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第96回東京箱根間往復大学駅伝競走
総合10位 東洋大 10:59’11
往路11位 東洋大 5:29'15
復路7位 東洋大 5:29’56
今年もスポーツ東洋は部員全員で取材を行いました。その模様は1月11日(土)に発行した新聞にて掲載させていただきましたので、ぜひそちらをご覧ください。
ここでは東洋大を卒業する4年生、見送る後輩、新しく変わっていく東洋大について写真とともにインタビューをお届けします。
・1区 西山和弥(総3=東農大二)
(1年間を振り返って)苦しい1年間になった。全く結果も出ずに、チームに迷惑もかけた。辛い1年だった。(練習は)去年の半分もできていなかった。(最上級生となるが)自分たちの力不足で今年の箱根駅伝がこのようなことになってしまった。来年はこういう思いをしないためにも、後輩たちにもさせないためにも、4年生の方々にこの気持ちをしっかり結果で返すというつもりでもう1年頑張っていきたいと思う。
・2区 相澤晃(済4=学法石川)
(大学生活を振り返って)ずっといいときばかりではなくて苦しいときの方が多かったが、そういうときも同級生とか後輩とか先輩とかいろんな人たちに支えてもらって4年間やってこられたし、チームとしては10位と12年連続3位以内や総合優勝することができなかったが、個人的には金栗四三杯を取れて良かったかなと思うし、今年の悔しさを来年後輩たちが晴らしてくれると思うので、自分は来年からはしっかり東洋を応援できればいいなと思う。(同期へ向けて)ずっと自分はキャプテンをしたことがなかったので、どういうふうにやっていいかとかがわからなかったが、自分だけではなくて今西(済4=小林)とか小室(済4=仙台育英)とか定方(工4=川棚)とかいろんな選手に支えてもらってきたから、ここまで1年間やってこられたので本当に感謝の気持ちでいっぱい。(監督に向けて)監督に教わりたくて東洋大学に入ったし東洋大学のスピリッツ、例えばその1秒をけずりだす走りとか怯まず前にいく走りというのはすごくこの4年間で身に付いたので監督には感謝しているし、意見が合わなかったりするときもあったがそのなかでも最後は監督を信じてこの1年間やってこられて良かったかなと思う。(後輩に向けて)今年のチームは人任せなところが多くて自分が区間賞を取っても2桁の順位の選手がいたりしたので、次のチームでは1人に頼るのではなくて駅伝ってみんなでタスキをつなぐものだと思っているので、1人だけじゃなくて全員が活躍するんだとか区間賞を取るんだとかいう気持ちを持って、全員駅伝をしてもらえればいいなと思う。(東洋大学に入って良かったか)東洋大学に入っていなかったら今の自分はないと思うし、東洋大学に入っていろんな経験ができたのでこれを次に生かしたいなと思う。
・3区 吉川洋次(ラ3=那須拓陽)
(1年間振り返って)故障が多くて、トレーニングが不十分な1年だった。(今後の意気込み)今回の箱根はシード権ギリギリの10位になってしまってその結果を重く受け止めて、もう1度チームが勝つためにゼロから立て直して、3年生が中心となってチームを作っていきたい。(4年生へ向けて)今日まで3年間自分たちが1年の時から指導から箱根駅伝まで引っ張っていただいてありがとうございましたという気持ちと、それよりもやっぱり自分たちが力不足で走りで恩返しできなかったので、悔しいのはこれから先も残ると思うが、4年生に箱根でいい顔で走ってる姿を見せれるように頑張るので期待していてくださいと言いたい。
・4区 渡邉奏太(済4=吉原工)
