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2019.10.08
アメフト

[アメフト]0ー34まさかの完封… 明学大に大敗喫す

2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦

10月5日(土)   富士通スタジアム川崎

●東洋大0-34明学大



第1Q
第2Q
第3Q
第4Q

東洋大





明学大



14
34



インターセプトで攻撃のチャンスをつくり出したSF天野


試合終了後、崩れ落ちたQB宮崎


    先日の東工大戦で惜敗し、1部昇格に向け後のないリーグ戦第3節・明学大戦。勝ち星をあげたいところだったが昨年圧勝した相手にまさかの完封を許し、0ー34で敗戦した。


    試合開始序盤から明学大オフェンスの勢いが止まらない。1Q残り2分でインターセプトされ、リターンタッチダウン(以下、TD)を決められた。続く2QはSF天野(ラ3=県立柏)がインターセプトに成功し反撃のチャンスをつかみかけるも、明学大ディフェンスを突破することができない。その間にもフィールドゴールを2本決められ、0ー13で前半を折り返す。


    後半に入っても攻守が噛み合わず、無得点のまま時間だけが過ぎていく。焦りからかミスも生まれ2本目のTDを奪われた。迎えた最終Q、なんとしても得点するという気負いがパスプレーを困難にする。「自分たちは短い攻撃で終わってしまったので、ディフェンスには本当に申し訳ない」と、要のQB宮崎(ラ3=明学東村山)は反省を口にした。4Qでも2本のTDを許し、最終スコアは0ー34。選手たちはこの一戦でどん底を味わった。


    ディフェンスチームを率いるLB三谷(法4=安田学園)は「流れをしっかりオフェンスにもっていってやれなかったのが敗因」と敗因を振り返る。1部昇格を目指すだけに、この敗戦は痛いものとなった。西村コーチは「勝たなければいけない気持ちを持ってもう1回チームとして立て直していく」とチームの再起を誓った。底は見えた。あとはここからどう立て直していくのか。今、VIKINGSの真価が問われている。



◼️コメント

・西村コーチ

今日は最初の段階からオフェンスがインターセプトから始まり乗り切れない状態で、ディフェンスもそれの悪いリズムを受けたままでずるずると、またオフェンスも乗り切れずにディフェンスもまた乗り切れないという。今日はずっとどこかで打開するところがないまま、最後まで向こうに主導権を握られたまま終わってしまったかな、という気がする。(課題は)この前の東工大といううちと優勝争いするチームに最後競り負けて、でも後半できるぞという気持ちを持っていたからこそ、この試合も始めからなんとかやらなきゃというような気負いがあった。去年勝っている相手だったからそういうところで心に驕りがあったことによって、最後まで噛み合わないゲーム展開にいってしまった。(明学大にランプレーでディフェンスを突破される展開が多かったが)ディフェンスは明学はランが主体のチームだからランを止めなきゃいけないという前提で、最初のころから止めてはいるが出されて止めてはいるがずるずるとファーストダウンを重ねられて、1発TDで一気にランで抜けられるようなことはなかったがいつまでも耐えきれなかった。我慢しきれなかった。それとオフェンスのところで空気が悪いからディフェンスもなんとかしてやろうやってやろう、という気負いで飛び込んでいったり大きく動きすぎたりというところで、間に穴が開いてしまってみんなの止める気が空回りして、噛み合わないディフェンスになった。(オフェンスはパスが通らず終始流れをつかめなかったが)今日は合計で3インターセプト、2ファンブルで5回くらいあったと思うが5回も自分のオフェンスチャンスを放棄してしまうというか失ってしまうと、やっぱり勝てるチャンスは無い。そういうふうにやってしまったらディフェンスの方も、なんやねんあいつらという感じでじゃあやったるよ!といつも以上に気負って、噛み合わなかったというか互いにダメな悪循環というものはこういうことなんだなと。最後までオフェンスは諦めずに取りにいくという姿勢を見せることしかできなかったし、姿勢を見せながら取りにいこうとしても得点に結びつかなかったというところに、まだまだプレーの精度が低いとか練習が足りないというよりも、たぶん気持ちの部分で噛み合っていなかった。決めたろうと思うからいつも通り投げていれば決まるかもしれないものが、力が入ってしまうから少し短くなったり球が浮いてしまったり、というふうなのはあったと思うからみんなが焦りを感じたことによって少しずつずれて噛み合わなかった。1番ダメダメなオフェンスと、ダメダメなディフェンスが一気に全部出てしまって次から上がるしかない状況になった。今日なオフェンス0点、ディフェンス5本か6本TDを取られたがとことん下まで来たかなと思うから、ここから前を向いて前向きに頑張っていくしかないかなと思う。(次戦に向けて)次の専修大は東工大・明学・専修でうちが四つ巴に持ち込んで、上位進出するためにはこの3つに最低2つは勝たなければいけなかった。2つ逃してしまったが、やっぱり最後は勝たなければいけない気持ちを持ってもう1回チームとして立て直していくと思うから、そういうところにおいてチームの核になってくる4年生が、もう1回奮起してチームを引っ張ってくれることを期待している。


