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令和元年度全日本大学レスリンググレコローマンスタイル選手権大会
10月17日(木)〜18日(金)駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
▼1日目
55㌔級 馬渡 準決勝敗退
60㌔級 田下 初戦敗退
63㌔級 磯部 準々決勝敗退
67㌔級 小柳 初戦敗退
77㌔級 藤原康 初戦敗退
87㌔級 佐藤 初戦敗退
97㌔級 齊藤 初戦敗退
130㌔級 境 初戦敗退
▼2日目
55㌔級 馬渡 3位決定戦敗退
63㌔級 磯部 3位決定戦敗退
1年生ながら準決勝進出を果たした馬渡
磯部の大学生活最後の試合となった
駒沢オリンピック公園にて2日間にわたり、全日本大学レスリンググレコローマンスタイル選手権大会が開催された。普段はフリースタイルを主軸とする選手が多い東洋大は、苦戦を強いられることとなった。
55㌔級に出場した馬渡(済1=市立太田)は、初戦で濵﨑(東農大)と対戦した。前半の残り45秒のところで相手の隙を突いてバックを取り、2点を獲得。その後も勢いそのままに得点を重ね、5ー1で勝利した。準決勝に進み、対峙したのは今大会で優勝した片桐(拓大)だ。格上相手に健闘するも、0ー8のテクニカルフォール負けを喫する。「自分が仕掛ける前に相手に点数を取られてしまい、短時間で負けてしまったのが悔しい」と馬渡は悔しさを口にした。翌日の3位決定戦はフォール負けで表彰台には届かなかった。しかし、馬渡はまだ大学1年目。この経験が自身を大きく成長させるはずだ。次の大会に向けて「反省点を生かして表彰台に上れるように練習したい」と意気込んだ。
東洋大のグレコローマンスタイル専門の選手といえば、磯部(社4=中津商)だろう。引退試合となった今大会で表彰台を目指し、63㌔級に登場。しかし、同階級で優勝した徳比嘉(日体大)と初戦で当たってしまい、奮闘むなしく0ー9でテクニカルフォール負けとなった。続く3位決定戦に敗れ、磯部の東洋大レスリング部としての選手生活は幕を閉じた。磯部は「東洋はとても楽しく、他大ではできない経験もさせてもらえた」と晴れやかな表情で語った。
4年生の意地や、1年生の奮起が見られた今大会。他の選手にも刺激が与えられたはずだ。今後大きく成長するであろう選手たちに注目だ。
◼️コメント
・磯部(社4=中津商)
全グレは最後だったので、とりあえず3位を目標に頑張ってきた。それが叶わずに悔しい。4年間はあっという間だった。東洋はとても楽しく、技術も高めて、時にはアカデミーの朝練にも参加できて、他大ではできない経験もさせてもらえた。自分はグレコ専門なので、同じ後輩には活躍してもらいたい。
・馬渡(済1=市立太田)
昨日は相手の名前は強くなかったので余裕で勝てるかなと思っていたが意外と僅差になって焦っていた。準決勝では格上の選手とやった。少しでもポイントを取ろうと思ったが、自分が仕掛ける前に相手に点数を取られてしまい短時間で負けてしまったのが悔しい。今日は正直緊張もせず挑めたが、力負けというのもあった。自分の得意なポジションになっても技を仕掛けられず、今回も何も出来ずに終わってしまった。(3位決定戦の相手の印象は)昨日の試合を見ていて力の強い選手だなと感じていた。そこをどう自分の動きの速さでカバーしていくかが問題だった。自分の速さを出す前に捕まってしまって結局押し負けという形で負けてしまった。(新人戦へ向けて)今回で出た課題、先に技を仕掛ける反省点を生かして表彰台に上れるように練習したい。
TEXT=稲村真織 PHOTO=渡部穂乃花、稲村真織