自分のなかでは先頭で来るかなと前日までは思っていた。そういう準備をしていたが最初から流れがあまり良くなかった。相澤が区間新、区間賞で流れを引き戻してくれたので4年生としてそういった流れをつくれるように走ろうと思って走り出した。最初からあまり動かず、区間も最下位ということでブレーキしてしまった。本当にチームに申し訳ない結果となってしまった。(タスキを受け取ったときは)数秒前に早稲田だったり他大の選手もいたので前に追いつこうと思っていた。吉川や西山も昨年や一昨年1、2年生ながらしっかり走ってくれていた。今回はあまり良くなかったが今までやってきてくれた分今度は自分がやってやるという気持ちで走り出した。(2年ぶりの箱根路は)この1年ずっと足の痛みを抱えながらやってきた。1年前は来年の箱根は正直目指せる状況ではないかなとも思っていた。この1、2カ月ずっと痛みが無くならず、痛みを抱えながら走っていたが監督とも相談して、痛みを我慢しながら痛み覚悟の上で箱根を目指すという話もしていた。レースも痛みがあって思うように走れなかったがそれも覚悟の上だったので自分の実力や練習不足を感じた。(監督からの指示は)レースプランを話して、その通り走っていこうと。4年間の集大成なので悔いのないようにと言っていただいた。(4年間を振り返って)1年生から本当に苦しいことだらけで駅伝でも思うような結果を残せなかった。1度も優勝できずに終わってしまって本当に悔しい4年間になったが、けがしたり色んな経験をしながらやってきた。今後実業団で競技を続けるのでその経験を生かして、4年間が無駄ではなかったと思えるようにしたい。(東洋というチームはどのようなチームか)本当に仲が良くて、自分が痛みを抱えながらやっている時もみんなに支えてもらった。そのおかげで最後までやってこれたのでチームメイトに本当に感謝している。(同級生へ向けては)最後も自分を信じてくれたがその期待に応えることが出来なくて最後に申し訳ない気持ちでいっぱい。(監督と後輩へ向けて)今回自分が東洋の伝統を壊してしまった。3位以内をずっと取っていたのを壊してしまったが、来年もう1度強い東洋を作り直して、もう1度を優勝する東洋を見たいので応援しか出来ないが来年以降は応援していきたい。監督には4年間最初から迷惑をかけっぱなしで最後まで迷惑をかけてしまって走りで貢献することができなかった。けがをしていても自分を信じて駅伝で使ってくれたり、ずっと諦めないように声を掛けたりしてくれて本当に感謝している。
・5区 宮下隼人(工2=富士河口湖)
(1年間を振り返って)自分のなかで1番大きかったのは関東インカレでそこから始まって、関東インカレで今まで頑張ってきたことが出せて、そこから出雲、全日本、箱根が終わって振り返ってみると、関東インカレが終わってから自分のなかでおごりがあって、そのおごりが出雲、全日本での悔しい走りにつながった。その悔しさがあったからこそ、今回の箱根で区間賞につながったと思う。(今後の意気込み)3年生で上級生にもなるので、今までは正直自分が走れればいいだったり、自分を優先する考えが強かったけど、今後は自分たちが引っ張るだけでなくチーム全体でこれから4年生になる先輩方と一緒にチーム全体を見て引っ張っていき、上級生として視野を広く持ってチーム全体を見ていきたい。(4年生へ向けて)自分としては全日本で迷惑をかけてしまって、申し訳ない気持ちが強かった。今回の箱根で引退される先輩方が卒業して来年の箱根をむかえたときに相澤さんだったり4年生の穴が埋まったなと周りから言ってもらえるようなチー厶を作っていきたいと思うので、4年生には感謝したい。
・6区 今西駿介(済4=小林)
(3年連続の6区となったが)2年前に走ったときは直前に言われての6区だったが、そこから6区に対して本気で向き合うようになってこうして結果がどんどん伸びてきて、この3年間は6区があったからこそ自分も成長できたしそこにかんしては感謝したい。(東洋大で走る最後の駅伝になったが)最後は優勝して終わりたかったと思うし後輩に何も残せなかったというところが、本当に悔しい。(6区は残り3kmで監督車が付くという形だったが、監督から何か声を掛けられたか)自分は1、2年は苦しんで辞めそうにもなったが監督が正しい方に進ませてくれてそれを監督が言ってくれて、「お前はいろいろあったけどここまで来られたんだ」と。なのでその思いをラスト3kmにぶつけられたと思う。(報告会では「4年生の責任」と言っていたが)全て結果が悪くても良くても4年生がチームを引っ張ってきている立場でもあるので、4年生には責任があるし優勝したいと思ってやってきたのに負けたら自分たちのせいだと思う。(後輩に向けて)後輩は苦しんでいるが耐えてしっかり次のステップに向けて飛躍できる1年にして欲しいなと思う。(監督に向けて)4年間自分がここまで成長できたのも監督の指導のおかげでもあるし、人間として成長できたのでそこは感謝したい。
