記事
関東大学リーグ戦2部
11月17日(日) 国士舘大学グラウンド
●東洋大 35{28-19、7ー19} 38 関学大
番号 | 選手 | 出身校 | 学年 |
1 | 深澤 翔祐 | 深谷 | 3 |
2 | 矢川 海太 | 日体荏原 | 4 |
3 | 小山内 健 | 昌平 | 4 |
4 | 葛見 達哉 | 千葉経済 | 4 |
5 | 齋藤 良明慈縁 | 目黒学院 | 1 |
6 | 村井 貴 | 昌平 | 3 |
⑦ | 吉尾 凌平 | 昌平 | 4 |
8 | 日野 諒太郎 | 佐賀工業 | 4 |
9 | 高橋 太一 | 延岡星雲 | 3 |
10 | 神田 悠作 | 東筑 | 1 |
11 | 田中 康平 | 土佐塾 | 1 |
12 | 山納 大志 | 川越東 | 4 |
13 | 中島 羅王 | 大村工業 | 2 |
14 | 川上 捷太 | 昌平 | 4 |
15 | 大内 錬 | 佐野日大 | 3 |
Reserve Member | |||
16 | 松田 新之介 | 日向 | 2 |
17 | 岡部 景汰 | 筑紫 | 3 |
18 | 栗畑 悠馬 | 長崎東 | 3 |
19 | 池田 大樹 | 荒尾 | 3 |
20 | 渡邊 駿介 | 春日丘 | 4 |
21 | 菅原 優大 | 秋田工業 | 3 |
22 | 繁松 秀太 | 札幌山の手 | 1 |
23 | 石原 駿 | 高鍋 | 2 |
チームでの集合写真
SHながら果敢に攻めた高橋
残りわずかでトライを決めた川上
引退を迎える4年生
東洋大の武器であるモール
得点し喜ぶ選手たち
※掲載が遅くなってしまい申し訳ありません
2019年度関東大学リーグ戦第2部(以下、リーグ戦)は最終戦。勝てば入れ替え戦出場が決まる大一番の相手は強豪関学大。前半は確実に点を重ね、リードしていたが後半は苦しい場面が続き、35-38と僅差で破れ、入れ替え戦出場を逃した。
先制点を挙げたのは東洋大。「前半は良い流れで運べた」と吉尾主将(総4=昌平)が言うように前半は東洋らしいラグビーを展開した。試合開始早々、見事にパスがつながり、敵陣へ攻めこむ。前半4分、神田(総1=東筑)がインターセプトしそのままゴールラインへ飛び込み鮮やかにトライを決め、続く大内(ラ3=佐野日大)のコンバージョンキックも成功。だが、関学大も負けるわけにはいかない。23分、力強いモールで押されてトライを決められてしまう。そのまま流れが関学大に傾くかと思われたが田中康(済1=土佐塾)が相手のディフェンスをかわし、外からポールの中央にトライを決めた。その後も2つのトライを奪い、流れをつかんだ。前半は28-19とリードし、入れ替え戦出場の望みを後半に繋げた。
前半をリードで折り返した後半、開始早々から関学大に2連続トライを許し逆転される。東洋大も粘りのディフェンスで相手のミスを誘い敵陣でのマイボールスクラムへ。しかし敵陣に入ったのも束の間、東洋大のノックオンで自陣に戻されモールからのトライ。28-38と引き離されてしまう。試合時間も残りわずかとなった東洋大に最後のチャンスが訪れる。関学大のノックオンでボールを取り戻すと川上(済4=昌平)が味方の声援に応えるようにトライを決める。そして大内(ラ4=佐野日大)がキックも決め7点を獲得。35ー38と3点差まで追い詰める。後半40分が過ぎ、もう一つのトライがほしい東洋大は果敢に攻める。しかし関学大の力強いデフェンスが立ち塞がり43分、ラックからボールが溢れてしまいボールが相手の手に。キックで出されて35ー38で試合終了。2年連続の昇格戦への挑戦は果たせなかった。
今季はリーグ戦を5勝2敗と全体の3位につけ、福永監督は「4年間一生懸命に頑張った結果だと思うので、チームにとって貴重な財産を残してくれた学年だと思う」と今試合での引退が決まった4年生を称えた。東洋大の武器であるモール、スクラムをこの1年間しっかりと育て確固たるチームのプレースタイルを築き上げた。その裏では耐えまぬ練習があったに違いない。リーグ最終戦では惜しくも昇格戦への道が絶たれてしまったが、吉尾主将は「この悔しさを忘れないで必ず1位通過で入れ替え戦勝利して来年こそは1部昇格を果たしてもらいたい」と後輩たちへエールを送った。その思いに応えるかのように試合終了後のインタビューで福永監督も「来年は必ず勝ちます。圧倒的な強いチームをつくります」と来季の抱負を語った。目指すは1部昇格。東洋大ラグビー部は挑み続ける。
■コメント
福永監督
持っている力を出せた試合でした。4年生が一生懸命頑張ってくれました。スコアボードの点数は足らなかったが、それ以上の価値のあるものを手に入れた。スコアボードの結果以上のものが4年生から感じられたので選手の成長を選手から感じられました。(今年のチーム)突出した選手がいないのでチームとして戦っていくしかないという状況で、4年生が力を出した事で全体のチーム力を出すことができたので非常にいいシーズンでした。(出場した選手に対して)特に4年生には「お疲れ様でした」と伝えたいです。4年間一生懸命に頑張った結果だと思うので、チームにとって貴重な財産を残してくれた学年だと思う。確実に後輩達に引き継がれると思います。私もそうなんですけど、試合に出ている下級生含めて今日の試合本当に悔しい思いをしていると思うので、この悔しさをエネルギーにかえて新しい歴史を作っていってほしい。来年は必ず勝ちます。圧倒的な強いチームをつくります。
