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2019.10.10
卓球

[男子卓球]接戦の末2部リーグ残留!来春はさらなる高みを目指す

2019年・秋季・関東学生卓球リーグ戦入替戦

10月5日(土)新座市民総合体育館


男子2部3部入替戦

◯東洋大4ー3東経大  ※2部リーグ残留


チームに勢いをもたらした村越

星野智は大逆転勝利を果たした
4年生としてチームを引っ張った杉山
最後は新主将の山本が競り勝った


    2019年・秋季・関東学生卓球リーグ戦(以下、秋リーグ)、2部・3部入替戦が行われた。東洋大は2部残留をかけ、3部リーグ優勝の東経大と激突。第7マッチまでもつれる大接戦の末、4-3で競り勝ち見事2部リーグ残留を決めた。


   1番手には秋リーグで大きく成長を遂げた村越(法1=学館浦安)が登場。しかし、この日は序盤思うようなプレーができず苦しむ。それでも2ゲーム目3ゲーム目のデュースで粘り流れをつかむとそこからは得意とする変化球サーブが炸裂。3-1と勝利し東洋大に勝利の流れを呼び込む。2番手には星野智(法2=学館浦安)が登場。試合を有利に進めるも2-2となりフルセットにもつれ込む。4-8と大量にリードを奪われこのゲームを落としたかに思われたがここでベンチからタイムアウトの要求が出る。そこから気持ちを切り替えた星野智は連続ポイントを奪い11-9と逆転。五十嵐コーチは「(星野智が勝ったのが)1番大きかった」と星野智の勝利を称えた。ベンチ、観客からは「星野」コールが巻き起こり会場のボルテージはますます高まる。3ゲーム目には杉山(社4=日大豊山)を起用。杉山にとってこの試合が大学生活最後の試合だった。4年生としてこの試合に懸ける思いは人一倍強かった。自分の得点が入る度に喜びを爆発させ自らをそしてチームを盛り上げる。最後は3-1で勝利を収め、見事有終の美を飾った。3-0とあと1本とり残留を決めたいところだったが続く3ゲームを東経大に取られてしまい3-3と降り出しに戻る。最後の7ゲーム目を託されたのは新主将の山本(文3=東海大菅生)だった。1、2年生の頃はBチームでプレーをしており実力をつけて新主将になるまで成長を遂げた山本。粘る東経大に対し譲らず、最後はチーム全員の思いをのせ勝利を呼び込んだ。新チームになって早速の大一番で大仕事をやってのけた。


   2部リーグ残留を果たし、来年の春からはまた厳しい戦いが始まる。近年は2部と3部を行き来している状態だが「上位を目指してワンステップアップしたい」と馬場コーチは語る。新主将山本を中心とし春リーグでは上位進出を狙う。

◾️コメント

・馬場コーチ

(試合を振り返って)2部リーグで最下位になってしまって、そこで絶対に残留しようとやってきたので気合を入れ直して臨んだ。それが勝利につながったと思う。4年生には残ってもらったが新体制で内部としてはスタートして、ベンチワークとかそういうところも見直した。リーグ戦が終了してから3週間という期間があったがそこでしっかりと準備できたのが勝利につながったと思う。この試合は最初から接戦になることはわかっていた。なので後半に追い上げられたが気合を入れて対処できて、最後に新主将の山本が締めてくれたというところがホッとした。個人個人の試合としては粘り強くできていた。落とした試合もあったが簡単なミスは本当に少なかった。この1年間やってきたことができた試合だったと思うので内容的にも合格点をあげたい。4年生の試合は、今まで緊張をしてしまっていいプレーができないということがあったが、この試合では最後に吹っ切れたように思い切ったプレーで試合をしていて勝ち負け関係なくやってくれた。こちらとしてはうれしく、そして頼もしく感じた。この試合でよかったのは点数を取られても修正できたところ。次のセットでは必ず修正してまとめたところが大きかった。リーグ戦の時はなかなかそれができなくてズルズルと負けてしまうことがあったがこの試合は引きずらずに粘り強く戦えていた。4年生の引退試合ということで、4年生は後輩のために、後輩は4年生のために戦ってほしいという話を集合した時にした。選手もそのつもりだったと思うが最後に1本を取った時にはそのことがさらに頭によぎったんじゃないかなと思う。結束の高さが出た試合だったと思う。次の主将の山本はムードメーカーで一番大きな声を出して部を盛り上げることを優先してくれる。とてもパワーを持った主将になってくれると思う。4年生は昨年3部に落ちたところから今の体制がスタートして春のリーグ戦ですぐに2部にあげてくれた。そして秋のリーグ戦でも2部に残してくれた。そういったことはなかなかできることではない。なによりも最後に試合にも出てくれてチームの中心としてやってくれたことが本当にうれしい。本当にお疲れ様でしたという感じで、4年生に恥じないような部をこれから作っていきたいと思う。来年に向けて、ここ数年は3部と2部を行ったり来たりするというのが定位置になってしまっているのでそこを1歩抜け出したい。上位を目指してもうワンステップアップしたいと思っている。