・LB三谷(法4=安田学園)

副将という立場で4年として引っ張ることができなかったことと、流れをしっかりオフェンスにもっていってやれなかったのが敗因かなと思う。(昨年は勝利した明学大に対しての敗戦となったが)悔しいし、もっとできたんじゃないかなと思い続けちゃう競技なんですよね。もっと突き詰めないといけないところがたくさん出てきたという点では前を向かないといけないと思う。学生スポーツなので毎年チームは変わってしまう。だから去年と今年を比べるのは、僕はあまり。どう比べればいいんだろうと思う。でも今のチームで最高のプレーができたかというとそうではなかったので、今後やっていかないといけない。ディフェンスの課題という部分はたくさん出てきた。個々で負けている選手もいるし、逆にそれをカバーしようとしてそのカバーが悪い方向に進んでしまってボロが出始めているというのはすごく感じた。必要最低限以上のことをやろうとして失敗しているっていうパターンも出てきてしまっているので、そこはしっかりアジャストしていかないといけないですし、自分が4年として引っ張っていかないといけないなと思う。(ユニフォームのデザインが新しくなって)本当は今年入れ替えにいくつもりでそれくらいチームの完成度も高いと自分たちも思っていたので、ちょっと一新した。僕は結構好きです。(次戦に向けて)前にコーチをやっていた方がいま専修にいるので、今年は負けられないなって思う。もう正直後輩に残せるものっていうのは、上の入れ替え戦は厳しくなってしまっているので、下の入れ替えにいかないことになってくる。しっかり星を一つずつ取っていって、下入れ替えの順位にはならないようにしっかり勝負していきたい。


・SF天野(ラ3=県立柏)

(今日の試合を振り返って)最初からオフェンスが苦しいのは分かっていたのでディフェンスは絶対シャットダウンしようと思っていたがそれができなくて、結構点取られた結果負けてしまったのでディフェンスにも責任はあると思う。(相手校について)しっかりうちよりもスカウティングして準備して臨んでいたと感じた。(インターセプトについて)インターセプトは常に狙っているので出来て良かった。それが生かせなかったのはオフェンスが今日苦しかったのでディフェンスでもっと攻めて、点をとるぐらいの気持ちでやっていこうと思う。(課題について)オフェンスも0点だったのでそうだが、ディフェンスももっと相手にプレッシャーをかけて相手はディフェンスで点を取っていたので東洋もディフェンスで点を取るぐらいの気持ちで攻めていければと思う。(次節に向けての意気込み)次の試合は明学以上に強い相手なので、しっかりここで勝って上昇気流に乗れたらと思う。


・QB宮崎(ラ3=明学東村山)

点数が1点も取れなかったので、自分のせいで負けたという感じ。(攻守がうまく噛み合わなかったが)ディフェンスは常に長いシリーズを迎えていて自分たちは短い攻撃で終わってしまったので、ディフェンスには本当に申し訳ない辛い状況だった。(次戦に向けて)やることをやるだけなので自分たちのオフェンスができるように臨むだけ。



TEXT=稲村真織    PHOTO=川口朋珠、廣瀬璃子