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東都大学野球秋季1部リーグ戦・国学大3回戦
10月18日(金) 神宮球場
◯東洋大7-2国学大
会心の一撃を放った佐藤都
ドラフト会議から一夜明けて迎えた国学大第3戦。ドラフト会議後もフォームチェックなど調整をして臨んだという佐藤都(法4=聖光学院)は先制タイムリーを含む2安打1本塁打3打点の活躍で存在感の大きさを示した。
初回、1死一、二塁で打席が回ると「4番として、キャプテンとしてなんとかしたかった」と4球目のツーシームをセンターへはじき返した。「2連投の河北(営1=浦和学院)ということで疲れもあったので何とか先制点を取れるようにと思っていたのでよかった」と後輩を助ける先制点をもたらした。
2点差に迫られた八回、先頭の津田(総4=浦和学院)が四球で出塁し1、2番が送ると小峰(営4=帝京)が中前適時打を放ち1点を追加する。「押せ押せになったので狙ってもいいかなと思って」とストーレートを捉えた当たりは打った瞬間、確信の一発。狙い通りの今季初本塁打に右手を突き上げダイヤモンドを一周すると笑顔でチームメイトに迎えられた。4年前の指名漏れから「東都で揉まれてもう一度這い上がれ」と送り出された。プロ入りを目指し重ねた努力の成果、成長した姿をを見せつけた。
この日の2安打で通算100安打まで残り6本とした。「ここまできたらいくしかない」と力強く話した佐藤都。来週の中大戦で100安打達成なるか。大学野球最後の1カード、佐藤都の打席から目が離せない。
■コメント
・佐藤都 主将(法4=聖光学院)
ホームランは、その前に小峰がタイムリー打った時点ですごい押せ押せになったので、ここは狙ってもいいかなと思ってまっすぐを狙って打ちました。昨日の夜は軽くフォームチェックとか。イメージと自分の体の動きを一致させるために。(残留がかかった試合で)先制に関しては食らいついてあそこで1本出さないとと思っていた。4番としてキャプテンとしていろいろ責任とかもあると思うので絶対負けられないところだったのでなんとかしたかった。2連投の河北ということで、疲れもあったのでなんとか先制点を取れるようにと思っていたのでよかった。この4年間は順風満帆ではなかったし、自分が1年生のときは優勝決定戦で負けて、2年生のときは優勝させてもらいましたけど、それでも去年なんかはプロに行った4人の方がいても優勝できなかった。自分の力不足。そして今年はキャプテンとしてやって、すごい毎年毎年違う形で「できない経験」をさせてもらったと思っているので、そういった意味ではすごい密度があったかなと思う。(ドラフト2位は)自分の中で受け入れてって感じであんまり意識もしてないですし、これからだと思っている。(100安打ももう少し)ちょっとエンジンかかるの遅すぎました。今日1本で終わるのと最後打って2本で終わるのとでは全然違うのであと6本だと思うんですけどここまできたらいくしかない。なんとしてでも、意地でもって気持ちを持ってやりたいです。(連勝すれば残り2試合と少ないが)国学戦みたいなイメージを持って、空き週もなくてすぐ入れると思うのでそこの調整とか、あとは今の状態を維持というよりもちょっと自分の中で、自分の体の動きとイメージを一致させることをもう一回やりたい。来週は終わり良ければ全て良しってイメージで何とか勝って終わりたいです。
TEXT=小林夏実 PHOTO=齋藤洋