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東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大1回戦
9月17日(火) 神宮球場
○東洋大4-1亜大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
亜 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(東洋大)
◯村上(2勝)-佐藤都
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 松本(営1=龍谷大平安) | 5 | 2 | 0 |
2 | (左) | 小峰(営4=帝京) | 2 | 1 | 0 |
3 | (遊) | 小川(法3=霞ヶ浦) | 3 | 0 | 0 |
4 | (捕) | 佐藤都(法4=聖光学院) | 3 | 0 | 0 |
5 | (指) | 山崎(営3=愛工大名電) | 4 | 1 | 3 |
6 | (一) | 諏訪(総3=浦和学院) | 4 | 2 | 0 |
7 | (右) | 納(総3=智弁学園) | 2 | 0 | 0 |
8 | (二) | 小林直(法3=八戸学院光星) | 4 | 1 | 1 |
9 | (三) | 津田(総4=浦和学院) | 2 | 0 | 0 |
計 | 29 | 7 | 4 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
村上(総3=智弁学園) | 9 | 125 | 4 | 1 | 11 | 0 |
完封勝利とはならなかったものの好投を見せた村上
笑顔を見せる村上
秋晴れの中行われた亜大初戦。初回に山崎基(営3=愛工大名電)が3点本塁打、二回に小林直(法3=八戸学院光星)がソロ本塁打を放ち4点を挙げると、先発の村上(総3=智弁学園)が9回を投げ抜き11奪三振と好投を披露。完封とはならなかったものの4対1で亜大1回戦を勝利した。
この日先発のマウンドに上がったのはエース・村上。「球が走っていた」と語るエースは初回に2死一、二塁とされるも後続を三振で打ち取りピンチを切り抜ける。その後はエンジンがかかったのか、八回までの5回を三者凡退で抑える好投をみせた。
このまま完封で試合を終えるかと思われたが九回に突如乱れる。先頭打者・矢野(亜大)と捕球を試みた諏訪(総3=浦和学院)が交錯し、落球した諏訪の失策で二塁まで進塁。さらに二番打者にも左安を打たれ無死一、三塁とされる。これまでと同じく、ピンチでギアを上げた投球を期待されたが、あっさりと犠飛を許してしまい完封ならず。最後は相手打者を三振で打ち 取り試合終了。完封勝利とはならなかったものの125球を投げ抜き自責点0という好投をみせた。
今日の試合を「完封を意識していた」と少し悔しそうに語った村上だったが「自責点ではないというので心を切り替えてやっていきたい」と気持ちを切り替え次戦を見据える。また、日々分析がされているこのリーグ戦で「苦しいところはある」と話す村上は「そこで終わってしまったらエースとしての意味がない」と並々ならない覚悟を口にして球場を後にした。
この日もエースが守り抜き勝利をつかんだ。しかし、打線は三回以降つながらず"打の東洋"の実力を発揮することができなかった。打線の奮起。それが2試合目で勝ち点を挙げ、さらには春秋連覇の鍵となるだろう。次戦は打線の爆発に期待だ。
◼️コメント
・杉本監督
うちの攻撃は一回と二回で終わった。こないだとの違いは1点か4点か。それだけです。サインプレーの意味合いをどう考えているのかということを含めて、野球を考えることができないと駄目です。こちらと選手の意思疎通ができていないです。意識の差がある。それは仕方ない。できるようになって欲しいけど高望みは良くないので。帰ってから話します。今の子達は他人がしたことを自分の糧にするのは上手じゃない。歴史から学ばないという特徴があるので、チームとしてしっかりしたい。僕は勝つ負けるじゃなくてかっこいい野球をやりたい。ただ単に打って走ってではなく、27個のアウトを取られるんだから、取られ方を意味のあるものにして欲しい。村上が九回まで投げてるのに、ごめんじゃ済まない。それで済んでたらチームとして成り立たない。そんなチームにしたくないので。本当に一試合一試合、いい教訓を貰ってます。(村上について)本当に村上に申し訳ないですね。代えようかと思ったけど、行くというので。行かせたらああなった。代表の疲れはあるはずです。けれどそれに勝つ投球をしてくれる。今日はブルペンでも変化球がキレていた。さすがだなという感じでした。(明日に向けて)明日は一試合目。今日は全員だという話をしていました。明日どうなるか分からないけれど、総力戦で行きたいと思います。