・五十嵐コーチ

春の入れ替え戦も同じ東経大だったが、その時は東洋が3部の決定戦で勝って上がっていった形だった。今回は全く逆で、東洋が2部から落ちてきて東経大とという試合だった。どうしてもこの試合は1回相手が試合をやっているので体が温まっている中で1発で勝たなければいけないというハンデがあった。それに対して準備もしていた。朝も別の体育館を借りて練習して対策を立てたので、そういった不安は一切取り除いて挑んだ。試合の最後はギリギリになってしまったが、勝てた要因はそういう準備の積み重ねだと思う。(リーグ戦以降のチームは)強い思いがあった。1発勝負で絶対に負けられない。もし負けたら3部リーグになってしまう。2部と3部は雲泥の差で、2部だと試合会場もままならず大学の体育館、1部2部はタイムテーブルもしっかり決まっている施設もしっかりした大きい会場でできる。そのような差があるので彼らも絶対3部には下がりたくないという思いがあった。東洋大は2部に上がったり3部に下がったりを行き来しているので、もう絶対3部には行きたくないという思いがあった。そういう1人1人の思いが勝利につながったと思う。(出場した選手を振り返って)1番目に出場した村越。彼は1年生だが今のチームのエース的存在なので、彼が1番最初に勝って大きいウェーブを作って勢いをつけたいという思いで1番に出した。競ったが最後は勝ってくれてよかった。2番の星野智。彼は2年生だが、ほとんど負け試合であった5セット目に、4-8という大きなビハインドを持ちながら最後11-9とギリギリのところでひっくり返した。今振り返ると、そこの試合が1番大きかったなと感じる。3番の杉山は4年生で、彼は最後の試合で絶対勝ちたいというこの試合に懸ける思いがあり上手く作戦も立てられて、彼の4年間の思いが爆発した試合だったと思う。ダブルスは4年生の池之山と1年生の村越だった。池之山が主将でチームをこの1年引っ張っていってくれたので、どうしてもここで勝たせてあげたかったが、やはり最後の1点。東経大も負けられない思いがあるから、そこに引っ張られてしまったなと。4セット目も2回マッチポイントがあったが、そこを上手くものに出来なかったのは悔しい。5番目が木田。1年生で彼は勢いがあるので、のびのびプレーさせてあげたいという思いと来季を見据えての起用だった。負けは悔しいが彼なりに勉強になった試合かなと思う。6番は高橋。彼は3年生で本当は彼で締めるはずだった。彼がここのチームの中心的な選手で彼の存在はチームの中でも大きいので、本当はここで勝って来季4年生になってもうひと踏ん張りしてもらいたいという気持ちだった。彼は1から出直させる。ラストは山本。彼は既に来季の主将と決まっている。今回のリーグ戦はもともと他の選手を使っていたが、山本をラストに置いた。この試合で勝ったら勝ったなりに、もし負けたなら負けたなりに、彼がこのチームを引っ張っていってくれるだろうと見越した上で山本に名前を変えた。そうしたら彼が大活躍してしっかり勝ってくれました。(引退試合を終えた4年生への思いは)4年間一生懸命卓球部を継続することは、卓球に限らずだがすごく大変なことだと思う。学校の授業もあるし仲間との関係もあるし色んなことがある中で、この卓球部を4年間務めたということがすごく立派。そして、現役生がいてOB会が成り立つと思う。現役生が頑張っているから、OBも何かしてあげたくなる。その現役生とOBの関係、OBの大切さなどを、卒業して彼たちは知ると思う。そして次は彼らがOBという立場になって、また来年以降も永遠に東洋大卓球部を応援してほしいと思う。(来季に向けた意気込みは)次は今試合とは大違いなので当たって砕けろだと思う。ただ今回の秋のリーグ戦で学んだことがある。國學院大、慶應大、東洋大でだいたい同じくらいの力だが、そこで今までは「國學院大と慶應大にどうすれば勝てるか」を考え練習してきた。それが間違えだったということに気がついた。そうではなくて、「もっと上のレベルの日大や大正大などに勝つにはどうすれば良いか」という高い意識を、春のリーグ戦に向けて彼らに考えさせ行動させたい。


