を奪って試合開始。その後もこの2人を中心にコンスタントに点を重ねていく。途中相手のディナイに苦しみパスが通らず、3本のスリーを入れられてしまうも流れは渡さない。また1Q終了1秒前には庄子(済1=聖和学園)が相手ファールからFTを獲得し1点追加、ここで2Qへと思われたが、最後相手ボールをカットしそれを受けた栁澤がブザーと同時にボールを放つと、これがまさかのリングどんぴしゃ。この3PTは「自分でも調子がいいと分かっていた」と本人も笑顔で振り返るファインプレーであった。
しかし2Qは一転し国士大の流れに飲まれてしまう。大勢での応援もあり相手のボルテージは最高潮に。途中出場の福井(済4=日大山形)がDFを突破し得点するなど奮闘するも連続得点を許してしまい、35-37とされてしまう。その後すぐ取り返したが44-39と5点差まで詰められて前半を終える。
3Qが始まり、ここで国士大を突き放したい東洋大は、ラシードが魅せた。今季リーグ戦ではけがの影響もあり本調子ではなかったラシードだが、「今週くらいから徐々に上がってきた」との言葉通り出だしから一気に3本のシュートを沈める。その後も長身を生かしたプレーで今節チーム最多となる26得点の貢献を見せた。
19点差で迎えた4Qも和田(済3=東海大相模)が持ち味のスピードで切り込み田代(済3=桐光学園)が決めるなど3年コンビらの活躍で逃げ切り、97-81で試合を終えた。
この結果今季初連勝となった東洋大だが、ラシードが「終わり方が非常に悪かった」と指摘するように4Q終盤にはDFの緩みから連続失点をするなど課題もある。悲願の1部昇格をかなえるため、チームで課題を乗り越えていきたい。
◾️コメント
・佐藤ヘッドコーチ
今日は出た選手全員が全力でやってくれて、こういう形でいい結果が出てよかったと思う。練習中にもしっかり相手である国士舘さんの対策ができた結果だと思うので、今日は選手全員がよくやってくれた。明日も全力でやるということだけに力を注ぎたい。
・栁澤(済4=桐光学園)
今日の試合は2勝2敗同士でどっちも負けられない試合だったが、課題だった入りがうまくいって1ピリをリードできたのがとても良かった。あとはすんなりうまく自分たちのバスケができたのでそれが最初は良かったと思う。(今季初連勝だが)2ピリの段階で追いつかれてしまった場面で一回ハーフのミーティングの時に、コーチや監督に言われてきたことをしっかりやっていこうと話して3ピリいい形でできたのが結果価値につながったと思う。(1Q最後のスリーは)調子いいのは自分の中でも結構わかっていて、入ってくれって思ったら入った。入ってよかった。(明日に向けて)明日は1勝もしていない相手だが、今やっているのを見ていてもハードに仕掛けてくるチームなので、また入りから、あとはいつも2ピリで落ちてしまうのでそこを落ちないように、というのをみんなで話して勝てるようにやっていきたい。
・ラシード(済4=越谷西)
今まで監督に徹底しろと言われていたところをチーム全員で徹底することができて相手の得点源を抑えることができた。自分たちもシュートが入って非常にいい試合ができた。(手応えは)けがが多くて調子があまりよくなかったが、今週くらいから徐々に上がってきていい感じだと思う。(監督から言われたことは)得点の場面でもディフェンスの場面でもチームを引っ張っていくポジションなんだからしっかりやっていけと。チームに信頼されてる分貢献しなきゃいけないなと思う。(課題は)今日の試合は終わり方が非常に悪かった。特に交代で出てきた選手たちのディフェンスがあまりできていなかったので、そういったところはチーム全員で直していきたい。(次の試合に向けて)今日勝って安心することなく明日も勝ちにいきたい。
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=渡部穂乃花、沓名凛