記事
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月20日(日)国士舘大学多摩キャンパス
◯東洋大106-68山学大
29|1Q|13
19|2Q|13
32|3Q|17
26|4Q|25
スターティングメンバー
24 ラシードファラーズ
5 栁澤優
22 和田麗空
14 田代幹
57 上甲真之介
大澤のスリーがさく裂
庄子も11得点の活躍
澤井のシュートで喜びを見せるベンチメンバー
前節の国士大戦での接戦をものにし調子のいい東洋大は、今節山学大と対戦。1Qから山学大を突き放すと最後まで流れを崩さず106点というハイスコアで大勝した。
試合開始から東洋大が支配権を握る。和田(済3=東海大相模)らの得点で一気に11-0まで引き離すと、澤井(済4=新潟商)が「東洋のアイデンティティ」であるというディフェンスを全員で積極的に仕掛け山学大のスコアも抑えていく。またここで大きな活躍を見せたのが1年大澤(済1=市立船橋)だ。まず1本の3PTSを決めると、その後も大澤が放ったボールは次々にリングに吸い込まれていく。試合全体で5本の3PTSを決めた大澤には、佐藤ヘッドコーチも「びっくりした。彼(大澤)の良いところをもっと生かして試合に臨めるといい」と驚きと期待の表情を見せた。2Qでも小林(済2=帝京長岡)が相手DFに阻まれながらも逆サイドの井村(ラ3=伊豆中央)へパスを出し、これを井村が沈めるなど息の合ったプレーで点を重ねていき、48-26で後半へつなげた。
完全に試合が決まったのは3Q。最近本調子ではない様子がうかがえた栁澤(済4=桐光学園)も一気に2本の3PTSを決めるなどチームを勢いづける。するとそれに続くように福井(済4=日大山形)もダンクシュートなどで追加点を入れていく。種田(済2=甲府西)もゴール下から仲間のミスをカバーし、スコアは約40点差にまで広がった。4Qでも東洋大の勢いは止まらない。終盤に庄子(済1=聖和学園)が3点を追加しスコアを3桁の大台に乗せると、澤井も2本連続で3PTSを決め有終の美を飾った。
次節は昨年度も2連敗を喫した上武大戦。現在2部リーグでは複数校の勝率が非常に近い混戦が見られているだけに一戦一戦が大切になる。上武大にリベンジを果たし、1部昇格に向け弾みをつけたい。
◾️コメント
・佐藤ヘッドコーチ
昨日は最後までどうなるか分からないゲームだったが自分たちはいいペースでゲームができた。勝ち切ることが今は大切なので勝てたのは大きかった。今日に関しては昨日の試合の入りがあまりにも良くなかったので試合の入りを良くするってこと実践できた。全員出ることができたしディフェンスもしっかりできていていい形で終えることができたので良かった。次の上武大は昨年から勝てていないのでこの勢いを大切にしつつ丁寧に戦いたいと思う。(大澤が3Pを多く決めていたが)びっくりした。あれが毎回できたら楽だなと。練習中も非常に調子がよかった。昨日もいいところでシュートを決めてくれてそういった意味では彼が1番アウトサイドから計算できる選手。彼のいいところをもっと周りが生かして全員がいい雰囲気で試合に挑めるといいと思う。(次戦に向けて)今は3位から8、9位くらいまではどこがどうなるか分からない。残りの6試合は1つも落とせないのでトーナメントのつもりで頑張りたいと思う。
・庄子(済1=聖和学園)
チーム的には前半からいい流れだった。点差もついて全員出れていい試合になったと思う。(チームの雰囲気は)とてもよかった。前半からみんな調子がよかったし、ベンチも盛り上げてくれた。今日みたいな雰囲気でプレーするのはとてもやりやすかった。今後もこの流れを維持できたらいいと思う。(次戦に向けて)次の試合が明後日なので1日しか練習できないがしっかり調整して絶対に勝てるように頑張りたい。
・澤井(済4=新潟商)
今日は東洋のアイデンティティであるディフェンスから走るバスケというのを全員が(佐藤)信長さんに言われて実行できたのがよかった。(4Qでのスリーは)ずっとチーム全員で点差を開いた中で自分は出させていただいて、気持ちよく打ってと言われて、それが入ってよかった。(課題は)次節の上武大は入学してから一度も勝っていない相手なのでしっかりミーティングして、勝てるようにしたいと思う。(次節に向け)次もしっかりリバウンドからしっかり走るバスケをしたい。
・大澤(済1=市立船橋)
今日の試合はチーム的にも昨日の接戦で勝てたことで雰囲気も良かったのでいい状態で試合に入れた。自分も気持ちよくシュートを打つことができてよかったと思う。(スリーについて意識したことは)自分は昨日の試合からシュートを打たせてもらっていて、昨日も(スリーを)3本決められていたので今日も自信を持って打とうと思っていた。(次節に向け)次の試合も今日徹底できていたボックスをしっかりやって、絶対落とせない試合になるので徹底するところをしっかりやっていきたい。
TEXT/PHOTO=渡部穂乃花