・池之山(法4=東山)

秋のリーグ戦が終わってからこの試合を目標にみんな頑張っていた。とても雰囲気は良かった。大学生活最後の試合で、すごく緊張とかもしたが卓球人生の締めくくりとして悔いの残らないように戦った。すごくやりきった感がある。次の主将になる山本が試合を決めた。山本は今まで1年生とか2年生の頃はずっとBチームの方でやっていた。同期がどんどん試合に出ている中で悔しい想いとかがあったと思うが、この試合の最後に勝ちを決めたというのは山本の自信にもなるしすごくよかった。今年のチームはいい意味で我が強い。みんな個性的で今の子たちであれば遠慮してしまうようなところも、絶対に周りに負けたくないといったように競争ができる。主将として取り組んだのはオンとオフの区別をしっかりつけること。今まではオンのみに集中する形だったが、オフの部分も取り入れていろんなことにみんなで楽しみながら取り組めるように心がけてきた。3年生の頃から主務という仕事をやらせてもらって自覚を持つことができ、次は自分が主将なのかなと思い始めた。主務と主将をやらせてもらったおかげで今の自分があると思う。春は3部でやっていた。みんな3部でプレーをするような実力じゃない。絶対に2部でも戦えていたし、団体戦では負けたが個人個人では今回の秋のリーグ戦を2部で戦ったことは自信になったと思う。自分はこの入替戦では後輩たちにまた2部でプレーをさせてあげたいということを思っていた。また来年の春も2部でプレーをしてもらえるのでそこが最高にうれしい。コーチには、自分はおちゃらけた性格だったがそこで主務に任命してもらって自分を変えてもらったし、試合にも出させてもらってすごくいい経験になったと思う。人としても選手としても成長することができたと思っている。去年ここと同じ体育館で試合をしていて去年の4年生が負けて引退した時の最後のあいさつで「もっと真剣に卓球に取り組んでくればよかった」という言葉を残して主将を僕に引き継いだ。その言葉聞いてから引退した時に絶対に後悔したくないと思って今までやってきて、自分的には悔いは残っていない。


・杉山(社4=日大豊山)

4年生として最後やりきれてよかったというのが1番。そして2部に残れてよかったなと思う。(リーグ戦が終わってからは)対戦相手が東経大だということはわかっていたので、その対策練習を全員でひたすら繰り返しやって、本当に勝つとチーム一丸となって練習していたかなと思う。(今日は引退試合だが)勝って終われたということが本当に1番よかったなと思います。(後輩に向けて)試合に勝つということは簡単ではないので、死にものぐるいで1本を取れるように日々の練習を大切にしてほしい。


・村越(法1=学館浦安)

1番に出させていただいたが、不甲斐ない結果だった。でも最後デュースで勝てた。そういう試合を取ることによってチームの勢いをつけられたのかなと思う。シングルスは序盤が悪かったが、2セット目以降は自分の思う通りにプレーできた。先輩達が温かくベンチに迎え入れてくれたお陰で、緊張は解れて試合に集中できた。ダブルスでは4年生と組んでいるので、最後のダブルスだと考えながら試合に出た。勝てなかったのがすごく悔しいが、来年もしまた2本出させていただけたら、リーグ戦の場面でも2本取れるような頼りになる先輩になりたい。(東洋大に入学してからワンシーズンが終わったが)自分が入学した時は3部で出場していたがまた自分が2年になっても2部の舞台で戦えるっていうのは、今の4年生を初めとする先輩方がいらっしゃったからかなと思う。本当に感謝している。(引退試合を終えた4年生に向けて)部活を通して学んだことをいかしてこれからも頑張ってほしいと思う。(リーグ戦から入替戦までしていた練習は)3部の東経大の試合を見に行き、それを踏まえて自分の中で組み立てなどを考えた。自分の中の長所を伸ばしつつ相手にどう勝負できるかを考えながら練習していた。


TEXT=小島敦希 PHOTO=加藤勇大、水越里奈

平成28年度春季関東学生卓球リーグ・東女体大戦
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