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2019.09.16
剣道

[剣道]全日本の出場権は獲得するも各自課題が見つかる大会に

第68回関東学生剣道優勝大会

9月15日(日)川崎市とどろきアリーナ


1回戦シード


2回戦 ○東洋大2-0上智大


3回戦 ○東洋大2-1平成国際大 ※全日本出場決定


4回戦 ●東洋大1-4日大


大将としてチームをけん引した井田

渾身の突きで一本を取る齊藤


 川崎市とどろきアリーナで第68回関東学生剣道優勝大会(以下、団体戦)が行われた。シードの東洋大は2回戦からの出場で2-0、3回戦と2-1と勝ち進みベスト16に進出。全日本学生剣道優勝大会(以下、全日本)への出場切符をつかむも4回戦では日大に1-4で敗れ大会を終えた。


 1回戦シードの東洋大は2回戦からの出場で相手は上智大。初戦の緊張からか思ったような技が決まらず先鋒の三輪(ラ4=麗澤瑞浪)から三将の遠藤(ラ3=埼玉栄)まで5連続引き分けで試合が流れる。しかし、副将の齊藤(文2=東海大学付属浦安)が相手に先手を取られるが、面と突きで勝利し大将へとつなげた。大将の井田(ラ4=本庄第一)は盤石の戦いぶりを見せ3回戦進出。次なる相手は平成国際大学、三輪が気迫のこもった面で一本勝ちするも中堅戦で今大会初めてポイントを取られてしまう。しかし、副将の田中(文2=前橋育英)が面を先取して勝利。このポイントを大将の井田がしっかりと守り切り、全日本の出場権をつかみ取った。4回戦の相手は前の試合で強豪日体大に勝利し勢いに乗る日大。先鋒の真野(法2=九州学院)が幸先よくポイントを取るが、その後の選手たちは思うような技を繰り出しきれず1-4で敗退となった。

 今大会を終えて、板原監督は「今日の結果では満足ができない内容」と厳しい大会になったが、10月の「全日本に向けてもう一度頑張っていきたいです」と語る。さらに井田主将も「全日本の時には一人一人各自課題を克服し全日本でいい試合に繋げられるようにしたい」と全日本での雪辱を誓った。今大会は納得のいかない結果に終わってしまったが、東洋大は次の全日本に向けて気持ちを切り替え課題を克服し自分たちの剣道を見せてほしい。


■コメント

・板原監督

(今日の試合を振り返って)1回戦からあまり良くない内容でしたので今日の出来に納得はしてないですね。(チームの雰囲気は)チームの雰囲気はあったんですが、そこをひとつになるという部分ではまだまだ欠けていたかなと思います。今日の結果では満足ができない内容でした。次の全日本に向けてもう一度頑張っていきたいです。(課題は)思い切った技が出ていないというところが一番だと思います。強い気持ちで打てるようにもう一度稽古し直したいと思います。(来週の関東女子学生剣道優勝大会について)女子の方も力はありますので、今日の男子の試合を見て思いができたとおもいますので上を目指して頑張ります。(全日本に向けて)全日本では今回のような内容にならないようにみんながチームワークで思い切った技を出せるように頑張っていきたいと思います。


・井田主将(ラ4=本庄第一)

(今大会を振り返って)各自足りない課題が見つかり全日本出場をなんとか決めることが出来たので全日本の時には一人一人各自課題を克服し全日本でいい試合に繋げられるようにしたいと思います。(今大会意識したことは)今大会は中々チームワークが実らず雰囲気が悪い状態が練習試合などでも多く見受けられたのでそこらへんを意識して取り組みました。(印象に残った戦い)最後の日大戦は強いので両者ともに一歩も譲らない試合展開になると思っていたので印象に残ってます。(全日本に向けて)全日本ではいい成績が残せるよう頑張りたいと思います。


・齊藤(文2=東海大学付属浦安)

大将に全て助けてもらった感じ。自分はなにもできなかった。そこはちょっと悔しいです。(チームの雰囲気は)去年に比べるとどこか重い感じがした。そこは自分が一本取って盛り上げることができたら良かったかなと思う。(一番印象に残っている試合は)やっぱり1試合目の上智大戦。唯一自分が勝てた試合なのでいいイメージができた。取られてから取り返すというところで強気で攻めれたのは良かったと思う。(全日本に向けて)ひとつでも上にいけるように頑張ります。


TEXT=友寄慈温 PHOTO=加藤勇大、沓名凜