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第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第5節
10月6日(日) 早稲田大学東伏見サッカーグラウンド
東洋大 2ー3 早大
<得点者>(アシスト)
21分 塩谷(大内)
26分 久保(鈴木)
<出場メンバー>
▽GK
今井佑香(食1=常盤木学園)
▽DF
鈴木陽菜(食1=JFAアカデミー福島)→72分 斎藤麻由(食4=常盤木学園)
久保真理子(食3=浦和LY)
澁澤光(食2=常盤木学園)
根間陽彩(食1=大商学園)
山幡あや(食4=常盤木学園)
▽MF
常田麻友(食3=大商学園)→59分 牛久保鈴子(食2=作陽)
山本麻裕(食1=ちふれユース)
大島彩香(食4=久喜)
▽FW
大内梨央(食3=常葉学園橘)
塩谷瑠南(食2=前橋育英)→83分 北川愛莉(食1=常盤木学園)
正確なアシストでチームの得点に貢献した大内
久保の得点によりチームが活気づく展開も
根間はリーグ戦初出場ながらも守備面で活躍した
第33回関東大学女子サッカーリーグ戦の今節の相手は、過去に一度も勝利したことのない早大。決死の善戦もむなしく2-3の結果に終わった。
試合開始と同時に東洋大の窮地となった。開始のホイッスルからわずか1分、息をつく間もなく先制点を奪われ、一気に試合の主導権を握られる展開に。駄目押しとばかりに続く10分にもシュートを打たれると、一度はとらえたボールが手からすり抜ける形で追加点を決められ万事休す。しかし、こうした不測の事態でも焦ることなく対応し、久保を中心とした守備陣の粘りによって早大の猛攻を抑える。反撃に燃える東洋大は21分、大内のクロスを受けた塩谷が勢いそのままにゴールへ突き刺し1点目を獲得。続く26分、獲得したCKで久保がうまく頭に合わせ追加点を奪い、怒涛の反撃で試合を振り出しへ戻す。
後半を迎え、試合はさらなるし烈を極める。逆転弾を探り大内が果敢にシュートを打ちこむも、早大の鉄壁に阻まれ得点にはならず。そして56分、一瞬の隙をつかれ失点を許す。再び窮地に陥った東洋大はその後も攻勢をかけるが、いずれも決定打を欠き試合は2-3の敗北で幕を閉じた。
強豪・早大の壁は厚く、目前の勝利へわずかに及ばず無念の敗戦となった。しかし、戸田監督は「最初の1年目に比べると対等にやりあえるというところまでやっとチームが成長してきた」と今戦を前向きに評価。次節の相手は昨年の王者である帝平大。今回の善戦は次の勝利のための足がかりになるに違いない。
◼コメント
・戸田監督
最初の入り方が試合を物語ったかなというところがあって、その後1点目が早い時間帯で瑠南(塩谷)が点を取ってくれたので、相手に逆にいい意味で精神的なプレッシャーというのを与えることができて、結果的にCKを久保がまた入れて、2-2の降り出しで前半を終えたというのは最高の出来だったかなと思う。でもやっぱり勝敗は3点目を自分たちが取っているか、相手がとっているかという、そこが毎年王者になることが多い早稲田大学の強さなのかなというのが改めて選手も僕も勉強させてもらったなという試合だった。(相手の印象は)早稲田さんと同じリーグで戦わせてもらうのは大学1部リーグに昇格して4年目だが、最初の1年目に比べると対等にやりあえるという所までやっとチームが成長してきたかなという印象。だが、先程言ったように勝負を決めきるという所が、あれだけチャンスがあって自分たちは外してしまう、だけど相手は1つのチャンスで得点を獲得できるという。関東リーグの時も0-1で前期負けたが、それもCKを入れられて負けたというのがあるので。そういう所は早稲田さんに学ばなければいけない所はまだまだいっぱいあるなと思っている。(次節は)1番チームにとってよくないことは連敗することだと思うので、昨年の王者の帝京平成は昨年のメンバーでなし得た成果なので、今年は今年で全然向こうも卒業した選手もいるので。今年はうちの方が自信を持って試合に臨めるかなと思う。
・大内(食3=常葉学園橘)
(今日の試合を振り返って)早稲田とは何回も戦ってきて、今年がチャンスだと思って挑んだ。個人的には決めるところが何回もあったが決められなかったのが悔しい。(1点目のアシストについて)今日右サイドが真理子、麻友、自分で分かり合えて通じるところがあったので、そこで崩せるチャンスが何回もあった。そこから起点をつくろうと自分でも思っていたのでよかったと思う。(改善点や修正点)シュート練習もひとつある。いかに練習中に試合中をイメージしてできるかが大事なのだと思う。守備はクロスからの失点と自分たちのミスからの失点だったので、そこはすぐに改善できるので、チームに持ち帰りたい。(次節への意気込み)帝平大はパワーがあるチームだと思うので、そのパワーを自分たちのサッカーに変えて勝ちたいと思う。
・久保(食3=浦和LY)
後期リーグのスタートで相手が早大という勝ったことのない相手というのもあって絶対に勝ちたい試合だったが落としてしまったというのは悔しい。(ゴールシーンを振り返って)今シーズンもヘディングで決めるチャンスもよくあった中で決められていなかったのでこういう大事な試合で触れてゴールを決められたのは自分にとってうれしい。(自身から選手に声をかけるシーンが多かったが)普段自分は3年という立場でいろんなことを経験したことチームに還元しなくてはいけない立場なのでそれが自分が声を出してチームを統率するというのが自分の仕事だと思っているのでそこは変わりなくできたかなと思う。(次節に向けて)後期リーグの出だしはこけてしまったがチームとして良かったプレーが多く、課題としていいものがあったので次節の帝平大に勝って関カレの優勝争いに食い込んでいけたらなと思う。
・根間(食1=大商学園)
この間も皇后杯で早稲田と戦って対人では戦えると自信を持っていたが、自分のポゼッション力がなくて左からの展開がうまくできなくて、個人的にはまだまだだなと。チーム的にはずっと早稲田とは惜しいで終わってしまっているので、そこはやっぱり自分たちが日頃からあと一歩をこだわっていかなければいけないなと感じた。(収穫は)2点先制されたが、逆転する力までついてきているなと感じた。(次節へ向けて)守備でもクリアの質とかこだわってやったり、攻撃でもシュートやパスを質にこだわっていきたい。
[次節試合予定]
第33回関東女子大学サッカーリーグ戦1部第6節
10月13日(日) vs帝平大 帝京平成大学千葉キャンパスうるいどグラウンドにて 13:00キックオフ
TEXT=牧田のどか PHOTO=酒井菜摘、谷口奏生、友寄慈温