Article

記事


2019.10.20
アメフト

[アメフト]終始専大にペースを握られ、格上相手に完敗

2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦

10月19日(土) 東京工業大学大岡山キャンパス

東洋大10ー51専大


第1Q第2Q第3Q第4Q
東洋大10
専大21141451



確実に止めにいく東洋大ディフェンス

得点し流れを作ったSF天野


 2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦第4節の相手は、昨年1部BIG8から降格してきた専大。格上相手に奮闘するも10-51で完敗する結果となった。


 第1Q、東洋大の攻撃スタートで始まった試合。しかし、流れをつかむことができず相手に主導権を握られる。その流れのまま終了間近セーフティをとられて先制を許す。続く第2Qでは、開始早々から相手のペースで試合が始まる。相手のパスが上手く通り、そのままタッチダウン(以下、TD)を取られる。しかし、東洋大側も果敢に挑んでいく。相手のキックオフをキャッチしたSF天野(ラ3=県立柏)が好ランをみせ、そのままTD。キックも成功し点差を詰める。その後も天野がインターセプトし、東洋大側の攻撃となりチャンスをつかむ。しかし、相手のディフェンスに阻まれ、ゴールゾーンに近づくことすらできない。そんな中でも、相手オフェンスは着実にゴールゾーンに近づいていき、そのまま2本目のTDを決められる。相手にペースをつかまれたまま何もできない時間が続く。終了直前には、再びTDを決められて、7-23で東洋大側が後を追う形で試合は折り返す。


 後半開始直後、前半の流れを取り返せず相手にTDをとられる。東洋大側の攻撃となるがパスがなかなか通らず何もできずに相手に攻撃権が移る。そして、そのままTDを決められる。何度も攻撃のチャンスは来るものの決定力に欠き点には結びつかない。最終Qにはいってもディフェンスがコートに立つ時間の長い試合展開でチーム一丸となり相手を止めにかかるも止めきれず、今節6本目のTDをとられる。1本でも返したいところだが、この後も相手の流れを断ち切れず10分経過頃に7本目をとられる。その後、東洋大は最後フィールドゴールに成功し、3点を返すがそれ以上点差を詰めることができずに試合終了。結果として相手に7本のTDを許した、完敗の試合となった。


 この試合結果について、「実力負け、完敗」と振り返った西村コーチ。ここまで負けが続いている東洋大。この先の試合で勝ち点がとれなければ、3部との入れ替え戦というのも見えてしまう。ここまでの試合の課題を生かしつつ、落ち込むことなくこの先残っている試合に向けて準備をしっかりして、勝ち点を積み重ねていきたいところだ。




■コメント

・西村コーチ

(試合を振り返って)最初に東洋の自陣でセーフティで2点をとられて出だしのところでこっちの勢いを向こうに握られた感じで後手に回ってしまって、専大のディフェンスがこっちの実力以上に強くて対応をしきれないままゲームが進んでいって向こうのオフェンス時間が長くて時間もいっぱい使われてという感じのゲーム展開だった。オフェンスは何もできずにディフェンスは向こうのオフェンス時間が長くなるから受けっぱなしにならざるをえなくなって結構しんどい試合だった。実力負け、完敗な試合だった。始めから向こうに勢いを握られて、ゲームの指導権も握られて最後までこちらが何もできず点数を重ねられてというような試合だった。(7本のTDをとられたことについて)ランはよく止められていたが、パスのカバレッジがなかなかできていなくて、向こうのランプレーがまず継続して時間を使って、ゴール前の時にパスで上手くマンカバーを外されてという場面もあってパスディフェンスができなかった。それまでにずっとランで疲れさせられていたのもあると思うし、プレーアクションと言われるランにみせてパスを投げるみたいなだましプレーのようなものもたくさんあって裏をとられる形になって、後手に回ったって感じだった。後半は、主力メンバーのけがもあって一軍メンバーと二軍メンバーの差が少しあってなかなか対応がしきれないところがあった。その中でも天野がインターセプトをしたり、吉原()がインターセプトしてくれたりとかディフェンスとして踏ん張ることはしてくれたが逆にオフェンスがぼろ負け、何もさせてもらえなかったからそれでディフェンスの負担が増えてこれだけの点数の差になったと思う。(相手校について)昨年1部から落ちてきたチームで元々格上の相手ではあったし、週末に台風の影響で思うように練習が出来ないなどの時間の制約はあったがそんな中でできる限りの準備はしたがそれ以上に実力の差があるなと結果から思い知らされた。(次節に向けて)次は、東京外語大学との試合でいま全敗している相手でこの試合から勝てる試合だと向こうは考えてきていると思うからそこに対してしっかり返り討ちにしないといけない、しっかり勝てる時に勝たないといけない。勝ち点をとっていかないといけないから、そのために本当に次節は勝つためのしっかりとした準備を、3回負けたからその負けた試合の反省をしっかりもう1回やり直して次に向けての準備をしていきたい。


・SF天野(ラ3=県立柏)

相手に対して踏ん張りきれなくて、ずるずるといってしまった。専大戦に向けて対策は色々してきたが、そもそも体格などが違くて対等に戦えるだけの力が無かったように思う。(リターンTDを決めて)TD決めたときはチームの雰囲気もいけるかなという感じになったと思うので、それはうれしかった。(次戦に向けて)次も負けてしまうと下の入れ替え戦も見えてきてしまう。残り3試合を何としても勝ちにいきます。


TEXT=廣瀬璃子 PHOTO=廣瀬璃子、川口朋珠