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2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦
9月22日(日) 東洋大学朝霞グラウンド
●東洋大29-36東工大
第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 計 | |
東洋大 | 0 | 6 | 13 | 10 | 29 |
東工大 | 7 | 14 | 7 | 8 | 36 |
2本のTDを決めたRB今井
QB宮崎が攻撃の要になる
多くの人が応援に訪れた
「昨年のリベンジを」(木村主将)と臨んだ東工大との試合。RB今井(文1=埼玉平成)が2本のタッチダウン(以下、TD)を決める活躍を見せたが、序盤の失点が響き逆転ならず。昨秋、1部への入替戦進出を阻まれた相手にリベンジを果たすことはできなかった。
先制TDは東工大。第2Qでも2本目のTDをとられる。東洋大はフィールドゴール(以下、FG)で得点を狙うも、ボールはゴールポストから外れてしまう。その後相手にロングパスを許し再びTD。反撃ののろしを上げたのはQB宮崎(ラ3=明学東村山)だった。第2Q中盤、宮崎からWR松野(ラ3=城西大城西)へのパスでダウンを獲得していくと、最後は宮崎がそのまま相手ディフェンスをかわし待望のTD。6-21で前半を折り返す。
第3Qでは再びTDを許すが、ここからVIKINGSの猛攻が始まる。宮崎のパスを受け取ったWR森(ラ3=正則)が約40ヤードの激走を見せると、WR前澤がTDを奪う。その直後にも今井のランで再びTD。第4QではFGも決まり、7点差まで詰め寄る。しかし試合終了まで残り約4分で再びTDを許してしまう。ルーキー今井が「ラインの人たちのブロックがあったおかげ」と、この日2本目のTDを決め28-36とするが、逆転できないまま試合終了のホイッスルが鳴った。
試合後、DT,LT木村主将(ラ4=千葉北)は「絶対に1部にいこうよ」と声を枯らして仲間に語った。今試合はライフデザイン学部のゼミ生が集客を企画し、男子サッカー部の応援や社会人チーム・BULLSのメンバーが試合を盛り上げた。「応援がすごい聞こえて、いいゲームを見せられたらと思ったし勝ちたかった」と木村主将。次戦はここまで負け無しでリーグ戦を同率首位で走る明学大との一戦。西村コーチが「もう全勝しないと入れ替え戦は見えてこない」と意気込むように、次戦の勝利が1部昇格へ向け必須となる。
◼️コメント
・西村コーチ
今日は完全に前半の失敗が後半に響いた試合。前半だけ見たらぼろ負けだけど後半はうちが勝ってるし相手も焦っていた。それでも相手は逃げ切った。やっぱり最初のこっちが3点キックをミスするところが大きかった。ボールを蹴ってはずれるならまだいいけど、ボールを蹴るまでのタイミングでミスがあったりとか。オフェンスもインターセプトされたりちょっと悪い流れになって、連続でタッチダウンされたり。3本取られたのは第2Qの真ん中くらいだったと思うけどそこまで向こうの勢いを断ち切れなかった。それに尽きる。後半に関してはそれを挽回しようと良いプレーもあった。ディフェンスが点取られたりもしてるけどオフェンスも奮起して、後半はすごく噛み合った感じがあった。次に試合にこの悔しさを持っていけるように準備していきたい。(1年生の活躍は)今井はよく頑張ってくれてたと思うし、それ以外にもレシーバーの小林もよく頑張ってボール取ってくれて1年生がオフェンスのリズムをつくってくれている部分もある。上級生も最後の年として最後踏ん張って奮起して盛り上がって次の試合に向けて準備を進めてくれるということを期待してる。(応援は)サッカー部や社会人チームの応援もあって、これはライフデザイン学部の学生たちが観客動員をやってくれた。人がいて応援してくれるとああやって力が生まれてくるというのはためになったと思うし、期待に応えられるようなチームになっていかないといけない。次の明学は全勝できていて、優勝候補の一角。うちは負けてしまったからもう全勝しないと入れ替え戦は見えてこないから、やはり全勝しているところに勝ちにいくというのは大事だと思うのでしっかり残りを全勝で入れ替え戦に臨めるように勝ちにいきたい。
・DT,LT木村主将(ラ4=千葉北)
去年、入れ替え戦が懸かった試合で負けていたというのと、シーズン2戦目というのもあって本当に山場だという気持ちで全員挑んだ。前半の入りの部分でオフェンスの流れがつかめなくてディフェンスで取られてしまう展開で、入りの悪さが出た試合だった。後半は全員が切り替えて、勝ちにいこうと戦ってくれた。いい部分もあったと思うが、負けは負け。シーズンっていうのは勝たないと意味がないので、次に向けて切り替えていきたい。(今井選手の活躍は)今井はRBとして本当に助けてもらっているし、琉一(WR小林)も1年生ながらチームを何度も救ってくれている。1年生だけでなく2年生も、本当に下級生の活躍は助かっているし武器だと思っている。(今日は応援も多かったが)本当に応援とかすごい聞こえて、いいゲームを見せられたらと思ったし勝ちたかった。(次戦に向けて)もう1勝1敗で負けられない。目標は1部に行ってそこで戦うこと。本当に負けられないので2週間死ぬ気で準備して、勝つことだけを求めてやっていきたい。
・RB今井(文1=埼玉平成)
(今日の試合を振り返って)勝てなかったのでいくらラインが押してくれて自分が走っても意味がなかった。(対戦校について)勝てた相手だった。自分たちの単純なミスがなければ勝てた。攻めきれなかった。(TDについて)ラインの人達、木村さん、齋藤さん、高見さん、安達さん、安田さん、米倉さん、馬庭さんのブロックがあったからできたものだから、みなさんのおかげ。アメフトは高校生からしている。(次節に向けて)ラインとランで絶対勝ちたい。
TEXT=川口朋珠 PHOTO=廣瀬璃子