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東都大学野球秋季１部リーグ戦・国学大２回戦
10月17日（木） 神宮球場
◯東洋大８－３国学大
適時二塁打を放つ佐藤都
勝利が決まり喜び合う（左から、津田、山下雅、佐藤都）
この日誕生日の母・まり子さんが観客席から見守る中、佐藤都主将（法４＝聖光学院）が攻守共にみせた。八回表、河北（営１＝浦和学院）から松澤（営１＝帝京）がマウンドを引き継ぐ。前日の試合で好投を見せた松澤だったが、この日は３連打を浴び１死満塁のピンチに。ここで内野手の失策で１点を失い、なおも満塁。しかし３番・瀬戸（国学大）から三振を奪うと、「苦しんでいるときに助けられたら」と佐藤都が二塁へ送球。三振ゲッツーでこの回を乗り越えた。
この守備からつくった流れは打線にも乗り移る。八回裏、津田（総４＝浦和学院）や小峰（営４＝帝京）の適時打で２点を追加し、２死一、二塁で佐藤都に打席が回る。「狙いすぎると打ち損じる。逆方向の意識を持っていた」。諸見里（国学大）の落ちきらなかったスライダーを見逃さず、打球は中越適時二塁打に。ベンチに向かってガッツポーズを見せた。打者一巡の猛攻でこの回一挙５得点。「やっと東洋らしさが出た」と、国学大を５点差に突き放した。
前日の試合で記者から明日はドラフトだが、と尋ねられると「それよりも大事な試合がある」と厳しい顔で話していた佐藤都。８－３で勝利し、今日は笑顔があふれた。勝ち点のゆくえは３回戦に。その前に、今日ドラフト会議が待っている。
◼️コメント
・佐藤都主将（法４＝聖光学院）
窮地に追い込まれたら打てるんですかね。やっと東洋らしさが出てきたように感じます。連打で得点っていうのが自分が１年生のときからを振り返っても東洋らしいというか。良い流れをもってくることができた。（適時二塁打）まだ４点差だったので、狙ったわけではなく後ろにつなごうと思っていた。次に登板するのが失点しているピッチャーの可能性もあったし、松澤のためにも、と思いながら打席に入ったていた。イメージは逆方向。それが内に入ってきたので反応して、それが。狙ってしまうと打ち損じてしまうので、つなぐ意識で。ここ最近そうやってきているので、昨日のセンターオーバーもそうですしあまり開かずに逆方向の意識をもっていた。打ったのはたぶんスライダーかチェンジアップの落ち切らなかったやつだと思う。（100安打まで残り８安打）昨日で残り10本だったけどもう無理だと思っていた。逆にプレッシャーかかりますね（笑）。前半戦打てていなかったので。でも変わらずにちょっとずつ調子もあがってきていらので、変に狙わずチームのためにやっていきたい。（ドラフトを控え）昨日とはまた違う気持ちだし、また近づくにつれて気持ちも変わるかと思うが、まずは今日勝てたことに安堵している。またどうやって明日勝とうかという。たぶんまた近づいたら意識も変わると思う。
TEXT/PHOTO＝川口朋珠
