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2019.12.30
ボクシング

[ボクシング] 第73回全日本大学ボクシング王座決定戦〜出場選手の声(前編)〜

 第73回全日本大学ボクシング王座決定戦(以下、王座戦)に出場した11人の選手の試合後のインタビューをご紹介します。前編はライトフライ級、フライ級、バンタム級の5名の選手です。


■コメント(階級順)

〜ライトフライ級〜

・川谷(営2=豊国)


試合内容はいつも通り、あまり良くなかった。1ラウンド2ラウンド3ラウンドと自分の理想の動きで続けたいのに、ラウンドを重ねる毎に動きが落ちていくという自分の課題の出る試合だった。しかし、チームにいいバトンを繋げられたことは唯一褒められる点かなと思う。(今試合での課題とは)1ラウンド目は集中して手数も多かったが、1ラウンドと3ラウンドを比べると手数も少なくなっているし集中力が欠けて状態が浮いていた。そういうところが自分の弱さかなと痛感した1日だった。(全日から今日までどのように切り替えて練習をしたか)とりあえず1試合1試合をちゃんと勝ち抜くというのを目標にというのと、全日は全日、王座は王座といういう風に自分の中で区切りがあった。今年を締めくくるつもりで王座は気合を入れて頑張ろうと臨んだ。(今年を振り返って)ボクシングの試合内容で言ったら課題ばかりが残る。しかし負けはなく、課題は残るが確実に次の試合に繋げられる内容だった。結果だけ見るとリーグ戦、全日、王座も11ー0で勝つことができて、本当に最高の年でした。(来年に向けての抱負)自分の今の状態に満足することは絶対にしないように今年は今年で終わりとして、来年はしっかりまた目標を定めて国際大会やリーグ戦、全日に向けて全力で取り組むことが来年の目標。目先の目標ではリーグ戦。やっぱりチームには迷惑をかけたくないので、リーグ戦は全勝したい。そして全日。今年は優勝することができたが、今のままではまだ足元をすくわれる可能性があるので、しっかり勝つことが目標。


〜フライ級〜

・豊嶋(営3=横浜総合)

作戦などはなかったが、蓮太朗くんとかと練習していた。できる限り強いパンチで1ラウンドから行こうという感じだった。チームを勇気づけられるように、1回目ダウンを取って頑張った。対戦相手は気持ちが強かったと思った。練習通りのボクシングができた。蓮太朗くんがチームをまとめるのが上手かった。次自分がキャプテンだが来年も優勝できるように頑張りたい。この3カ月、副キャプテン、キャプテンとしてまとめられたかなと思う。(豊嶋選手から見た木村キャプテンは)男からみてもかっこいい。そのあとはとてもプレッシャーがあるが、気楽にチームをまとめて来年も優勝する。(どんなチームにしたいか)チームワークがとてもよく家族みたいなのでそれは継続したい。さらにもっと礼儀正しかったりとか、東洋らしく行儀よく、いいチームにしていきたい。(来年の目標)個人戦では特に考えていないが、リーグ戦で優勝して、またこの王座戦の場に立って、来年は最優秀賞を取りたい。


・田村(ラ3=崇徳)

相手が長身で懐に入るのが難しかったが、前に来たので距離を保つことができた。東洋大で試合するメンバー、応援のメンバーの絆の強さというのが11-0という結果で証明することができたと思う。(全日本からの切り替えは)全日本では常に動いてしまう焦ったボクシングをしていた。今回は落ち着いて試合を展開することができてよかった。(今年1年を振り返って)今年は負けてばかりで良くなかったが、来年は最後の1年なので良い年にして締めくくりたい。(今年のチームは)みんな仲間思い。蓮太朗くんがいう「家族」という感じ。自分もそう思う。(来年の目標は)来年はリーグ戦で優勝。全日本で優勝して終わりたい。


〜バンタム級〜

・政所(営1=王寺工) 

今回はいつまたこの場に立てるかわからない状態で、みんなで来れて先輩方とみんなで勝つことができて本当に嬉しい。技術的にはまだまだだなと感じたが、気持ちを出し切れたのとカウンターはよかったのではないかと思う。(両者とも目の上を切っていたが)試合の最初にお互いの気持ちが前に出て重心が前に出たときに、目の上をお互いにぶつけた。(そんな中での試合だったが)気持ちは全然けがのことは気にしていなかった。勝つことしか考えていなかった。内容はともあれ勝つことができて本当に嬉しい。目のけがをした甲斐があったなと思う。(リーグ戦からは)上手い選手が沢山いるので一緒に手合わせをしてもらったり、帰省したときもジムに通って練習していた。(入学してからの1年目を振り返って)大学は上下関係の面などで最初はみんな緊張していたが、全員が優しくて過ごしやすく楽しかった。チーム最高でした。(来年に向けて)今年はリーグ戦に何回か出られなかったり個人でも全日などに出られなかったり、悔しい場面もあった。来年は課題を持って練習してひとつひとつ技術を上げて、個人でも団体でも出場して優勝したい。


・金城(営1=菊華)

緊張していたが自分のボクシングができた。いい勝ち方ができた。対戦相手は1度ライト級に上げているので体やパンチ力があるというイメージだった。(全日本からの切り替えは)もちろんモチベーションが下がっていたのはあったが気持ちを切り替えた。全力で勝ちに行けるよう。蓮太朗さんが言っていた「11-0」が出来るように、自分が流れを作れるようにと考えて全力で勝つための練習をした。(試合前に掛けられた言葉は)「気合い入ってるか!」と笑った感じで言ってもらった。踏み込んで勝てよと言ってくれた。いつも通りのフレンドリーな蓮太朗さんだった。(今年1年を振り返って)今日の試合がなければめちゃくちゃ最悪な年。勝って負けてだった。ボクシングで見たら最悪だったが今日KOはできなかったがこんな形で勝てたので少しはよかった。(今年のチームは)自分は1年生で1番年下だが家族を感じた。上下関係はもちろんあるがそんなに厳しくもなく1番練習もしやすい。私生活も楽しい。1番良い大学生活を送れていると思う。(来年へ向けて)今回やっと1勝することができた。来年はこの波にのって全勝して全日本でも優勝できるボクサーになりたい。


PHOTO=森美香子、川口朋珠、岡村珠里、長枝萌華