・7区 蝦夷森彰太(ラ2=愛知)
(監督からは)途中何度も声を掛けてくださった。「去年1年怪我で苦しんだんだから、今回頑張れよ」と言っていただいた。それにも関わらず今回は最低限の走りで終わってしまった。もう1年鍛え直してまた来年の箱根で恩返しがしたいなと思う。(今西選手からタスキを受け取ったときは)最後4年生からのタスキだったので、思いを背負って走ることができたことは良かったなと思う。(初めての三大駅伝となる箱根だったが)初が箱根ということで相当緊張してプレッシャーもあったが、自分らしい走りができたので来年につながるいい大会だったと思う。(4年生へ向けて)本当にお世話になった方々なので卒業するのは本当に寂しいし、10位で終わってしまって申し訳ない気持ちでいっぱい。来年また成長した姿を見せられるように1年間努力していきます。
・8区 前田義弘(済1=東洋大牛久)
(全日本から箱根へ向けてどのような練習をしてきたか)全日本ではスタミナ不足とフィジカルの弱さが目立ったので、そこを重点的に距離走をたくさんやったりした。(1年生で箱根を走ったが)来年からは相澤さん、今西さん、(渡邉)奏太さん、定方さんとかいなくなってしまうので、そこで戦力ダウンにならないように自分が頑張りたい。(川野選手(総3=御殿場南)からの給水は)川野さんは池田さん(済3=浜松日体)とともに世界で活躍する選手であり、東洋大陸上部の見本的な行動とかをいつもしてくださっていて、東京五輪に内定されている方ですし、そういう方に力をもらえてそこから頑張れた。(箱根の経験を今後どのようにいかすか)来年は大きくジャンプアップして優勝を狙っていきたいと思うので、ここから練習を積んで関東インカレでも優勝を狙っていきたい。(4年生へ向けて)1年生全体としても個人としてもたくさん迷惑をかけたにも関わらず、さっきの報告会で4年生が不甲斐ないと言わせてしまったのは、申し訳ない気持ちになった。今後自分たちが総合優勝することで恩返ししたい。
・9区 大澤駿(済3=山形中央)
(三大駅伝全てに出走となったが)鉄紺のタスキを背負うというのがどれほど大変かと言うのが分かった。来年はその覚悟をもってもう1度チームを再起していけるような学年を僕らが作っていければいいと思う。(4年生へ向けて)本当に心強い学年。相澤さん今西さんをはじめ、いなくなるのが本当に寂しい。見習っていかなければいけない部分も多くある。そういう姿を見てきたので来年僕らも頑張れると思う。今年は悔しい結果になってしまったが来年の箱根などは自分たちも結果を出してその後の競技や人生にも頑張ろうと思えるような結果を出していきたい。(来年度へ向けて)この結果を重く受け止めて、「その1秒をけずりだせ」「怯まず前へ」というスローガンをもう1度心に刻んで勝ちにこだわる執念を持ったチームをつくれればいいと思う。
・10区 及川瑠音(総1=一関学院)
(初めての三大駅伝出走となったが)
総合10位という結果は、チームにどのような変化を与えるのか。もう1度、強い東洋へ。鉄紺のタスキはつながれた。
【最後に】
2日間、たくさんのご声援をありがとうございました。
沿道では私たちの活動にご理解とご協力をいただき、日頃よりご支援いただいている皆さまから取材活動中に何度もあたたかいお言葉を掛けていただきました。本来であれば、皆さまおひとりおひとりに直接お礼を申し上げたいところではございますが、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
今後とも、東洋大学スポーツ新聞編集部陸上競技担当は精一杯努力を重ねてまいります。変わらぬご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(陸上競技班チーフ・稲村真織)