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2019.10.03
硬式野球

[硬式野球]谷川主務3カード目にしてじゃんけん3回目 1勝2敗でじゃんけんは負け越し

10月3日(木)神宮球場


じゃんけんに敗れ天を仰ぐ谷川主務



 今季からタイブレークでの公平性を守るために導入された、カード3戦目のみ行われるチーム代表者に行われている先攻後攻を決めるじゃんけん。3カード目にして3度目と他の代表者の比にならない場数を踏んでいるのは、谷川主務(法4=神村学園)だ。


 初めての代表じゃんけんでは対戦前に行ったチームメートなどとの戦いでパーを出し勝利。本来はグーで勝負に行く予定だったところを急遽変更して挑んだ。対戦相手である立正大の吉永主務が遅れて事務局に入室。これには谷川主務も「不戦敗でしょ」と不満げな表情を見せたが、認められず勝負を行なった。この一戦の勝敗は一瞬で決する。両者の間合いに緊張が走ると谷川主務の手はパー、対する相手はチョキで敗れると同時に机に突っ伏し悔しさをあらわにした。その後、指揮官に敗戦の報告をすると「パーかぁ」と一言。社会人時代に幾度となくチームの命運を背負ったじゃんけんを見た男からするとまだまだ甘いようだ。


 続く対局はカード2戦目の亜大戦。前回と違い、一度あいこを挟むと両者に緊張の表情が走った。「連敗はまずい」と背水の陣で臨んだ谷川主務は仕切り直して出した手はチョキで見事勝利。喜びのあまり「逆にリアクションとれんかったわ」と苦笑い。重圧のかかる一戦での勝利で見事後攻を獲得した。


 戦績タイで迎えたこの一戦の相手は表情に緊張感のある駒大の石毛主務。東都一の経験を積んでいる我らが谷川主務にも緊張の表情は変わらないが、経験の差か慣れた表情も垣間見得ながらの対戦となった。『最初はグー…。じゃんけんぽい』と威勢の良い声が室内に響き渡ると崩れ落ちたのは谷川主務。「グーで来ると思ったのに」。一戦も負けることができないチームに先勝の白星をつけれなかったが、過去2戦ではじゃんけんに敗れた試合でのみ勝利しているため縁起はいい。


 戦は試合前から始まっている。普段はグラウンドに出ることのない男たちに勝ち負けがつく、刹那な対戦に今後も注目したい。


■コメント

・谷川(法4=神村学園)

初めてのじゃんけんの時は変えちゃったのが最終的には敗因。3回やったら3回ともパーで勝ったので。負けた瞬間は終わったとしか思わなかった。タイブレークになって、基本後攻が有利っていうのが通説ですし焦りました。本当に勝ってくれて良かった。選手に感謝です。亜大戦では前日に主将の都志也(佐藤、法4=聖光学院)からチョキにしなよって。あいつめっちゃ弱いんですけど勝てましたね。まぁ、結局選んだのは自分ですから(笑)執念のチョキでした。そして今回が戦績タイで迎えてて、これまでみんな勝った人がチョキだった。そしたらあっちはグーで来るかなという読み。深読みしすぎた。監督には負けましたって伝えるけど、じゃんけんに勝って亜大戦は試合に負けたから今日は勝てると思います。


TEXT=須之内海 PHOTO=加藤勇大