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2019.10.27
サッカー

[男子サッカー]残留崖っぷちへ…桐蔭大に手痛い敗戦

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第18節 

10月26日(土) Shonan BMWスタジアム平塚


東洋大 2-3 桐蔭大


<得点者>(アシスト)

46分  小林拓夢(前田)

85分  松崎(荒川)


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国4=柏U-18)


▽DF

坂本涼斗 (国3=柏U-18)

板倉洸(国3=横浜FM・Y)

土田直輝(国3=大宮Y)

野本幸太(国3=市立船橋)


▽MF

松崎快(国4=大宮Y)

坪川潤之(国4=矢板中央)

山下勇希(国2=昌平)

前田泰良(国1=鹿島Y)→79分 荒川勇気(国4=旭川実業)


▽FW

小林拓夢(国4=帝京長岡)→88分 松田桂大(国1=京都橘)

横山塁(国2=FC東京U-18)→66分 梅津凌岳(国2=京都橘)



松崎の得点で一時は同点に並んだ


先制点を挙げた小林拓夢


試合では坂本の体を張った守備が目立った




 負ければ第93回関東大学サッカーリーグ戦1部残留の可能性は限りなく低くなる。プレッシャーのかかる状況のなか、今節の桐蔭大との対戦で勝利を落とした東洋大チームの表情には暗い影が差していた。


 試合は開始から攻め込まれる形で始まる。桐蔭大の個人の攻撃力の強さにたじろぐも、後期を通じて安定感を持ち始めた守備のメンバーで結束し、猛攻をしのぐ。前半は両者無得点のままに試合を折り返す。


 長い均衡状態を先に破ったのは東洋大だった。後半開始直後の46分、小林拓夢が相手の隙をつき豪快に打ち込んだシュートがゴールに突き刺さり、先制点を獲得。勢いに乗じて得点を重ねたいところだったが、62分に失点し同点に追いつかれる。さらに71分、追い打ちをかけるようにPKをとられ一気に崖っぷちへ。チーム全体に緊迫した空気が満ちた東洋大。85分、松崎が坂本、荒川との連携で1点を返し試合を振り出しに戻すも、そのわずか1分後、不意をつかれる形でシュートを決められる。オフサイド判定かと思われたこのゴールの行方は審判のジャッジに委ねられるも、最後に軍配が上がったのは桐蔭大。2-3の数字が表示された電光板を背に、選手たちは一様に項垂れていた。


 「顔を上げて、前を向いて」。これはいつも気持ちを切り替える際に古川監督がよく使う言葉だ。来年、この1部の舞台に立ち続けるためにはこれからの試合、勝利以外は許されない。今戦の敗北に沈む選手たちも、監督の言葉通り顔を上げ、前を向いてまた次節へ臨んでいく。



■コメント

・古川監督

前半相手の圧力を感じながらもしっかり無失点で0-0であるが、ゲームをつくって折り返していこうというなかで、後半の立ち上がりで小林が先制点を取ってくれて。うちとしてはそのあとの展開という所で先制点がどうしても欲しいところだったので、それを取れてうまく守備の所でゲームをコントロールしながら相手がバランスを崩して焦ったりしてくれた所で追加点という風な流れに乗っていければよかったが、相手が焦る前に同点ゴールを与えてしまって逆転ゴールをあっさりやられてしまった。なんとか1点返してくれたが、勝ち点3はどうしても必要な状況なので、みんなのなかでもう1点という感じの所が強かったと思うが、逆にその分相手に一気に3点目を取られてしまったなという感じ。(次節に向けて)状況としてはより厳しい状況にはなったとは思うが、可能性がある限りはその可能性にかけたいと思うし、選手たちも今日の敗戦でショックを受けているとは思うが、週明けの所ではまたしっかり顔を上げて前を向いて、次の週末のゲームというところにいいコンディションを持っていけるようにトレーニングを積んでいけたらと思う。


・小林拓夢(国4=帝京長岡)

先制できたがそのリードを最後まで保つことができなくて結果逆転負けという形になってしまったのでやっぱり1点取った後の戦い方というのを残り4節突き詰めてやらないといけないのかなと感じた。(どのような気持ちで試合に臨んだか)残留に向けても後がないですし自分自身の価値を高めるためにもやっぱり自分はFWなのでゴールというところは一番意識して臨んだ。(得点シーンについて)後半立ち上がり早々だったのでどこか相手の隙があるのではないかというのは後半始まる前から感じてたところなので、良い形で自分にボールが入ったのでもう何も考えずにただゴールだけを向かってシュートを打ったら入ったという形になって良かった。(次節に向けて)もう負けられない戦いというか後輩たちに1部の舞台をやっぱり4年生が最後の置き土産として残せていけたらベストだと思うのでそこに向かって後輩たちのために戦いたいなと思う。


・松崎 (国4=大宮Y)

(今節を振り返って)強い相手に対して立ち上がりからすぐ得点していい感じだったが連続失点をしてしまってそういう部分で今年難しいと感じたし同点に追いつけたのは良かったがそのすぐ後に失点してしまったので、チーム全体の甘さが出てしまったと思う。(シュートシーンについて)坂本選手が深い位置を取ってくれて相手のラインも下がっていたのでそこでペナルティのところのスペースが空いていたので走り込めば入るかなと思った。シュートコースを狙ったというよりはとりあえず打って深さを意識した。(課題)勝ちきれない。引き分けの試合でも負けて終わってしまう。そういう細かい部分がここまで出てきてしまっていると思うので今日に関しては先制点を取ったので勝たないといけない試合だったと思う。そういう所がまだまだだと思う。(次節への意気込み)もう勝つしかない。勝ち点3を取るように頑張りたい。


・坂本(国3=柏U-18)

勝ち切りたかったなという感じ。(守備面では)今日相手のサイドの攻撃で、3人くらいで攻撃してきた時に自分の声が小さくて周りを呼べなかったので、3対3にできるようにしっかり声に出していきたい。(次節の試合に向けて)もう勝つしかないので。日頃の練習からしっかり取り組んで次勝てるようにしたい。



[次節試合予定]

第93回関東大学サッカーリーグ戦(後期)1部第19節 

11月2日(土) vs法大 県立保土ヶ谷公園サッカー場にて 11:30キックオフ



TEXT=牧田のどか    PHOTO=廣瀬璃子、友寄慈温