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東都大学野球秋季1部リーグ戦・駒大2回戦
10月2日(水) 神宮球場
●東洋大3-4駒大(延長十回よりタイブレーク)
佐藤都は同点の2点適時打を放った
吉澤学生コーチ㊧とハイタッチ
2点を追いかける九回裏の攻撃。津田(総4=浦和学院)、松本(営1=龍谷大平安)、小林直(法3=八戸学院光星)の三連打で1死満塁に。この好機で3番・佐藤都主将(法4=聖光学院)に打席が回る。「なんでもいいから落ちてくれ」。そう願いながら内角の球を打ち返すと、つまりながら右前に。前日の1回戦では遊飛に打ち取られた越智(駒大)から、この日は2点適時打。この一打で3-3の同点に追いつき、佐藤都も一塁上で破顔。しかし、十回のタイブレークで勝ち越せず敗戦。「(九回に)サヨナラにもっていけなかったことが課題」と悔やんだ。
今季は打率が2割を切る日もあるなど苦しむ佐藤都。しかし打点はここまで8打点を記録している。現在、今季の1部リーグトップの打点数だ。「それが自分の仕事」とチャンスでの一打を心得ている。この日はマルチ安打も記録した。調子は上向いている。
下を向くのは、まだ早い。この1敗により優勝への道はさらに険しいものになった。しかし1回戦で力投を見せた村上(総3=智弁学園)のためにも、次戦を落とすわけにはいかない。「大事に勝ち点を取りにいく」(佐藤都)のみだ。
◼️コメント
・佐藤都主将(法4=聖光学院)
九回に打ったのはインコース。追い込まれたらしょうがないのでなんでもいいから落ちてくれという思いでやっていた。良いところに落ちてくれた。でもあそこでサヨナラに持っていけたところを、持っていくことができなかったところが課題だなと思う。勝ちきれなかったのはそこが大きい。本当に村上が昨日頑張ってくれていたのに申し訳ない。休ませてあげたかったのに。菅(駒大)のタイムリーが痛かったです。あそこでアウトとれていれば、と思う。でも相手打線にはそんなに打たれていなくて無駄なフォアボールが多くて。(上野投手との打席で笑顔が)あれは純粋に楽しんでいました。それだけです。(ここまで8打点)それが自分の仕事だと思っているので。ランナー出ていないとこで打つよりチャンスで出る出ないかが大事になってくる。チャンスでしっかり打てるように頑張っていきたい。次を落としたらもうきつい。大事にとりにいく。村上には申し訳ないけど、あと一戦しっかり頑張っていきたい。
TEXT=川口朋珠 PHOTO=川口朋珠、谷口遥菜