Article

記事


2019.10.21
硬式野球

[硬式野球]「実感はまだ湧いてないです」 佐藤都に千葉ロッテが指名挨拶へ。

10月21日(月)

東洋大学川越キャンパス野球部寮

指名挨拶を受けた佐藤都


フォトセッションに応じた


 井口監督のサインを手にした


 10月17日に行われた『2019年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(以下、ドラフト会議)』で千葉ロッテからドラフト2位指名された佐藤都(法4=聖光学院)が指名挨拶を受けた。


 「まだまだ実感はわかないです」。この日、訪れた報道陣の前に姿を現すと開口一番にそう語った主将。自身の大学最後のカードである中大戦の前日にプロ野球選手・佐藤都志也としての第一歩を踏み出したのだ。寮内の会議室で指名挨拶を受けると屋外でフォトセッションに応じた。この際に、東都野球リーグに所属した井口監督(青学大卒)のサインボールを手渡されると笑みがこぼれた。


 佐藤都が今後、袖を通すこととなる千葉ロッテは言わずも知れた大応援団が特色の一つとして挙げられる。休日にはZOZOマリンスタジアムに訪れた“サポーター”がライトスタンドを真っ白に染め上げ、トランペットの合図一つで手拍子と声で選手を鼓舞する姿は圧巻の一言に尽きる。佐藤都にもこの印象が強いようで指名直後の会見では「ファンの方々の応援が凄い印象が強い」と語り、自らが声援を受けるイメージもついているようだ。また、親会社のロッテは有名なお菓子メーカー。好きなお菓子を尋ねると「全部好きですけど…。パイの実ですかねぇ」とお気に入りのお菓子を明かした。今後の新入団選手の研修では工場見学もあり、64層のパイの実の層の厚さに驚くことが予想される。


 指名挨拶が済むと後日、仮契約を経て入団となる。TOYOのユニフォームを脱ぐとその先にはピンストライプのユニフォームが待っている。大学時代に経験することが出来なかった日本一への挑戦はもうすぐ始まろうとしている。


■コメント

・佐藤都(法4=聖光学院)

指名から数日経った今も実感は湧いてないです。4年前に指名漏れを経験して、そのおかげで東洋大学で4年間成長できたと思ってます。これからが勝負になるので気を引き締めてやっていきたい。中ではそんなに話をしたわけではないけど、起用法の話とかをされた。個人的にはプロに行っても捕手でいきたい。正捕手には田村選手がいて、高い壁。自分の強みを生かして勝負していければと思う。プロに入って受けてみたいのは石川投手や涌井投手。コントロールを取っても、球威や変化球を取ってもすごい先輩なので、学べることもたくさんあると思いますし興味がある。1年目はまずたくさんの経験を積むためにスタートから一軍にいることを目指している。そのあと、捕手としてあまり取れていない新人王も狙えるなら狙いたいし、キャリアとしてはトリプルスリーだったり他の人が成し得ていないようなことを目指せる選手になりたい。


TEXT=須之内海 PHOTO=谷口遥菜