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2019.09.17
硬式野球

[硬式野球]「良い角度で上がってくれた」 小林直が大学第2号ソロで亜大戦先勝!

東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大1回戦

9月17日(火) 神宮球場

○東洋大4-1亜大


第一打席で集中力を発揮した小林直


ゆっくりとダイヤモンドを駆けた


 秋の青空に白球が高々と打ち上がると『It is gone!』のスタンドの掛け声とともに小林直(法3=八戸学院光星)の放った打球が右翼席に吸い込まれる。日本代表にも選出された実力者・内間(亜大)と対峙した第1打席。決着が付いたのは5球目、「打ったのはインコースのストレート。上がり過ぎかと思ったんだけど」と語る打球は直接スタンドに届く大学2本目のソロ本塁打に。「いい角度で上がってくれた。あんなに滞空時間の長いのは初めて」と高校通算11HRのこの男がゆっくりとダイヤモンドを一周すると歓喜に沸くベンチへと向かい、仲間からの祝福を存分に受けた。


 「集中力がもたないのかな…」。そうこの日のヒーローが語るのには訳があった。前カードの立正大戦3回戦でも適時打を放つ活躍を見せたが、そのあとは全打席で凡退。試合の出だしをいい形で入れているのに、後続の打席で続けなかった際には「反省点。マルチを打てるようにしたい」と悔しそうな表情を見せていた。ようやく掴んだ出場機会を逃さないためにも明日は獅子奮迅の活躍に期待したい。


 天敵である亜大に先勝を決め、波に乗れるか。7安打4得点とここ最近の試合では効率の良い攻撃を展開した。次戦は先制点のみならず、中押し駄目押し点を効果的に挙げ、対亜大4連勝を狙う。次戦も下位打線がかき回す新生東洋大打線に注目だ。


■コメント

・小林直(法3=八戸学院光星)

第一打席に打ったのはインコースの直球。打った時はどうかなって思ったんですけど、いい角度で上がってて途中で確信に変わりました。あんなに滞空時間の長いホームランを今まで打ったことがなくて。分かりづらかったですね。その後の打席がまた駄目だった。入りはいいのに集中力が持たないのが原因。しっかりと長いイニングの持っていき方を考えていきたい。特にバント失敗が痛い。サインでバスターに変わったんですけど、個人的にはスリーバントで行きたいところではありましたね。あの打席はバスターに変わって、とりあえず叩いて強い打球を打とうと思ってた。ファインプレーに阻まれたけど打球自体は悪くなかったと思う。とりあえず、1戦目をまた取れたので自分の仕事をして明日もチームの勝利に貢献したい。


TEXT=須之内海 PHOTO=川口朋珠、須之内海