・吉尾主将(総4=昌平)
(今節を終えて)前半すごいいい流れで運べてて入りという部分ではすごく今までの試合の中で1番よかったと思う。(よかった点)入りがすごいよかったとは言ったが、スクラムとかの部分で押される部分があったので最初から安定させるようにすること、後半ペナルティーが増えてきてこのような結果になってしまったのでこれから反則を減らしていくことは重要かなと思う。(今年のチームはどのようなチームだったか)本当に良いチームで試合に出ているメンバーも頑張るのもそうだがやっぱり出てないメンバーというのはすごいモチベーションが保ちにくくて難しい心境になるがそれでも試合に出ているメンバーを全力でサポートしてくれたのはすごいチーム力の高いチームでよかったと思う。(後輩に向けて)この悔しさを忘れないで必ず1位通過で入れ替え戦勝利して来年こそは1部昇格を果たしてもらいたい。
・山納(済4=川越東)
差はそんなになかったかなと思います。来年の後輩に全て託したいと思います。(監督からは)前半勝ち越していたのでこの流れで後半ファーストトライと。得点取りたかったんですけど2トライ取られてしまって流れが持っていかれてしまったかなと思います。(準備として)2週間空いて、チームとしてメンバーからもアドバイスを頂いたりしてチームとしての準備は完璧だったと思います。(関学大の印象は)自分は去年、夏合宿けがで出ていなくて初めての試合だったんですけど、やっぱり強かったです。(ラグビー生活振り返って)高校からラグビー始めて、大学で良い仲間と出会えたことが1番良かった。今年のチームは4年生の人数があまり多くないなかで、4年生の団結力というか、周りのサポートが強くて、リーダー陣としてとてもやりやすかった。(後輩へ向けて)勝って欲しい。それだけです。
・日野(済4=佐賀工)
(今日の試合を振り返って)負けてしまったんですけど、最後にメンバー外の4年生とか下の1年生、2年生、3年生も今日1日が今までの中で1番まとまった日。結果は負けてしまったが最終的に団結力を見いだせたので良かった。(監督からの声かけは)最後まで諦めないのと4年生の力というのをずっと言われていた。最後は自分の仕事に150%フォーカスするというのがモットーだったので、それを4年生みんなが出来ていて良かった。(今日までどう準備してきたか)ファイナルということで決勝戦だったので1週間前からみんなで団結していくということをやってきた。(関学大の印象は)強かった。フィジカルが強く、パス回しも上手いチームで、そこにどうやって対応していくかというのがあって、やってきたことが最後に全部出せたので良かった。(大学ラグビー振り返って)苦しい4年間だったがその中でも同期、後輩、先輩が支えてくれたのでここまで乗り越えられたし、最高の4年間になった。(今後ラグビーは)就職先で続ける。(今年のチームの印象は)ハードだったので、スタートした時の1年間の目標を「Just have a fun」にして、みんなで楽しむということだったので、最後に楽しむことが出来た。
・小山内(済4=昌平)
今日はベンチからの声援がとても聞こえた。今期1番の良い試合が出来たと思う。でも3点差という僅差で負けたのは悔しいというのはある。来年の後輩たちが今の悔しさを糧に1部昇格を目指してほしい。(監督からの言葉)スクラムとセットプレー。東洋の起点は全てセットプレーからなので、それだけ頑張れと言われた。(課題と良かった点)スクラムが安定しておらず反省しなければならない。具体的に良かったのは今日はBKの調子が良くてつながりがよかった。(これまでの準備は)いつも通り。いつも通りの練習をしてプレーをして、出し切るという形だった。(対戦校の印象は)すごく身体能力が高くて、良いチームだった。フィジカルの部分で負けていた部分もあった。あとはこっちのペナルティが多かったのでそれがなければ勝てた試合だった。(大学ラグビー生活を振り返って)自分は違う学年だったがみんなが僕のことを受け入れてくれてチームの雰囲気もよかった。最後勝てなかったことは心残りだがとても充実したラグビー生活だった。(東洋ラグビー部はどのようなチームか)元気が良くて、フレンドリーで、でもその中でも厳しさもあって。文句がない。(これからもラグビーは続けるのか)卒業してからも社会人のトップリーグで続ける。(後輩へ向けて)今最後負けてしまったので来年は1部昇格を目指して頑張ってほしい。
TEXT=浅野琴美、仲宗根優介 PHOTO=森美香子、長枝萌華、友寄慈温