・小峰(営4=帝京)
(中前安打は)先っぽ。甘い球を打ち損じてたまたま落ちた。調子は決して良くない。狙い球を絞るのはいいが、それ以外で甘い球が来た時に反応できていない。考え過ぎてしまっている。そこが直れば好調と言える。自分のパターンとして、前半良くて中盤から落ち始めるので、欲は出さずに平常心でやりたい。その先にベストナインや首位打者があると思う。チームとしての課題は追加点が取れないこと。一死2塁は多く作れているので、あと一本出せるかどうか。ヒット数自体は出ている。村上じゃない時に打って勝ちたい。3戦目に投げてもらうのはかなりの負担なので。
・小林直(法3=八戸学院光星)
第一打席に打ったのはインコースの直球。打った時はどうかなって思ったんですけど、いい角度で上がってて途中で確信に変わりました。あんなに滞空時間の長いホームランを今まで打ったことがなくて。分かりづらかったですね。その後の打席がまた駄目だった。入りはいいのに集中力が持たないのが原因。しっかりと長いイニングの持っていき方を考えていきたい。特にバント失敗が痛い。サインでバスターに変わったんですけど、個人的にはスリーバントで行きたいところではありましたね。あの打席はバスターに変わって、とりあえず叩いて強い打球を打とうと思ってた。ファインプレーに阻まれたけど打球自体は悪くなかったと思う。とりあえず、1戦目をまた取れたので自分の仕事をして明日もチームの勝利に貢献したい。
・諏訪(総3=浦和学院)
調子はだいぶ上がってきてるかなって感じです。上がり途中って言ったほうがいいですかね。自分に期待されているところは守備なのにそこでミスが出ている。求められた仕事ができないのは駄目なので反省したい。二塁打を打った打席はちょっと球が荒れてたので迷ったんですけど、直球狙いでいって直球を打ちました。振り切ってあのコースに飛んでくれてよかった。あそこは自分のツーベースコースなので迷わず一塁を回れましたね。明日もしっかり勝っていけたら。立正大の時は2戦目を落としたので、今回はしっかりととって連勝で勝ち点を取りたい。そうすれば良い流れを作れると思いますし、自分たちの課題に取り組む時間を多く設けられるので。まずは、明日しっかり勝ちます。
・村上(総3=智弁学園)
今日の試合は球が走っていたと思うのでそれを生かしてやっていた。(変化球が)試合でいいコースに決まってくれたりしたのでよかった。完封を意識しながらやっていた。ランナーを出さないようにといつも意識しながらやっているので。(春から変わったと思う部分は)変化球で空振りが沢山取れるようになったという部分がピッチングで幅が広がって良かったかなと思う。(直球は)指のかかりが良かったので、ファール打たせたり初球で打たせたりというのを考えてやっていた。(先週と比べて)いい感じに戻ってきているのでそれは良かった。なるべく失点はしないようにと思ってやっていた。失点はしてしまったが自責点ではないというので心を切り替えてやっていきたい。(スライダーは)変化量が増えましたし手元で曲がっているから空振りが取れると思います。(この1週間で取り組んだことは)3日間しか間がなかったので疲れを取ることを意識してやっていました。(相手から分析をされていると感じるのは)なるべく四球を振っていかないところなど配給の面。苦しいところはあるがそこで終わってしまったらエースとしての意味がないので、そこをクリアしていって成長していきたい。(スライダーが役に立ったのは)ピンチの場面。三振取ったのはスライダーだった。
・松本(営1=龍谷大平安)
(マルチ安打だったが調子は)昨日監督にアドバイスをもらって、バッティングは少しずつ良くなっていると思う。(先頭でまわってきた2打席とも出塁している)クリーンアップに先輩方のいいバッターがいるので自分が出塁していい形を作ってあげられるようにしたい。今期初盗塁は行けたら行けのサインだった。スタートはよくなかったけどなんとかセーフになってよかった。これからどんどん野手も含めピッチャーなど選手が変わってくると思うけど、しっかり対応していい結果を残せるように、チーム全体で勝てるように頑張りたい。
TEXT=加藤勇大 PHOTO=小林夏実、谷口遥菜