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2019.09.17
アイススケート

[アイスホッケー]東洋らしいホッケーで早大相手に大量得点!

2019年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月16日(月) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

◯東洋大6ー3早大


[ゴール(アシスト)]

10:45 阿部(石倉)

12:44 清水

28:25 小堀(福田、清水)

39:03    宮田(阿部、奇)

53:41    宮田(福田)

57:18    猪狩(久米、武部虎)


POS背番号名前
GK31水田(社4=駒大苫小牧)
GK30岩田(社3=武修館)
DF12福田(社2=日光明峰)
DF23武部太(社1=苫小牧工)
FW11所(社4=駒大苫小牧)
FW48清水(社3=白樺学園)
FW27小堀(社2=白樺学園)
DF29中村(社4=八戸工大一)
DF石田(社1=武修館)
FW14久米(社2=駒大苫小牧)
FW16武部虎(社3=苫小牧工)
FW20猪狩(社3=駒大苫小牧)
DF奇(社4=宣徳・韓国)
DF21川口(社4=白樺学園)
FW37阿部(社1=駒大苫小牧)
FW22石倉(社4=八戸工大一)
FW38宮田(社1=白樺学園)
DF49長原(社3=白樺学園)
DF33千葉(社3=駒大苫小牧)
FW19前田(社1=白樺学園)
FW13藤原(社1=武修館)
FW24石橋(社4=駒大苫小牧)



先制点を決め喜んだ

2ゴール決めた宮田

ゴールだけでなくアシストでも活躍した阿部


 関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)3連戦最終日の相手は早大。東洋大らしいホッケーで強敵相手に得点を重ね、6−3でビックゲームを制した。


 1ピリ開始後、互いに攻防が続くもなかなか点が決まらない。そんな中先制点を奪ったのは東洋大だった。開始10分が過ぎたところで、FW石倉(社4=八戸工大一)が早大とのパックの取り合いを制しゴール前にパスを出すとFW阿部(社1=駒大苫小牧)が合わせてゴールネットを揺らす。その後はSH(ショートハンド)の時間に早大がこぼしたパックをFW清水(社3=白樺学園)が奪い正面から攻めてシュート。貴重な追加点を奪った。しかし早大も黙ってはいない。ゴール前でパスをまわされ点を取られ2−1に。

 2ピリ開始8分、FW小堀(社2=白樺学園)が左から猛スピードで攻め込みパックを押し込んでゴール。その後1点を返されたものの、2ピリ終了間際にFW宮田(社1=白樺学園)が右側から力強いシュートを打ち込み4−2で最終ピリオドへ。

 迎えた3ピリでは開始3分に点を奪われるも、DF福田(社2=日光名峰)からパスをもらった宮田が早大の隙をつきGKとの1対1に持ち込むと中央から攻め込みゴール。大きくガッツポーズを見せた。さらにFW猪狩(社3=駒大苫小牧)が相手を1人かわしゴール横のFW久米(社2=駒大苫小牧)にパスをすると久米がゴール前に移動した猪狩へパックを返し猪狩がシュート。ゴールネットの右側を揺らす見事な連携プレーを見せ、試合終了。6−3と点差をつけてビックゲームを制した。

 

 3連戦で疲れの残る中の試合だったが「全員がやるべきことができた」と川口主将(社4=白樺学園)。前日の反省を生かし「東洋大らしいホッケーができた」と宮田が語ったように全力で走って当たる力強いプレーが随所に見られた試合だった。「今日をスタートに」と鈴木監督が言うように、今後の試合も東洋大らしいホッケーで勝ち星を挙げていくことに期待したい。


