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東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大1回戦
9月17日(火) 神宮球場
○東洋大4-1亜大
村上を援護する一打を放つ山崎基
「好機で一本」。初回、先頭の松本(営1=龍谷大平安)が右前へ安打を放ち、犠打とゴロの間に三塁へ。「得点圏打率をあげる」。そうシーズン前に語った山崎基(営3=愛工大名電)がこの先制の好機で打席に向かう。オープン戦での捕手経験をいかし配球を見事によみ、打者有利のカウントに。「甘い球が減ったからより集中して」と狙いを定めフルスイング。「いけ!」という力強い仲間たちの声と共に、打球は風に乗りそのままレフトスタンド前段へ。これが今季チーム初本塁打となった。「本塁打は狙ってたけど、任されたところでやるだけ」とこの男は表情を変えることなくダイヤモンドを駆け抜ける。「早いうちに村上を援護できてよかった」と同学年投手を支える貴重な一打となった。
昨季チーム首位打者、ベストナインの活躍をした山崎基。対戦相手からマークされることも増え、佐藤都(法4=聖光学院)からも「春は運もあったかもしれないけど、秋は自分の力で打て」と諭された。そのなかでも打線の中心ということもあり、打点を意識して練習や試合に臨んでいる。「走者なしで何本を安打を打つよりも、走者がいるなかで一本」。今日の本塁打はまさにその課題を達成してみせた。
立正大戦につづき先勝をおさめたナイン。日本一に向けて確実に一歩ずつ前進している。明日も投打にわたるこの勢いに期待したい。
■コメント
・山崎基(営3=愛工大名電)
配球的にホームランは狙ってた。初回の3点でだいぶピッチャーが楽になったと思うから援護できてよかった。打順四番、五番にこだわりはない。任されたとこでやるだけなので。村上はいつも援護点が少ないので、今日先制点とれたのは大きい。クリーンアップがカバーできればうまくいく。得点圏の時に打席が回ってくることが多いので打点を意識して。チャンスで一本打つことを頭に入れてる。春は日本一取れなかったから秋こそは。神宮大会の決勝まで引っ張って四年生を引退させないように(笑)。春に比べて甘い球が少なくなってるから1球でしとめる気持ちで。低めしかこないから集中して打席に入っている。都志也さんから「春は運で打てたかもしれないけど秋は自分の力で」と言われた。駄目押しの1点が入らないあたりはリーグ戦で調整していくしかない。自分はもうきた球を打つだけ。
TEXT=谷口遥菜 PHOTO=須之内海