◼︎コメント

・鈴木監督

昨日がすごく悪い、内容の良くないゲームで。連戦で今日は大一番だったが、選手たちが自分たちの力で何をやるべきかを明確にしてくれたので、60分間東洋らしいゲームができたと思う。(3連戦で疲れもあったと思うが)疲れのこともスタミナのマネジメントというのもある程度スタッフでは頭にあった。選手の起用もいろいろ考えたが、最終的にはメンタルの部分が大きかった。体力よりも気持ちの部分なのではないかと思った。(5試合目でやっと兆しが見えたのでは)春の大会が終わってからフィジカル的にすごくいい準備をしてきていた。その中であまり力を出し切れなかったのは選手も苦しい時間を過ごしたと思うし、スタッフもすごく考える時間が多くなった。今日がチームとしてのスタートを切れたんじゃないかと思うゲームになった。(いい動きをしていた選手)今日は本当に全選手がいい動きをしてくれた。その中でも今日一回もアイスタイムがなかった選手がキーパー合わせて6人いるが、その選手たちもベンチでネガティヴな雰囲気が一切なかったし、今日は全選手がMVPだったと思う。(次の試合は)あと1次リーグが2戦あるが、今日をスタートにどこが相手というよりは、自分たちのプレーが全てだと思うので、まずは自分たちのプレーができるようにいい準備をしていきたいと思う。


・DF川口(社4=白樺学園)

昨日は全く東洋らしいホッケーができなかった。チームとして機能していなかったし、それぞれのやることが明確化されていないゲームだった。今日はその反省を踏まえて全員がやるべきことができた。しっかり結果もついてきてよかったかなと思う。(今日の勝因は)試合前に選手で集まってミーティングをした。その後にスタッフも含めてもう一度ミーティングをしたことでチームがひとつになれたことが勝利につながったと思う。(失点も多く見受けられるが)失点するのはしょうがない部分もある。もちろん取られてはいけない。試合を重ねていくにつれてキーパーとディフェンスを中心に守って失点を少なくしていけばもっと楽に勝てると思うので修正していきたい。(次の試合にむけて)僕たちは相手がどこであろうと関係なしに東洋のホッケーをやるだけ。次の試合にむけて全員で準備していきたい。


・FW阿部(社1=駒大苫小牧)

自分のためというよりチームのためにプレーしたので、その結果自分にチャンスが回ってきたと思う。(ゴールシーンを振り返って)4年生の石倉さんがコーナーで粘ってくれたのでチャンスが来て。石倉さんの頑張りがあったからこそのゴールで、フリーだったので決められてうれしかった。(前日の試合からの切り替え)昨日の試合はやる気のある人とない人の温度差が激しくて、ベンチの雰囲気とかもだめで、チームの流れも良くなかった。今日は全員が同じ気持ちで勝つことに向かえたのでこういう結果になったと思う。(3連戦を終えて疲労は)かなりきている。試合中も全然走れなかった。(ガツガツしたプレーが印象的だが)それは必要なことなので。フィニッシュチェックで最後当たることによって次の2番手の選手が読みやすくてフォワードにとって1番重要な仕事をしているだけで。しっかり当たりにいった。(次の明大戦は)厳しい試合になると思うけれど、今日みたいなプレーが全員でできれば絶対に負けないと思うので、東洋らしいホッケーをしたい。


・FW宮田(社1=白樺学園)

まず昨日の試合が全体的に悪くて。それで今日は試合前に選手でミーティングして、今日は出だしから東洋のホッケーができるようにって心がけて。どのセット、どのラインでも東洋のホッケーができたのでそれが勝利につながったと思う。(自身の動きについては)東洋らしい走って当たるってプレーは常に心がけて、それがうまく噛み合っていい結果が出たんじゃないかなと思う。(ゴールシーンについて)1点目はちょうど阿部泰河がうまくチェックしてくれて、僕はそれを拾ってそのまま、もう2対1の局面になっててあとはシュートを打つだけだったので狙ったコースを打てて良かった。2点目はちょうどチェンジ際で、ディフェンスの充男さん(福田・社2=日光明峰)からうまい具合に縦パス1本通ってノーマークだったので、それもあとは決めるだけっていう状況で決められたので良かった。(今日のビッグゲームに向けて何をしてきたか)とりあえずコンディションを落とさないってことだけはずっと考えていて。試合までの過ごし方だったり、試合終わった後のクールダウンだとか、寮帰った後の生活だったり心がけて。うまい具合に疲れが残らないで3戦できたっていうのはこれからにもつながると思って良かったと思う。(次もビックゲームとなってくるがそこに向けて)1週間あくのでまた1からチームの課題を克服して、長所は伸ばして。次またビックゲームなので東洋のホッケーをして勝てるように頑張りたい。(個人としては)スタッフに求められてるプレーを率先してやって、プラスアルファでポイントもつければいいかなと思う。


TEXT=吉留奈津   PHOTO=伊藤なぎさ、越塚日南、沓名凜